ガソリン(瓦斯倫、イギリス英語: petrol、アメリカ英語: gasoline)とは、石油製品の一種で、沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称。この名称は、「gas(ガス)」とアルコールやフェノール類の接尾辞である ol と不飽和炭化水素の接尾辞である ine に由来する。
ガソリンは代表的な液体燃料である。アメリカ合衆国では「ガス」と呼ばれることが多く、日本で自動車の燃料切れを意味するガス欠はこれに由来する。また常温で揮発性が高いため、日本の法令などでは揮発油(きはつゆ)と呼ばれる場合がある。目次 ガソリンは常温において無色透明の液体である(ただし、安全の観点から自動車用ガソリンなどは着色されている)。揮発性が高く、特有の臭気を放つ[1]。主成分は炭素と水素が結びついた、炭素数4 - 10の炭化水素の混合物で、密度は一般に783 kg/m3である。硫黄や窒化物などの不純物が含まれているが、製品にする際は脱硫などの工程により大部分が取り除かれる。 ガソリン(一般的な自動車ガソリン)の引火点は-40℃以下で、常温でも火を近づければ燃焼する[1]。沸点も40?220℃と低い[1]。液比重は1よりも小さいため水に浮き、水に溶けない(非水溶性)[1]。
1 概要
2 ガソリンの精製
3 合成ガソリン
4 ガソリンの用途
4.1 自動車燃料
4.2 混合燃料・代替エネルギーへの転換
5 自動車用ガソリン
5.1 規格
5.1.1 欧米
5.1.2 日本
5.2 アンチノック性による分類
5.2.1 ヨーロッパ
5.2.2 アメリカ合衆国
5.2.3 日本
5.3 有鉛ガソリンと無鉛ガソリン
6 航空用ガソリン
7 工業ガソリン
8 ガソリンの管理
8.1 各国の規制
8.1.1 日本
8.1.2 アメリカ合衆国
8.2 誤給油
8.3 保管中の品質低下
9 ガソリン税制
9.1 ヨーロッパの税制
9.2 日本の税制
9.2.1 自動車用ガソリン
9.2.2 航空用ガソリン
10 ガソリンの需給
10.1 石油製品中の割合
10.2 ガソリン価格の動向
11 脚注
11.1 注釈
11.2 出典
12 参考資料
13 関連項目
14 外部リンク
概要