レスクヴァ
[Wikipedia|▼Menu]
古エッダ』の、19世紀にスウェーデンで出版された版より。山羊に牽かれる箱車にトールと共に乗っているのはレスクヴァ、シャールヴィロキであろう。

レスクヴァ[1](ロスクヴァ[2]とも。古ノルド語: Roskva)は、北欧神話の、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』に登場する人間の女性である。

彼女は雷神トール召使いシャールヴィの妹である[3]

『スノッリのエッダ』は、トールがレスクヴァの家族の元を訪れたとき、彼女の兄シャールヴィが、トールが屠殺した山羊タングリスニとタングニョーストの骨の1つを傷めたことを語っている。この山羊はトールの祝福によって生き返る力を持っていた。しかし、山羊を生き返らせた時、山羊は普通に歩くことができなかった。この償いのために、レスクヴァと兄は、召使いとしてトールに仕えなければならなくなった[3]。(詳細はシャールヴィを参照)

その後レスクヴァは、兄とともに、トールとロキに従って、ウートガルズの王で霜の巨人ウートガルザ・ロキの館へ旅することになった[3]

兄と異なり、彼女の物語はほとんど語られない。
脚注

[ヘルプ]
^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。
^ 『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静筑摩書房、1982年、ISBN 978-4-480-32908-0)などにみられる表記。
^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』261頁。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、シャールヴィとレスクヴァに関連するメディアがあります。


シャールヴィ

参考文献

V.G.ネッケル他編 『エッダ 古代北欧歌謡集』
谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6










北欧神話
神々
英雄
登場人物

神々

ウル

オーズ

オーディン

テュール

デリング

トール

ニョルズ

ヴァーリ

バルドル

ヴィーザル

ヴィリとヴェー

フォルセティ

ブラギ

フレイ

ヘイムダル

ヘズ

ヘーニル

ヘルモーズ

マグニとモージ

ミーミル

ロキ

ローズル

女神


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:16 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef