レクサス・RC
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レクサス・RC
ASC10/AVC10/GSC10型
RC300h F SPORT
RC300h F SPORT リア
RC300h F SPORT インテリア
概要
販売期間2014年10月23日 -
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ2ドアクーペ
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジンRC300(旧称:RC200t):
8AR-FTS型:
1,998cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ(2015年9月-)
RC300h:
2AR-FSE型:
2,493cc 直列4気筒 直噴DOHC (2014年10月-)
RC350:
2GR-FSE型:
3,456cc V型6気筒 直噴DOHC
(2014年10月-2017年11月)
2GR-FKS型:
3,456cc V型6気筒 直噴DOHC
(2017年11月-)
モーターRC300h:
1KM型:交流同期電動機
最高出力RC300(旧称:RC200t):
180kW (245PS)/5,800rpm
RC300h:
エンジン:
131kW (178PS)/6,000rpm
モーター:
105kW (143PS)
システム最高出力:
162kW (220PS)
RC350:
234kW (318PS)/6,400rpm
(2014年10月-2017年11月)
234kW (318PS)/6,600rpm
(2017年11月-)
最大トルクRC300(旧称:RC200t):
350N・m (35.7kgf・m)/
1,650-4,400rpm
RC300h:
エンジン:
221N・m (22.5kgf・m)/
4,200-4,800rpm
モーター:
300N・m(30.6kgf・m)
RC350:
380N・m (38.7kgf・m)/
4,800rpm
(2014年10月-2017年11月)
380N・m (38.7kgf・m)/
4,800rpm
(2017年11月-)
変速機RC300(旧称:RC200t)
/RC350:8速AT(8-Speed SPDS)
RC300h:電気式無段変速機
前前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
後前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース2,730mm
全長4,695mm
(2014年10月-2018年10月)
4,700mm
(2018年10月-)
全幅1,840mm
全高1,395mm
車両重量1,680-1,760kg
その他
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
先代レクサス・SC(初代・3.0リッター直6搭載グレード・SC300)(事実上)
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RC(アールシー、Lexus RC)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」が販売する2ドアクーペである。
概要

レクサスのクーペモデルとしては、2010年に生産を終了したSC[1]以来約4年ぶりの復活となる。エクステリアは、「アヴァンギャルド・クーペ」をテーマに、フロントからキャビン、リヤへと連続する一体感あるプロポーションと、クーペならではの佇まいを融合。また、スピンドルグリルを起点とするワイド&ローのフロントビューと、張り出したホイールフレア、L字型に発光するフロント・リヤのLEDランプを特徴とする。

インテリアでは、ドアトリムやコンソールリッドに同形状のデザインエレメントを連続的に重ね合わせ、そのなかに金属や革調素材を織り込むことでエレガンスを表現。また、ドアトリムのオーナメントパネル裏側から上方に発光するアンビエントイルミネーションをレクサス車として初採用した。

パワートレインは、「RC350」にV型6気筒3.5Lエンジン「2GR-FSE」型を搭載。最高出力234kW(318PS)と最大トルク380N・m(38.7kgf・m)を発生する。トランスミッションは電子制御8速オートマチック「8-Speed SPDS」を採用。ハイブリッドモデルの「RC300h」にはクラウンGSISなどに搭載されている直列4気筒2.5L 「2AR-FSE」型をコアとするハイブリッドシステムを搭載。システム最高出力は162kW(220PS)を発生するとともに、JC08モード走行燃費で23.2km/Lとシリーズ随一の低燃費を実現。トランミッションは電気式無段変速機で、6速シーケンシャルシフトを組み合わせる。また、2015年9月には直列4気筒2.0Lターボエンジン「8AR-FTS型」を搭載する「RC200t」(2017年11月より「RC300」に改称)をエントリーモデルとして追加している(詳細は、下記年表の「2015年9月17日」を参照)。

大断面のロッカーパネルなどを採用しボディ剛性を強化するとともに、レーザースクリューウェルディングやボディ接着剤、高剛性のガラス接着剤なども採用し、走りと乗り心地の両立を図った。また、操縦安定性向上のためフラット化を徹底したアンダーボディやエアロスタビライジングフィンを装着し、空気の流れを車両安定性の確保に利用する「空力操安」というアプローチを採っている。

サスペンションでは、「NAVI・AI-AVS」[注 1]を採用し、フラットな乗り心地と安定性を実現するとともに、ナビゲーションから受信したコーナー情報をもとにあらかじめ減衰力の制御を行うことで、優れた旋回性能を確保する。

「F SPORT」は、Fメッシュパターンのスピンドルグリルや、メーターリングがスライドする液晶メーターなど専用パーツを装備。また、「RC350 F SPORT」には、ギヤ比可変ステアリング(VGRS)、EPS[注 2]および後輪の切れ角を制御するDRS[注 3]を統合制御するLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)を採用した。

安全装備では、プリクラッシュセーフティシステム (ミリ波レーダー方式)、レーンディパーチャーアラート」、オートマチックハイビーム、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートを全車にメーカーオプション設定。また、2017年11月に実施した一部改良では、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準装備とし安全性能の強化を図っている。
RC F

レクサス・RC F
USC10型
RC F 2014年10月発売型
概要
販売期間2014年10月23日 -
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ2ドアクーペ
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジン2UR-GSE型:
4968cc V型8気筒 直噴DOHC
最高出力351kW (477PS)/7,100rpm
(2014年10月-2019年5月)
354kW (481PS)/7,100rpm
(2019年5月-)
最大トルク530N・m (54.0kgf・m)
/4,800-5,600rpm
(2014年10月-2019年5月)
535N・m (54.6kgf・m)
/4,800rpm
(2019年5月-)
変速機8速AT(8-Speed SPDS)
前前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
後前:ダブルウィッシュボーン
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース2,730mm
全長4,705mm
(2014年10月-2019年5月)
4,710mm
(2019年5月-)
全幅1,850mm
(2014年10月-2019年5月)
1,845mm
(2019年5月-)
全高1,390mm
車両重量1,780-1,790kg
(2014年10月-2019年5月)
1,720-1,770kg
(2019年5月-)
(以上、オプション非装着の数値)
その他
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク・対向6ポットキャリパー
後:ベンチレーテッドディスク・対向4ポットキャリパー
[注 4]
ガソリンの種類無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)
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RC F(アールシー・エフ、Lexus RC F)は、RCをベースに開発されたスポーツバージョン。アグレッシブな意匠と、サーキット走行ができる超高性能プレミアムスポーツカーであり、"F"のスポーツイメージをけん引していくモデルとして開発された。エンジン、足回り、空力パーツなどに専用の技術や装備を採用している。

パワートレインにはV型8気筒5.0Lの「2UR-GSE」型を搭載。最高出力351kW(477PS)と最大トルク530N・m(54.0kgf・m)を発生する。レクサス・IS Fが搭載していた仕様に対し、シリンダーヘッドやコンロッドなどを刷新することで、出力/トルクは40kW(54PS)/ 25N・m(2.5kgf・m)それぞれ向上。街中などでの低負荷走行時には、アトキンソンサイクルでの燃焼に切り替えることで、低燃費と高出力を両立している。トランスミッションは8-Speed SPDSを組み合わせている。

走行性能では、後輪駆動車として世界初採用となる駆動力制御システム「TVD」[注 5]をメーカーオプション設定。走行状態に応じて後輪左右の駆動力を電子制御し、コーナリング時に理想的な車両挙動を実現する。RCで採用した大断面のロッカーパネル、レーザースクリューウェルディングなどに加え、専用のフロアアンダーブレース、リヤパーテーションブレースなどを追加しボディ剛性をさらに強化。また、19インチ大径タイヤ(フロント:255/35ZR19、リヤ:275/35ZR19)を採用するとともに、サスペンションはパーツを新設計しサスペンション剛性の確保とロール剛性の適正化を実施。ブレーキは、フロント/アルミ対向6ピストン、リヤ/アルミ対向4ピストンモノブロックキャリパーを採用した。

エクステリアは、前後バンパー・フロントフェンダー・エンジンフード・トランクリッドが専用デザイン。また、リヤフェンダーフレアが拡大されている。レクサス初の"F"専用漆黒メッキグリルモールを採用し、大型ブレーキ冷却ダクトを設置したスピンドルグリルと、フロントバンパーの両サイドに位置するオイルクーラー開口部形状でダブルのスピンドルを形成し、RC Fの独自性を表現。加えて、トラペゾイダル(台形)配置の4連エキゾーストディフューザーや、フロントフェンダーに刻まれたL字シェイプのサイドエアアウトレットなどで、"F"のアイデンティティを継承。エンジンフード上のエアアウトレットや、速度に応じて制御される可動式リヤスポイラー「アクティブリヤウイング」などは、冷却性能や空力性能が効果的に機能するようデザインされている。ボディサイズは、RCに対し、全長、全幅がそれぞれ10mmずつ拡大されるほか、全高は5mm低くなっている。

インテリアでは、表皮一体発泡成形により体圧分布とホールド性に配慮したヘッドレスト一体のハイバックスポーツシートを採用。また、ステアリングホイール&シフトノブのディンプル本革に施したかがり縫いステッチは、ホワイト、ブラック、ブルーの3色で構成する専用意匠とした。さらにドライブモードに連動して表示が切り替わる"F"専用メーターを搭載している。

Carbon Exterior packageは、LFA工房で生産するカーボン製のエンジンフードやルーフとTRDによるカーボン製のアクティブリヤウイングを採用したことで、約10kgの軽量化するとともに、ツートーンカラーとなるエクステリアが個性を印象づけている。

フロント

リア

Carbon Exterior package

年表
2013年11月20日
第43回
東京モーターショーで「RC」をワールドプレミア。発売は2014年後半と発表[2]
2014年1月14日
2014年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)にて、「RC F」をワールドプレミア。発売は2014年後半と発表[3]
2014年2月28日
第84回ジュネーブモーターショーに、「RC F SPORT」を出展すると発表[4]
2014年10月23日
RC・RC F共に、同日発売[5][6]。なお、RC F "Carbon Exterior package"のみ、2015年1月末頃の発売と発表。RCのラインアップは、直列4気筒2.5Lハイブリッドシステムを搭載する「RC300h」、V型6気筒3.5Lを搭載する「RC350」の2モデル。両モデル共に、「標準仕様」・「F SPORT」・「version L」の3種の仕様を用意。また、RC FはV型8気筒5.0Lエンジンを搭載。RCのボディカラーは全10色。全グレード共通色として、「プラチナムシルバーメタリック」、「マーキュリーグレーマイカ」、「ソニックチタニウム」、「ブラック」、「スターライトブラックガラスフレーク」に加え、新規開発色「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」(メーカーオプション)を設定。「標準仕様」と「version L」には、さらに「ホワイトパールクリスタルシャイン」が追加される。また、「F SPORT」には、専用色として「ホワイトノーヴァガラスフレーク」に加え、新規開発色となる2色「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」と「ヒートブルーコントラストレイヤリング」(メーカーオプション)を設定する。インテリアカラーは、「標準仕様」(シートマテリアル:L tex)と「version L」(同:セミアリニン本革)に「クローブ」、「ムーンストーン」、「トパーズブラウン」、「ブラック」の4色を設定。また、「F SPORT」のみ「トパーズブラウン」に替わり、専用設定の「ダークローズ」が選択可能[7]。RC Fのボディカラーは、専用色「ソニックシルバー」のほか、「ホワイトノーヴァガラスフレーク」、「マーキュリーグレーマイカ」、「ブラック」に、「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」(メーカーオプション)、「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」(メーカーオプション)の新規開発色3色を加えた全7色を設定。インテリアでは、アルカンターラ/セミアリニン本革ハイバックスポートシート(インテリアカラー:ブラック)を標準装備。また、メーカーオプション設定となるセミアリニン本革ハイバックスポートシートでは、インテリアカラーは「ブラック」に加え、「フレアレッド」、「ホワイト」、「ブラック&アクセントオレンジ」の計4色から選択可能となる[8]
2015年9月17日
RC・RC F共に一部改良(10月1日発売)[9][10]。RCには、直列4気筒2.0L直噴ターボエンジン「8AR-FTS」型を搭載する「RC200t」を新設定。最高出力180kW(245PS)、最大トルクは350N・m(35.7kgf・m)を発生する。トランスミッションは、電子制御8速オートマチック「8-Speed SPDS」を組み合わせ、パフォーマンスダンパー(フロント)を新採用。「RC350」の「F SPORT」には、パフォーマンスダンパー(フロント)トルセンLSD、"F SPORT"専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/フロントLEXUSロゴ)を新たにメーカーオプション設定とした(RC200t F SPORTにも設定)。ボディカラーは「標準仕様」と「version L」専用色である「ホワイトパールクリスタルシャイン」を「ソニッククォーツ」に変更した。RC F は、リアサスペンションアームとブッシュの変更を行ったほか、エンジンは組み立て後に一基ずつ回転バランスを調整する専用工程を追加。ブレーキキャリパーのロゴを「LEXUS」からレクサススポーツの象徴である「F」に変更し、専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ)を新たにメーカーオプション設定。エクステリアでは、4連エキゾーストディフューザーの意匠を変更し、インテリアでは直線基調のアルミ製スポーツペダル&フットレストを新採用した。
2016年8月25日
RC・RC F共に一部改良[11]。RCは、ボディカラーの設定を変更。「スターライトブラックガラスフレーク」に替わり、「グラファイトブラックガラスフレーク」を設定し全10色とした。また、アルミホイール(18インチ・19インチ)の本体色をダークメタリック塗装に変更して切削光輝を施し、スピンドルグリル(専用グリルを採用する「F SPORT」を除く)はカラーリングをスターライトブラックガラスフレークに変更。


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