この項目では、1994年の映画について説明しています。2018年の映画については「レオン (2018年の映画)」をご覧ください。
レオン
Leon
監督リュック・ベッソン
脚本リュック・ベッソン
製作パトリス・ルドゥー
出演者ジャン・レノ
ナタリー・ポートマン
ゲイリー・オールドマン
音楽エリック・セラ
主題歌スティング
『シェイプ・オブ・マイ・ハート』
撮影ティエリー・アルボガスト
編集シルヴィ・ランドラ
『レオン』(仏: Leon、英: Leon: The Professional)は、1994年のフランスのアクション映画。監督はリュック・ベッソン、出演はジャン・レノとナタリー・ポートマンなど。ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と麻薬密売組織に家族を殺された少女の交流と復讐の戦いを描いている[2]。日本公開時のコピーは「凶暴な純愛」。 ニューヨークで孤独に生きるイタリア系移民のレオンは、プロの殺し屋として、レストランの店主のトニーを介した依頼を完璧に遂行する日々を送っていた。 ある日、「仕事」帰りのレオンはアパートの隣室に住む少女マチルダと知り合う。彼女の顔にアザがあったことからレオンは「どうした?」と聞くが、マチルダは「転んだ」と答えた。実際にはマチルダは実父であるジョセフだけではなく、異母姉のジョアンからも虐待を受けており、継母のマージからはまるで関心を向けられず、幼い弟マイケルにしか心を開けない、閉塞感に満ちた日常を送っていたのだった。「大人になっても人生はつらいの?」と尋ねるマチルダに、レオンは「つらいさ」と答える。 その翌日、ジョセフが麻薬密売組織の「商品」を横領したことを見抜いたスタンスフィールドとその一味がジョセフの部屋に押し掛ける。開き直ったジョセフと一味は銃撃戦となり、マチルダの家族は4歳のマイケルも含め皆殺しにされた。買い物に出掛け、運良く難を逃れていたマチルダは、とっさに隣室のレオンに助けを求め、レオンはしばし逡巡した後に彼女を保護する。 「根が地面についてないということが自分と同じだ」と、鉢植えの観葉植物に強いシンパシーを寄せるレオンに共感を覚えるマチルダは、巧みな駆け引きを駆使し、弟の復讐のため殺しの技術を教えてほしいとレオンに願い出る。「ボニーとクライドや、テルマとルイーズみたいにコンビを組もう」という彼女に戸惑い、暗殺技術を伝授することをためらうレオンだったが、その熱意に押し切られる。レオンはマチルダに戦術の初歩を伝授し、マチルダは家事全般を請け負い、学がないレオンに読み書きを伝授することになった。奇妙な同居生活を始めた二人は、やがて互いに心の安らぎを見出すようになり、複雑な感情と信頼を抱いていく。 ある時、マチルダはスタンスフィールドが麻薬取締局の捜査官であることを突き止める。
あらすじ