レイフォース
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「レイフォース」のその他の用法については「レイフォース (曖昧さ回避)」をご覧ください。

レイフォースジャンル縦スクロールシューティング
対応機種アーケード (AC)対応機種一覧

セガサターン (SS)
Windows (Win)
iOS
Android
Nintendo Switch (NSW)
PlayStation 4 (PS4)
Xbox One (XB1)
PC (Steam)

開発元タイトー熊谷研究所
発売元タイトー
プロデューサー阿部幸雄
ディレクター阿部幸雄
中村辰男
デザイナー中村辰男
阿部幸雄
山下智久
プログラマー中村辰男
征矢野伸二
谷口晃
樫野正雄
大山功
音楽河本圭代
美術加藤秀幸
山下智久
磯部孝幸
杉谷伸二郎
鯨井洋代
野口泰弘
シリーズレイシリーズ
人数1 - 2人(同時プレイ)
メディア業務用基板
(11.50メガバイト
稼働時期AC
1994021994年2月
1994年
1994年
発売日一覧

SS
199509141995年9月14日
1995121995年12月
1996021996年2月
Win
1997年
1997年
SS(廉価版)
199704251997年4月25日
Win(廉価版)
199906111999年6月11日
Win(廉価版)
200301172003年1月17日
iOS
201201132012年1月13日
Android, iOS
201705312017年5月31日
NSW, PS4, XB1, Steam(S版)
202204282022年4月28日
NSW, PS4(AC版の移植)
2023


対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:3
OFLC: G(General)

デバイス8方向レバー
パドルコントローラ
4ボタン
システム基板F3システム
CPU68EC020 (@ 16 MHz)
サウンドMC68000 (@ 16 MHz)
ES5505 (@ 15.238 MHz)
ディスプレイラスタースキャン
縦モニター
320×224ピクセル
58.97Hz
パレット8192色
テンプレートを表示

『レイフォース』 (RAY FORCE) は、タイトーが開発した縦スクロールシューティングゲーム。日本では1994年2月よりアーケードゲームとして稼働を開始した。アーケード版はシステム基板に同社製「F3システム」を使用している。欧州では『Gunlock』のタイトルで稼働された。

本作は好評を博し、後年にタイトルの「レイ」を作品名に継承したシューティングゲームが2作品リリース、それらは後付けで本作も含めて「レイシリーズ」と通称されるようになった。これにより本作は遡って「レイシリーズ」の第1作目と定義されている。
概要

プレイヤーは自機である「X-LAY」[注釈 1]を操作し、暴走して人類無差別殺戮を行っているAIシステム「Con-Human」を破壊することが目的。ゲーム中では(各面開始時の面数・タイトルを除き)文字を使用せず映像演出のみでストーリー展開することが特徴。

開発はタイトー熊谷研究所が行い、プロデューサーは同社アーケードゲーム『アラビアンマジック』(1992年)を手掛けた阿部幸雄、音楽はカプコンのアーケードゲーム『戦場の狼』(1985年)や同『大魔界村』(1988年)を手掛けた河本圭代が担当している。

アーケード版のリリース以降、日本では『レイヤーセクション』、欧米では『Galactic Attack』 のタイトルで1995年セガサターンほかいくつかの機種に移植。2007年にリリースしたPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズII 上巻』で、はじめて原題の『レイフォース』のままで移植された。以降もゲーム機のみならずスマートフォンへも移植されている。

アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第8回ゲーメスト大賞」(1994年度)において大賞5位を獲得し、セガサターン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂を獲得した。
ゲーム内容
システム

8方向レバーとショット、ロックオンレーザー用の2つのボタンで自機「X-LAY」を操作し、アイテムを取ることでショットの威力強化やロックオンレーザーの同時発射数の増加をしながらステージを進める。全7面×1周。

「ロックオンマーカー」と呼ばれる自機前方に表示されている照準を低高度の敵機に合わせることでロックオンし、その状態でボタンを押すことで自動追尾するレーザーを発射、攻撃する。最大で8発まで同時に射て、耐久力のある敵には重ねてロックオンできる。なお、2人同時プレイ時は2人合わせて8発(1人最大4発まで)である。なお、ロックオンはレーザーを撃たないでいると4秒後または標的が画面外に出ることで自動的に解除される。

一度に多くの敵機をロックオンレーザーで破壊することで、レーザー1発で破壊できる敵の得点に倍率がかかる。このため、高得点を狙うにはロックオン順序、ロックオンレーザーの発射タイミングのパターン化が必須であり、そのパターン構築が本作の醍醐味の1つとなっている。逆に、高得点を狙わず、効率的な敵の破壊に重点を置いた攻略をすることで、難易度を相対的に低下させることも可能である。

ロックオンレーザーはそれぞれ性能が異なるものの、後に制作されたレイシリーズ2作品(『レイストーム』『レイクライシス』)にも採用されている。
アイテム

本作で出現するアイテムは、以下の3種類である。いずれも、特定の敵機を破壊することで出現する。
パワーアップ
正四面体形をした赤色のアイテムで、これを3つ取得することで自機のメインショットが1段階パワーアップする。
スーパーパワーアップ
上記パワーアップアイテムが黄色になったもの。1つ取得するだけで自機のメインショットが1段階パワーアップする。
レーザー
緑色で「L」の字が描かれたカプセル状のアイテム。これを取得するとロックオンレーザーの同時発射数が1つ増加する。
設定
ストーリー

本作は、ステージ構成のみでそのストーリーを表している。「防衛艦隊を突破後、味方の艦隊を決死の囮として犠牲にしながら、宇宙からかつての母星である敵本星に降下、地下都市最深部にあるマザーコンピュータの破壊を目指す」という物語が、ゲーム開始から終了まで絶え間なく続くステージの流れで表現されている。序盤のみ部分的に交信音の演出は取り入れているが、基本的にそれ以外で文字や音声を使わずに展開する。

そのエンディングが悲劇的なもので、同社がかつて制作した『ガンフロンティア』(1991年)や『メタルブラック』(1991年)に複数のエンディングが存在していたこともあり、本作にも、最終ステージの行動によって別パターンのエンディングが存在するのではないかという噂が流れていた。これについては、開発者がゲーム誌上で公式に否定している。

関連製品であるサウンドトラック付属の資料・ブックレットには、本作の作戦に至るまでの歴史年表が記載されている。
ステージ構成

ステージ構成と各ステージBGMのタイトルは以下の通り。

舞台ステージタイトルBGM中ボスボスボスBGM
AREA 1敵本星リング状小惑星帯RED POWER TO PIERCE THROUGHPENETRATIONデュアルランスAGGRESIVENESS
AREA 2敵本星衛星軌道THE GRAVITY OF BLUE SIDEGアーマースケイル
ポセイドンギラソル
AREA 3敵本星上空THE PHANTASM OF SILVERVISIONアスラギガ
AREA 4敵本星地表付近THE FISSURE OF CONSCIOUSNESSCRACKING!G.P.M.S.-2
AREA 5敵本星地下都市TOWARD THE DARKNESSINTO DARKNESSオーディンATROCITY
AREA 6敵本星地下深奥部THE END OF DEEP LAYERMOBIUSファランクスダイナモ
AREA 7敵本星中心核RELEASING INFINITELYTHE PLOT THICKENS
QUARTZテンタクルコンヒューマンTHE FATES
DOOMSDAY

移植版

アーケード版は縦画面であったが、各移植版では画面構成を横画面向けにアレンジしているものが多い(後述するとおり、マニア向けに縦置き対応したディスプレイを用いる前提で「縦画面」表示が可能な移植版もある)。後年の移植版では、表示能力の向上から横画面でもアーケード版の縦画面の表示を再現するようになった(例外あり)。

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式備考出典
1
レイヤーセクション
Galactic Attack
Galactic Attack
199509141995年9月14日
1995121995年12月
1996021996年2月
セガサターンビング タイトー
アクレイム
アクレイム
CD-ROM T-1101G
T-8116H
T-8116H-50

2レイヤーセクション 1997年
1997年
Windows ゲームバンク
Big Bang Software
ゲームバンク
Rainbow Arts
CD-ROM-
3サタコレ
レイヤーセクション 199704251997年4月25日
セガサターンビングタイトーCD-ROMT-1112G廉価版
4PCゲームBestシリーズ Vol.5
レイヤーセクション 199906111999年6月11日
WindowsサイバーフロントサイバーフロントCD-ROM-廉価版
5Ultra Series レイヤーセクション 200301172003年1月17日
WindowsメディアカイトメディアカイトCD-ROM-廉価版
6タイトーメモリーズII 上巻 200701252007年1月25日
PlayStation 2タイトータイトーDVD-ROMSLPM-66649アーケード版の移植
7Taito Legends 2 200603302006年3月30日
200603312006年3月31日
200705162007年5月16日
PlayStation 2
Xbox
Windowsタイトー
Empire Interactive
Atomic Planet Empire Interactive
Destineer
DVD-ROM-アーケード版の移植
8レイフォース 201201132012年1月13日
iPhone
(iOS)タイトータイトーダウンロード-アーケード版の移植[1][2][3]
9タイトークラシックス
レイフォース 201705312017年5月31日
Android
iOSタイトータイトーダウンロード-アーケード版の移植[4][5]
10レイフォース 202203022022年3月2日
イーグレットツー ミニ瑞起タイトープリインストール-アーケード版の移植
11レイヤーセクション & ギャラクティックアタック
Sトリビュート 202204282022年4月28日
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
Steamシティコネクションシティコネクションダウンロード-セガサターン版ベースの移植
海外版(Galactic Attack)も収録[6][7][8]
12レイズ アーケード クロノロジー 202303092023年3月9日
Nintendo Switch
PlayStation 4エムツータイトーダウンロード-アーケード版の移植[9]

セガサターン版
タイトルは開発時の仮タイトルだった『レイヤーセクション』 (LAYER SECTION) に変更された。これは、国内に同名のゲームメーカーであるレイ・フォースが存在しており、名称の重複を防ぐための措置だったとされる。BGMはアーケード音源ではなくCD音源のモノラル再生。家庭用のテレビサイズに合わせるために敵出現配置などが変更されている。また、アーケード版と同様の縦画面にできる「アーケードモード」も搭載している。北米及び欧州では『Galactic Attack』のタイトルでアクレイム・エンタテインメントより発売された。
Windows版
タイトルは『レイヤーセクション』。開発・販売はゲームバンクで、1999年にはサイバーフロントより再発売されている。画面レイアウトが大幅に変更されており、また一部演出が省略されている。
PlayStation 2版
タイトーメモリーズII 上巻』に収録。『レイフォース』のタイトルでの初移植。エミュレーションで再現されており、グラフィックを含めたゲーム本編の内容は(ほぼ)完全移植だが、プレイ時の操作遅延が大きく、操作感覚がアーケード版と異なる。


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