レキットベンキーザー
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レキットベンキーザー(: Reckitt Benckiser)は、イギリスロンドン郊外のバークシャー州スラウに本社を置く、トイレタリー分野を中心とした日用品・医薬品・食品メーカー。レキットベンキーザー・グループ(: Reckitt Benckiser Group plc)として、ロンドン証券取引所に上場している(LSE: RKT)。
歴史

1999年12月に、イギリスを拠点とするレキット&コールマン社 (Reckitt & Colman plc) と、オランダを拠点とするベンキーザー社 (Benckiser NV.) が合併して発足した。世界約60ヵ国に事業所を置き、200か国以上で製品を販売している[1]

レキット&コールマン社は、1840年にIsaac Reckittがキングストン・アポン・ハルで創業した。1886年に最初の海外事業所をオーストラリアで開業し、1888年にロンドン証券取引所に株式上場した[1]1938年にマスタードの製造で知られたノリッジのJ. & J. Colman社と合併して社名をReckitt & Colman Ltd.に変更し、1994年にヘルスケア企業のSterling Drugを買収するなど事業拡大を続けたが、コールマンの食料品部門は1995年に売却している[1]。ベンキーザー社は、1822年にJohann A. Benckiserがドイツで工業製品と消費財の生産で創業し[1]1997年に株式上場した[2]

1999年に両社が合併してレキットベンキーザーが発足し、サプライチェーンを再編して成長した。2005年ブーツから鎮痛剤のNurofen、のど飴のStrepsils、面皰治療薬のクレアラシル、それぞれの製造権を得た[3]2010年にSSL InternationalからDurexの製造権を得た[4]

セーブ・ザ・チルドレンの有力スポンサーの一つとして知られている[5]
日本法人

レキットベンキーザー・ジャパン株式会社
Reckitt Benckiser Japan Ltd.
本社が入居する住友不動産高輪パークタワー
種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
東京都品川区東五反田三丁目20番14号
住友不動産高輪パークタワー14階
設立2000年(平成12年)7月
業種化学
事業内容自動食器洗い機専用洗剤、ホームケア製品、医薬部外品医薬品の製造・販売
代表者代表取締役社長 アリソン・ラドフォード
資本金3億9200万円
純利益3億9,364万4,000円
(2023年12月期)[6]
総資産54億5,602万5,000円
(2023年12月期)[6]
従業員数120名
外部リンクレキットベンキーザー・ジャパン
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概要

設立当初はエステー化学と販売提携して、脱毛剤『ヴィート』と食器洗い機洗剤『フィニッシュ』の輸入販売を主としていたが、親会社の同業他社買収などで業容を拡大した。

世界各国のレキットベンキーザー社は、漂白剤、住居用洗剤、殺虫剤などトイレタリー製品のほかに、のど飴胃腸薬などOTC医薬品も販売するが、日本市場では後発企業として『ドクター・ショール』や『薬用せっけんミューズ』など他社から買収したブランドを中心として、商品点数が絞られている。

現在はノエビアホールディングスの子会社であるボナンザに販売を委託する『クレアラシル[注釈 1]』を除き、当社による直販体制となっている。
沿革

2000年7月 - 日本法人設立。

2006年 - ブーツ・ヘルスケアから、ニキビ用の医薬品医薬部外品のブランド「クレアラシル」の事業を買収、日本での発売元となる。

2007年 - 親会社のレキットベンキーザーplcが、アース製薬と業務提携する。アース製薬は、レキットベンキーザー社が世界で展開するハウスホールド製品の日本における包括的独占販売契約を締結した[7]

2008年5月 - 米国P&G(ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー)が日本で展開する薬用石鹸「ミューズ」の事業承継を合意する[注釈 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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