レイン・ドッグ
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『レイン・ドッグ』
トム・ウェイツスタジオ・アルバム
リリース1985年9月30日
ジャンルロックブルースフォーク実験音楽
時間53分46秒
レーベルアイランド・レコード
プロデューストム・ウェイツ
専門評論家によるレビュー


allmusic link

チャート最高順位

5位(スウェーデン[1]

12位(ノルウェー[2]

17位(ニュージーランド[3]

23位(オランダ[4]

26位(オーストリア[5]

29位(イギリス[6]

188位(アメリカ)

トム・ウェイツ アルバム 年表

ソードフィッシュトロンボーン
(1983年)レイン・ドッグ
(1985年)フランクス・ワイルド・イヤーズ
(1987年)

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『レイン・ドッグ』(Rain Dogs)は、トム・ウェイツ1985年に発表したアルバム。

母国アメリカではヒットしなかったが、トムの代表作の一つとされ、『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500で397位(後の改訂では357位[7])。ピッチフォーク・メディアが選出した1980年代トップアルバム100枚で、第8位[8]
解説

ギターを重視した音作りを行い、キース・リチャーズローリング・ストーンズ)、マーク・リボー(後にジョン・ゾーンと共に活動)、G.E.スミス(ホール&オーツのサポート・メンバー)、クリス・スペディングジャック・ブルースブライアン・フェリー等と共演)、ロバート・クワイン(元リチャード・ヘル&ヴォイドイス)といった著名なギタリストを起用した。その他、後にボブ・ディランのサポート・ベーシストとなるトニー・ガルニエ、キング・クリムゾントニー・レヴィン、ホール&オーツのサポート・ドラマーのミッキー・カリー等が参加。

キース・リチャーズとの出会いに関しては、トム自身が「親戚同士だった」「ランジェリー・ショップで出会った」等のホラ話を語っているが、真相は、トムがキースのファンであったことから、断られることを承知でスタッフがキースに連絡を取ったからである[9]。参加を快諾したキースはトラック数台分もの楽器、アンプ類を持参し、スタジオに現れて、トムやスタッフを仰天させたという。両者の交流はその後も続き、トムはローリング・ストーンズ『ダーティ・ワーク』(1986年)のレコーディングに参加し、キースもトムのアルバム『ボーン・マシーン』(1992年)に再びゲスト参加。

「ダウンタウン・トレイン」はミュージック・ビデオが制作され、元プロボクサージェイク・ラモッタが出演。「ジョッキー・フル・オブ・バーボン」「タンゴ」は、トムの初主演映画『ダウン・バイ・ロー』(監督:ジム・ジャームッシュ)のサウンドトラックに提供された。

R.E.M.マイケル・スタイプは、1985年に特に愛聴したアルバムの一つとして、本作を挙げている[9]
収録曲

特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。
シンガポール - "Singapore" - 2:46

クラップ・ハンズ - "Clap Hands" - 3:47

セメタリー・ポルカ - "Cemetery Polka" - 1:51

ジョッキー・フル・オブ・バーボン - "Jockey Full of Bourbon" - 2:45

タンゴ - "Tango Till They're Sore" - 2:49

ビッグ・ブラック・マリア - "Big Black Mariah" - 2:44

ダイヤモンド&ゴールド - "Diamonds & Gold" - 2:31

ハング・ダウン・ユア・ヘッド - "Hang Down Your Head" (Kathleen Brennan, Tom Waits) - 2:32

タイム - "Time" - 3:55

レイン・ドッグ - "Rain Dogs" - 2:56

ミッドタウン - "Midtown" - 1:00

ナインス&ヘネピン - "9th & Hennepin" - 1:58

ガン・ストリート・ガール - "Gun Street Girl" - 4:37

ユニオン・スクウェアー - "Union Square" - 2:24

ブラインド・ラブ - "Blind Love" - 4:18

ウォーキング・スパニッシュ - "Walking Spanish" - 3:05

ダウンタウン・トレイン - "Downtown Train" - 3:53

ブライド・オブ・レイン・ドッグ - "Bride of Rain Dog" - 1:07

レイ・マイ・ヘッド - "Anywhere I Lay My Head" - 2:48

カヴァー

「ダウンタウン・トレイン」は、1989年に
ロッド・スチュワートによるカヴァー・ヴァージョンが世界的にシングル・ヒットした(全英10位、全米3位)。エヴリシング・バット・ザ・ガールもアルバム『アコースティック』(1992年)で同曲をカヴァー。

「ブラインド・ラブ」は、ボブ・シーガーがアルバム『The Fire Inside』(1991年)でカヴァー。

「タイム」は、トーリ・エイモスがカヴァー・アルバム『ストレンジ・リトル・ガールズ』(2001年)で取り上げた。

「レイ・マイ・ヘッド」(Anywhere I Lay My Head)は、スカーレット・ヨハンソンが2008年に発表したトム・ウェイツのカヴァー・アルバム『レイ・マイ・ヘッド』のタイトルとなった。

参加ミュージシャン

トム・ウェイツ ? ボーカルギターオルガンピアノバンジョー

キース・リチャーズ - ギター、バッキング・ボーカル

マーク・リボー - ギター

クリス・スペディング - ギター

ロバート・クワイン - ギター

G.E.スミス - ギター

ラリー・テイラー - ベース

トニー・ガルニエ - ベース

グレッグ・コーエン - ベース

トニー・レヴィン - ベース

マイケル・ブレア - パーカッションドラムスマリンバコンガミュージックソー

ステファン・アーヴィズ・テイラー・ホッジズ - ドラムス

ミッキー・カリー - ドラムス

ロバート・プレヴィット - パーカッション、マリンバ

ロバート・キルゴア - オルガン

ウィリアム・シメル - アコーディオン

ロバート・ムッソ - バンジョー

ハリウッド・ポール・リテラル - トランペット

ボブ・ファンク - トロンボーン


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