レクイエム
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この項目では、「安息を」という意味の語および死者のためのミサ曲について説明しています。その他の用法については「レクイエム (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「鎮魂歌」はこの項目へ転送されています。馳星周の小説については「鎮魂歌 不夜城II」を、ジョイスの小説については「鎮魂歌 (ジョイス)」をご覧ください。
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レクイエム(ラテン語: Requiem、レクィエムとも表記される)は、ラテン語で「安息を」という意味の語であり、以下の意味で使われる。
死者の安息を神に願うカトリック教会ミサ。死者のためのミサ[1]: missa pro defunctis)。聖公会においても行われる。

上記のミサで用いる聖歌。完全ミサ曲のひとつ。狭義にはこれを指し、本稿でもこれを扱う。

本来の典礼から離れて、単に「葬送曲」「死を悼む」という意味で銘された作品。

正教会におけるパニヒダのことを、永眠者のための祈りであることの類似性から「レクイエム」と呼称することがあるが、西欧と日本以外ではこうした用例は一般的ではない。

概要

同一のラテン語のテクストに多くの作曲家が曲をつけている。モーツァルトヴェルディフォーレの3作品は特に名高い。常にすべての典礼文に作曲されるわけではなく、たとえば上記の3作品には共に昇階唱がない。

かつて日本では「鎮魂曲」(ちんこんきょく)と訳されたが、レクイエム自体に本来神道の用語である「鎮魂」の意味はないため不適切な訳語として現在は単に「レクイエム」か、もしくは「死者ミサ曲」、「死者のためのミサ曲」などと訳される。
構成と典礼文

下表は、いわゆる「三大レクイエム」についてどの典礼文に作曲がなされているかをしめしたものである。

曲目モーツァルトヴェルディフォーレ
入祭唱
(Introitus)○○○
キリエ
(Kyrie)○○○
昇階唱
(Graduale)×××
詠唱
(Tractus)×××
続唱
(Sequentia)怒りの日
(Dies ira)○○×
奇しきラッパの響き
(Tuba mirum)○○
"Tuba mirum"
"Liber scriptus"
"Quid sum miser"
の3曲に分けて収録×
恐るべき御稜威の王
(Rex tremenda)○○×
思い出したまえ
(Recordare)○○
"Recordare"
"Ingemisco"
の2曲に分けて収録×
呪われたもの
(Confutatis)○○×
涙の日
(Lacrimosa)○○△
"Pie Jesu"として一部のみ収録
奉献唱
(Offertorium)主イエス・キリスト
(Domine Jesu)○○△
"Offertorium"として前半部のみ収録
賛美の生け贄と祈り
(Hostias)○○○
サンクトゥス
(Sanctus)聖なるかな
(Sanctus)○○○
祝福されますように
(Benedictus)○○×
神羊誦
(Agnus Dei)○○○
聖体拝領唱
(Communio)○
○○
"Agnus Dei"の一部として収録
赦祷文
(Responsorium)
(Libera me)×○○
楽園へ
(In Paradisum)××○

またカトリック教会における葬儀ミサの式文は第2バチカン公会議以降の典礼の見直しと一連の改革によって内容が大幅に変化した。以下は典礼改革以前のものである。

(なお、原文と訳文で行数をあわせているが、必ずしも左右で対応していない)
入祭唱 (Introitus)

その日のミサの内容を歌うもの。固有文。死者のためのミサでは歌い出しが"Requiem aternam"(永遠の安息を)であるため、ミサ曲全体が「レクイエム」と呼ばれる。

Requiem aternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis. Te decet hymnus, Deus, in Sion, et tibi reddetur votum in Jerusalem. Exaudi orationem meam, ad te omnis caro veniet. Requiem aternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis. 主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光でお照らしください。神よ、シオンではあなたに賛歌が捧げられ、エルサレムでは誓いが果たされます。私の祈りをお聞き届けくださいすべての肉体はあなたの元に返ることでしょう。(詩編65:2-3)主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光でお照らしください。

キリエ (Kyrie)

「救憐唱」「憐れみの賛歌」とも。憐れみ深い神への賛歌、あるいは罪人が憐れみを乞う歌。唯一、ギリシア語による。通常文東方教会で用いる「金口イオアンの聖体礼儀」のうち冒頭などで用いられる「大連祷」を簡素化したもの。(キリエ参照。)

Kyrie eleison.Christe eleison.Kyrie eleison. 主よ、あわれみたまえ。キリストよ、あわれみたまえ。主よ、あわれみたまえ。

昇階唱 (Graduale)

固有文。古い時代のレクイエム(例えば、オケゲムのレクイエム)を除くとGradualeと次のTractusは省略されるのが通常だが、著名なものではケルビーニとドヴォルザークに見受けられる。

Requiem aternam dona eis Domineet lux perpetua luceat eis. In memoria aterna erit justus: ab auditione mala non timebit.主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光でお照らしください。正しい人は永遠に記憶され、悪い知らせにも恐れはしないでしょう。(詩編112:6-7)

詠唱 (Tractus)

固有文。例えば、オケゲムのレクイエムに見られる。

Absolve Domine, animas omnium fidelium defunctorumab omni vinculo delictorum. Et gratia tua illis succurrente,mereantur evadere judicium ultionis.Et lucis aeternae beatitudine perfrui. 主よ、全ての死せる信者の霊魂をことごとく罪のほだしより解いてください。彼らが主の聖寵の助けによって刑罰の宣告をまぬがれ、永遠の光明の幸福を楽しむにいたらんことを。

続唱 (Sequentia)

固有文。最後の審判を歌ったもの。チェラーノのトマス(ラテン語版)の作。トリエント公会議で公認された4つの続唱のうちのひとつ。第2バチカン公会議における典礼の刷新で「死後の恐怖を不必要に強調することはキリスト教本来の思想から外れている」ことと、「葬儀は、キリスト信者の死の復活的性格をより明らかに表現」(『典礼憲章』第81条)するという理由でこの続唱は除かれ、三部に分けられ、教会の祈り(聖務日課)の賛歌となっている。またその歌詞は三行を一単位として脚韻を踏んでおり(aaa, bbb)、典礼文の傑作と言われる。なお「怒りの日」は Dies Ira ... Amen. まででひとつの典礼文であるが作曲の便宜上以下のように細分されることがある。フォーレのものはこれが省略される。

この続唱のテキストには、最終戦争、火による浄化、最終審判など、キリスト教というよりも、むしろゾロアスター教マヅダ教などイラン起源の二元論宗教の影響が色濃く認められる[2]
怒りの日 (Dies ira)

Dies ira, dies illasolvet saclum in favilla: teste David cum SibyllaQuantus tremor est futurus,quando judex est venturus,cuncta stricte discussurus.怒りの日、その日はダビデシビラの預言のとおり世界が灰燼に帰す日です。審判者があらわれてすべてが厳しく裁かれるときその恐ろしさはどれほどでしょうか。

奇しきラッパの響き (Tuba mirum)

Tuba mirum spargens sonumper sepulchra regionum,coget omnes ante thronum.Mors stupebit et natura,cum resurget creatura,judicanti responsuraLiber scriptus proferetur,in quo totum continetur,unde mundus judicetur.Judex ergo cum sedebit,quidquid latet, apparebit: Nil inultum remanebit.Quid sum miser tunc dicturus?Quem patronum rogaturus?Cum vix justus sit securus.奇しきラッパの響きが各地の墓からすべての者を玉座の前に集めるでしょう。


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