レジ袋
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レジ袋(Navy Exchangeのレジカウンターにて)

レジ袋(レジぶくろ)とは、コンビニエンスストアスーパーマーケットなどの小売店において、購入した持ち帰り商品を入れるためにレジで渡されるポリオレフィンなどの材質で作られたを指す通称(正式名称ではない)。買物袋の一種。
概要

一般的に会計の後、レジ係から渡される場合が多い。が混雑していない、もしくは購入点数が少ない場合は、レジ係が会計と同時に袋に商品を入れるケースもある。
歴史.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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広島県大竹市の袋メーカー中川製袋化工が1960年代に当時流行したストッキングの伝線防止のため、竹籠に代わる梨狩り用のポリ袋を開発したのがルーツ[1][2]

1970年頃から、丈夫で濡れにも強いことを受け、スーパーマーケットコンビニエンスストアなどの小売店紙袋に代わり、ポリ袋やビニール袋などが大量に使われ始めた。

レジ袋の材質は、ポリオレフィン製である。
特徴

材質

「ポリ袋」
ポリエチレンの袋

ビニール袋ポリ塩化ビニルの袋(現在ではポリ塩化ビニル製のレジ袋はほとんど無い、上記のポリエチレン製がほとんどである)

「紙袋」の袋(近年では食品テイクアウトなどに用いられているケースが多い)


性質・形状

商品が入りやすく、またいろんな環境に対応しうるよう、やわらかく、耐久性もあって20数年が経過しても経年劣化が生じないほど丈夫にできているものも存在した。現在は、過剰なほど薄くなってしまい、時間が経過しなくても劣化が生じたり、破れやすくなるなど、質が低下し、脆い粗悪品が増えている。

ポリ袋やビニール袋においては特に、手下げて帰れるような取っ手、中身が出ないように袋口を結べるように施すなどの形状を取り入れている。


ロゴ

多くの袋には、ロゴマークなどの印刷が施されている。これは、買物客が帰宅する際にどこで買物したかが一般の人にわかるほか、レジ袋は多くの用途で使われるためにさまざまなシーンにおいて頻繁に人目にさらされる機会があることから、宣伝としての効果の狙いもある。

人気のある店のブランドロゴが入った袋は、ファッションアイテムとして利用されることもある。

観光地や有名デパートなどでの買物をした際、その場所で買ってきた証としての利用をされることもある。

コスト削減のため白無地の袋を使用しているチェーン店もある(西友ローソンストア100など)


主な活用法

本来の趣旨としては買物商品を持ち帰るための袋ではあるが、その形状から他の用途にも汎用的に使われるケースがある。以下、主な利用方法を列記。

ゴミ袋ゴミを捨て、そのままゴミ焼却施設に丸ごと持っていってもらう手段としての利用。近年では、徐々に市販ゴミ袋と同様に黒や青などの色付きで不透明なものが使えなくなり、透明(半透明も)のものしか収集しなくなったり、あるいはゴミ有料化により指定ゴミ袋を用意する自治体が増えてきた(京都市など)ものの、ゴミを捨ててまとめる手段として、プラスチックゴミとしてそのままゴミ集積所に出すなどの利用では、未だに健在といえる。自治体によってはレジ袋も「指定ゴミ袋」として指定するところや、逆に浜松市などのようにレジ袋のゴミ袋代わりでの使用を禁止するところもある)

エチケット袋吐き気をもよおした時、専用のエチケット袋が無い場合に非常に頼りになる。多くは旅先などの乗り物酔いに際するので、食べ物や飲料などの購入に伴って持ち合わせやすい)。イヌ散歩を持ち帰る場合にも使われている。


カバー

自転車サドルから防ぐ、もしくは雨で濡れたサドルからお尻を保護するなど)

家に長年置いているモノ(から防ぐ、長期保存のためにまとめて袋に入れるなど)


運搬用の袋(買物用途だけでなく、物資の持ち運びに重宝)

袋を巡る出来事
有害物質の混入問題

2007年(平成19年)、京都市京都大学環境保全センターなどの分析で、全国展開している百貨店などの色付き袋の一部から、有害な重金属であるが検出され、京都市役所は、業者に対して、使用の自粛を求めている[3]
削減・禁止の動き詳細は「en:Phase-out of lightweight plastic bags」を参照

近年の日本では、自然環境保護の観点から、ポリエチレン製レジ袋を削減しようとする動きがある。販売店によっては袋を有料化したり、トートバッグを持っての買物を推進する運動(マイバッグ運動)が行われたりしている。

環境問題に関しては漂流・漂着ごみに占める割合が低い、輸送コストが紙袋より少ない、サーマルリサイクルにより無駄が少ないなど、レジ袋は象徴的に非難されているが実際には環境負荷が低いという意見もある[4]

環境の観点とは別に、販売店にとっては経済的な理由(無料のレジ袋の利用頻度が減るうえ、それに合わせてレジ袋辞退時の特典も廃止できることから、備品コストが削減できる[5]ほか、専用ゴミ袋やエコバッグ販売により収益が上がる)での利点もある。一方、亀岡市では2018年12月13日にプラスチック製レジ袋の使用を禁じる条例の制定を目指す方針を明らかにした[6]。環境省によると、条例によるレジ袋の禁止は全国初としている[6]

特に原油高の影響でレジ袋のコストが増大したため、エコバッグ推奨およびレジ袋有料化の流れは加速したが、コンビニエンスストアなどでは未だ無料であることから、レジ袋は無料という意識は依然として残り、多くの店舗は1枚あたり数円の負担をしているのが現状である。また、レジ袋代金を要求する店舗と無料で提供されるべきと思う客との間にトラブルが生じるケースもある。

ポリエチレンの原料であるエチレンは、日本で製造されるもののほとんどが石油精製によってできるナフサである。2007年実績で日本のエチレンの生産は773.9万トンであるのに対し、内需574.1万トン、輸出199.6万トン(ネット輸出:実輸出?実輸入)であり、日本はエチレンの輸出国である[7]

レジ袋を廃止したことにより、万引き窃盗)被害が増加する[8][9]負の側面も指摘されている。マイバッグを悪用して万引きを隠す手口として広まる懸念から防犯対策にも力を入れ始め、「行政がマイバッグに関するルールを策定しPRポスターで啓蒙」「他店購入品は専用袋に入れる」などマイバッグ制度を維持したまま行われているケース[8]が広まっているが、逆に「買い物かごなどのバッグの持ち込みを禁止し、従来通りのレジ袋配布を再開」など、マイバッグ制度を廃止するケースもある[10]
レジ袋有料化(日本)

2019年(令和元年)9月26日、国際的な潮流を受け、日本国政府世耕弘成を中心とした有識者会議で、プラスチックごみの削減に向け、レジ袋の有料化を義務付ける制度案を示した。


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