フランス語圏ルーヴァン=ラ=ヌーヴにある大学「ルーヴァン・カトリック大学(Universite Catholique de Louvain)」とは異なります。
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KU LeuvenKatholieke Universiteit Leuven
別名University of Leuven, ルーヴェン・カトリック大学
モットーSeat of Wisdom(知恵の中心地)
種別Public
ルーヴェン・カトリック大学(ルーヴェン・カトリックだいがく、オランダ語: Katholieke Universiteit Leuven)は、ベルギーのルーヴェンにある研究大学で、1425年に設立された。
ルーヴェン・カトリック大学は、タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)世界大学ランキングの上位50位の常連校である (2020年現在45位)[1]。また、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)が発表する「ヨーロッパのもっとも革新的な大学(Europe's most innovative universities)」では、4年連続1位[2]に選ばれた。 フランデレン地域政府管轄で、よってフラマン語(オランダ語)が主言語である[注釈 1]。中央図書館 現在の英語公称はKU Leuven。そのため、対外的公称や世界大学ランキングでも、KU Leuvenと表記され、Catholic University of Leuvenとは表記されない。英語表記として、University of Leuven も広く用いられ、同大学を指す。その他KULなどは略称として用いられる。イメージカラーは青と白。鍵のエンブレムもシンボルとなっている。 なお、世界最大のビールメーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブは、ここルーヴェンに本社を構える。[3] 大学とは寄付講座など通して密接な関係を保っている。 カトリックと名前がついているものの、現代において教育的な意味合いで宗教色は薄れている。しかし、歴史的にローマ・カトリック教の発展に重要な役割を果たしており、今も聖母マリア由来のSeat of Wisdomを大学のモットーと定めている。 1425年にローマ教皇マルティヌス5世によって創立され、現存するカトリック系大学では世界最古である。また低地地方(ネーデルランド)において最古の大学である。創立当時には、人文学、法学、教会法学、そして薬学の四つの学科で構成されていた。創立100年後を過ぎた頃には、約200人の留学生を含む約2,000人の学生を抱えるヨーロッパを代表する学術機関の一つとして考えられるようになった[4]。17世紀当時のルーヴェンの地図 16世紀には人文主義者として著名なエラスムスが教え、ヘブライ語・ラテン語・ギリシャ語を学ぶカレッジを設立したことで知られる。現代人体解剖学の創始者とされるアンドレアス・ヴェサリウスもここで教鞭をとった。[5] また、三角測量を発展させたゲンマ・フリシウスや、メルカトル図法のゲラルドゥス・メルカトルらもここで学びまた教えた。[5] フランスによるベルギー合併後の1797年、同大学は一時閉鎖に追い込まれたものの、オランダー王ウィレム1世によって、宗教色の薄いルーヴェン国立大学(en) 20世紀に入って、ルーヴェン・カトリック大学は再び危機を迎える。第一次世界大戦当時、ドイツ軍の侵攻によって、大学図書館などキャンパスの多くの建物が焼失した。中央図書館は、1940年ドイツのベルギー侵攻によって再び焼失している。ベルギーの言語戦争も大きな課題であった。フラマンデレン地域に位置しているにもかかわらず、フランス語を教授言語としていた大学に対する学生の反発は強くなるばかりであった。結局、ルーヴェン・カトリック大学は、フラマンデレン地域の人々を対象とするフラマン語を教授言語とする教育機関と位置付けられた。一方、フランス語話者のためには、新たな大学都市のルーヴァン=ラ=ヌーヴを中心とする、ルーヴァン・カトリック大学として分割された。[4]
概要
歴史