レクサス・CT
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CT200h

レクサス・CT
ZWA10型
2017年8月改良型 F SPORT
販売期間2011年1月12日-
乗車定員5名
ボディタイプ5ドアハッチバック
エンジン2ZR-FXE型:
1,797cc 直列4気筒DOHC
駆動方式前輪駆動
モーター3JM型:交流同期電動機
最高出力エンジン:
73kW (99PS)/5,200rpm
モーター:
60kW (82PS)
システム最高出力:
100kW (136PS)
最大トルクエンジン:
142N・m (14.5kgf・m)/
4,000rpm
モーター:
207N・m (21.1kgf・m)
変速機電気式無段変速機
サスペンション前:マクファーソンストラット
後:ダブルウィッシュボーン
全長4,320mm
(2011年1月-2014年1月)
4,350mm
(2014年1月-2017年8月)
4,355mm
(2017年8月-)
全幅1,765mm
全高1,450mm [注 1]
1,460mm [注 2]
ホイールベース2,600 mm
車両重量1,380-1,440kg
(2011年1月-2014年1月)
1,380-1,460kg
(2014年1月-)
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
-自動車のスペック表-
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CT(シーティー、Lexus CT)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」が販売するハッチバック型の乗用車である。目次

1 概要

1.1 メカニズム

1.2 年表


2 モータースポーツ

3 車名の由来

4 脚注

4.1 注釈

4.2 出典


5 関連項目

6 外部リンク

概要

プレミアムコンパクトクラス初となる「ハイブリッド専用車」であり、走行性能と環境性能を両立させた「レクサスの新たな時代を切り拓くクルマ」を目指して開発が行われた[1]。レクサスのラインアップ中、最もサイズが小さく価格設定も低めであり、同ブランドのエントリーモデルの役割を担う車種である[2]

エクステリアは、レクサスの統一デザインフィロソフィー「L-finesse」(エル・フィネス)[注 3]に則り、低い車高、ロングルーフ、低重心な佇まい、ショルダーやタイヤの張り出し感を強調した造形などにより、空力性能と居住性を確保しつつ、スポーティなシルエットを表現した[1]。特に、前傾させたリヤクォーターピラーによりリヤウィンドウをサイドまで回り込ませたデザインが特徴となる[2]。2014年1月実施のマイナーチェンジでは、レクサスのブランドアイコンである「スピンドルグリル」を採用[3]。また、2017年8月に2度目のマイナーチェンジを実施し、それぞれフロントデザインを中心に意匠の変更を実施している。

インテリアは、ディスプレイゾーン(視認系)とオペレーションゾーン(操作系)を分離したレイアウトとし、横方向への広がりを感じるインストルメントパネル構成にすると共に、運転操作にかかわるスイッチやシフトノブなどを運転席まわりに集約させることで操作性を高めるデザインを採用。また、インテリアカラーやオーナメントパネルに多彩な仕様を設定し、ユーザーの価値観や好みに合わせたパーソナルコーディネートを可能としている[1]

パッケージング面では、車高に合わせた低めのドライビングポジションによりスポーティさを訴求。また、前席足元スペースの拡大、後席足元のフラット化など前輪駆動のメリットを生かした居住空間を構築している[1]
メカニズム

パワートレインは、1.8Lアトキンソンサイクルエンジン「2ZR-FXE」型とモーター「3JM」型、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載[1]。システム最高出力は100kW (136PS)を発生する。ハイブリッドシステム自体は、3代目「プリウス」と共通。また、ボディの軽量化や空力性能の追求により、2011年の発売当初はプレミアムコンパクトクラスでは群を抜く燃費性能34.0km/L(10.15モード走行燃費)を実現していた[注 4]。トランスミッションも電気式無段変速機を流用するが、6段変速+パドルシフトを採用する点が異なっている[1][4]

走行性能では、パフォーマンスダンパー[注 5]を装着しボディ剛性を強化したほか、フロント:マクファーソンストラット、リヤ:ダブルウィッシュボーンの形式を採るサスペンションは新開発。また、パドルシフトやドライブモードセレクトを採用するとともに、エンジンフードやバックドアにアルミ素材を使用し軽量化を行い、走りと乗り心地の両立を図っている[1]

「ドライブモードセレクト」は、ドライバーの状況や気分に合わせてノーマル、エコ、スポーツの3つの走行モードを選択できるシステム。スポーツモードを選択した際には、ハイブリッドシステムの駆動電圧が500Vから最大650Vまで昇圧して加速性能を最大限に引き出すとともに、メーター表示がハイブリッドシステムインジケーターに替わりタコメーターが表示され、照明も「青」から「赤」に切り替わる[4]

衝撃吸収ボディ、高強度キャビンを採用するとともに、新開発のむち打ち傷害軽減シートや合計8個のSRSエアバッグを採用。また、走行音の静かなハイブリッド車の接近を歩行者などに知らせる車両接近通報装置をレクサスとして初めて標準装備としたほか、衝突被害の軽減に寄与するプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式:全車にメーカーオプション)、緊急ブレーキシグナルなどの安全装備を採用した[1]。また、2017年8月に実施されたマイナーチェンジでは、プリクラッシュセーフティシステム[注 6][5](歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)からなる予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準装備とし安全性能を強化した。プリクラッシュセーフティシステムは、ミリ波レーダー+単眼カメラ方式に変更し、昼間における歩行者検知機能が加わっている[6]
年表
2010年3月1日
第80回
ジュネーブモーターショーに、「CT200h」を出展すると発表[7]。合わせて、日本での発売は2011年初頭を予定、と発表した。
2010年9月14日
2010年パリモーターショーに、「CT200h」を出展すると発表[8]
2011年1月12日
「レクサスCT」として発売[1]。ラインアップは、1.8Lハイブリッドシステムを搭載する「CT200h」のみの設定。ベースモデルとなる「標準仕様」のほか、自動防眩ミラーやクルーズコントロールなどの装備を充実させた「version C」、LEDヘッドランプや専用フロントグリル、スポーツサスペンションなどを搭載したスポーティ仕様「F SPORT」、本革シートや運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)などを装備したラグジュアリー仕様「version L」と、計4種の仕様を用意した。ボディカラーは、新規開発色の「ファイアーアゲートマイカメタリック」、「フレアイエローマイカメタリック」に加え、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「シルバーマイカメタリック」、「ブラック」、「ブラックオパールマイカ」、「レッドマイカクリスタルシャイン」、「エクシードブルーメタリック」、「シルバリーブルーメタリック」の全9色を設定。また、「F SPORT」は「ファイアーアゲートマイカメタリック」以外の8色から選択可能。
2011年8月
仕様変更[9]。(公式発表なし)ボディカラーに「マーキュリーグレーマイカ」を追加し、全10色(F SPORTは9色)となった。
2012年8月23日
一部改良[10]。サスペンション特性を変更し、乗り味の向上を図った。ボディカラーは、「シルバーマイカメタリック」、「シルバリーブルーメタリック」を廃止し、新たに「プラチナムシルバーメタリック」と「F SPORT」専用色となる「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を追加。AC100V電源を1500Wまで使用でき、非常時に車両を発電機として活用できる「アクセサリーコンセント」をメーカーオプションとして設定。コンセントは、センターコンソールとラゲージルームに設置された。フロントドアに撥水機能付スーパーUVカットガラスを全車に標準装備としたほか、助手席4Way調整式パワーシートを「version L」に標準装備とした(「F SPORT」には専用本革シートとセットでメーカーオプション設定)。
2012年9月21日
特別仕様車「Creative Textile Interior」を設定[11]。(10月9日発売)「version C」の装備品に加え、本革に近い風合いや手触りを追求した合成皮革「L tex(エルテックス)」を採用した専用シート(ステッチカラーはブルーかレッドを選択可)、ミディアムシルバーのオーナメントパネル(専用メタリックフィルム)、さらに専用17インチアルミホイール(ハイグロス塗装)、LEDヘッドランプ+ヘッドランプレベリングシステム(オート)、雨滴感応式間欠フロントワイパー、サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー、運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)&助手席4Way調整式パワーシートを特別装備とした。ボディカラーは「version C」に設定の9色に、専用色「スターライトブラックガラスフレーク」を加えた10色を設定。
2014年1月16日
マイナーチェンジ[3]。レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」を新採用。また、フロント/リアバンパー、16インチ/17インチアルミホイールのデザインをそれぞれ一新。バンパーデザインの変更に伴い、全長は30mm延長され4,350mmとなった[12]。ボディカラーには新規開発色の「マダーレッド」を追加し全11色に増やすとともに、洗車などによる小さなすり傷を自己修復する「セルフリストアリングコート」を新採用。インテリアでは、シート表皮・内装色・オーナメントパネルの組み合わせパターンが約80通りに拡大。シート表皮は「version C」に「L tex」を採用した4色(モス、キャメル、ブラック、アイボリー)を新たに設定するとともに、「標準仕様」・「version C」のファブリックシートに「サンドゴールド」を、「本革シート」が標準設定の「version L」は「ウォーターホワイト」に替わり「トパーズブラウン」を追加。オーナメントパネルには縞杢(「version L」に標準設定、他の仕様はメーカーオプション)とブラックメタル(「version C」に標準設定)を追加設定した。「F SPORT」は、専用デザインとなるメッシュタイプのスピンドルグリル、リヤバンパー(ロア専用塗装+メッシュベゼル)大型のリヤスポイラーに加え、切削処理を施した17インチアルミホイールを採用。また、新たに「F SPORT」専用ブラックルーフを設定。「ブラックルーフ&ホワイトノーヴァガラスフレーク」、「ブラックルーフ&プラチナムシルバーメタリック」、「ブラックルーフ&マーキュリーグレーマイカ」、「ブラックルーフ&レッドマイカクリスタルシャイン」、「ブラックルーフ&マダーレッド」、「ブラックルーフ&フレアイエローマイカメタリック」、「ブラックルーフ&エクシードブルーメタリック」の7パターンを設定した(いずれもメーカーオプション)。また、インテリアでは、ファブリックに「ダークローズ&ブラック」、「スレートグレー&ブラック」を、本革に「ダークローズ」を新採用した。走行性能では吸・遮音材の改良により静粛性を向上。また、スポット溶接打点の追加とともに、ボディを面で結合し、たわみを抑える構造用接着剤などの生産技術を投入してボディ剛性を強化したことで、操舵時の車両応答性を高め、操縦安定性と乗り心地の向上を実現。さらに、フロントピラーやリヤコンビネーションランプに「エアロスタビライジングフィン」、エンジンアンダーカバーなどに整流フィンを追加したことで空力性能を高め、車両の安定性向上を図った。装備面では、ナビゲーションやオーディオの情報をメーター内に表示する「4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を新採用(「F SPORT」、「version L」に標準装備)。標準装備のオーディオ用スピーカーに、天然から抽出した植物由来オパールを世界で初めて使用した竹炭プラントオパール樹脂振動板を採用したほか、ナビゲーションシステムは、HDDタイプからSDカードを採用した改良型に変更。新たにDVD/Blue-rayデッキや映像端子を備えたことでナビゲーション機能の利便性を向上させた。フロントドアには紫外線を99%カットする効果に加え、赤外線を効率よく遮断する「撥水機能付スーパーUV・IRカットガラス」を採用し、「プラズマクラスター」は、従来型に比べてイオン発生数が約20倍となった高濃度タイプに更新し、全車に標準装備とした。
2015年1月8日
一部改良、同時に特別仕様車「F SPORT X Line」を発売[13]。G-Linkの新機能として、音声対話サービス・先読み情報案内サービス「エージェント」とアプリケーションソフトの追加が可能な「LEXUS Apps(レクサスアップス)」を新たに搭載したほか、ボディカラーには「ホワイトパールクリスタルシャイン」に替わり、新規開発色である「ソニッククォーツ」(「F SPORT」以外に設定)を新設定した。特別仕様車「F SPORT X Line」はレクサスの日本開業10周年を記念して設定されたもので、「F SPORT」をベースとしている。エクステリアでは専用スピンドルグリル・フロントフォグランプベゼル・専用リアバンパー下部にブラック塗装を施す他、メーカーオプションとして専用ブラック塗装のアルミホイールを設定。インテリアではブラック&スカーレットのインテリアカラーをベースとし、トリム部にはレッド、シート部にはブラック/レッドのステッチカラーを採用。シート表皮は専用ファブリック/L texを採用し、レッドステッチを施した専用ディンプル本革ステアリングも特別装備とした。


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