レスクヴァ[1](ロスクヴァ[2]とも。古ノルド語: Roskva)は、北欧神話の、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』に登場する人間の女性である。
『スノッリのエッダ』は、トールがレスクヴァの家族の元を訪れたとき、彼女の兄シャールヴィが、トールが屠殺した山羊タングリスニとタングニョーストの骨の1つを傷めたことを語っている。この山羊はトールの祝福によって生き返る力を持っていた。しかし、山羊を生き返らせた時、山羊は普通に歩くことができなかった。この償いのために、レスクヴァと兄は、召使いとしてトールに仕えなければならなくなった[3]。(詳細はシャールヴィを参照)
その後レスクヴァは、兄とともに、トールとロキに従って、ウートガルズの王で霜の巨人のウートガルザ・ロキの館へ旅することになった[3]。
兄と異なり、彼女の物語はほとんど語られない。 [ヘルプ] ウィキメディア・コモンズには、シャールヴィとレスクヴァ
脚注
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。
^ 『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静、筑摩書房、1982年、ISBN 978-4-480-32908-0)などにみられる表記。
^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』261頁。
関連項目
シャールヴィ
参考文献
V.G.ネッケル他編 『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
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