ルーマニア狂詩曲
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

ルーマニア狂詩曲(Rhapsodie Roumaine)はジョルジェ・エネスクが作曲した管弦楽曲。第1番(イ長調、作品11-1)と第2番(ニ長調、作品11-2)の2曲がある。
ルーマニア狂詩曲第1番

エネスクの作品中、最も有名なもの。1901年作曲。演奏時間は約12分。
初演

1903年2月23日、ブカレストアテネ音楽堂にてエネスク自身の指揮により初演(第2番、第1番の順に演奏された)[1]フランス初演は1906年1月、トゥールーズにてエネスク指揮により行われた。また、1929年にはニューヨークでバレエ化されている。
編成

木管楽器
フルート3(うち1はピッコロ持ち替え)、オーボエコーラングレクラリネット3、ファゴット2

金管楽器
ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ

打楽器
ティンパニトライアングルスネアドラムシンバル

ハープ2

弦楽器
弦五部
構成

クラリネット、オーボエの掛け合いで鄙びた感じのメロディが奏され、徐々に他の楽器を加え、リズムも舞曲調となる。続いて拍子が八分の六拍子に変わり、ハープと低音弦のリズムに乗って、ヴァイオリン、ヴィオラが高音で細かな節回しのメロディを奏でる。スキップ風の軽妙なメロディ、「重々しく」と指示された東洋的なメロディを交えながら進行し、やがてフルートが軽快なメロディを奏で始める。徐々に他の管楽器も加え、遂に全合奏で力強い舞曲が始まる。ジプシー音楽風の新しいメロディが次々と登場し、クライマックスに達したところで一旦全休止となる。鄙びた東洋風の行進曲となった後、もう一度熱狂が戻り、最強音で終わる。
ルーマニア狂詩曲第2番

第1番に較べると、曲調は地味であり演奏機会も少ない。1902年作曲。演奏時間は約12分。

初演以来、第2番→第1番と演奏されることが多く、事実上、第1番の序奏という性格を持っている[1]
初演

1903年2月23日、第1番と共に初演(第2番、第1番の順に演奏された)[1]1908年2月7日パリカザルスの指揮により第1番とともに演奏された記録が残っている。
編成

木管楽器
フルート3、オーボエ2、コーラングレクラリネット2、ファゴット2

金管楽器
ホルン4、トランペット2、トロンボーン3

打楽器
ティンパニシンバル

ハープ2

弦楽器
弦五部
構成

弦楽器のゆっくりとした序奏に始まる。続いてティンパニ、コントラバスのリズムに乗って、これもゆっくりとした伸びやかなメロディが、次第に楽器を増しながら奏でられる(エネスクの故郷モルドヴァのバラードだという[1])。序奏のメロディが繰り返された後、コーラングレで哀しげなメロディが奏される。このメロディも楽器を増しながら高揚し、再度、序奏の後に現れたメロディが全合奏で奏され、やがて静まる。続いてヴィオラ・ソロで舞曲風のメロディが奏され、一旦高揚しかけるが、長く続かず静かに曲を閉じる。
参考文献

ヴィオレル・コズマ著/ペトレ・ストイヤン監修/竹内祥子編訳「ジョルジェ・エネスク 写真でたどるその生涯と作品」(2005年 ショパン
ISBN 4-88364-195-3

ルーマニア狂詩曲第1番

「最新名曲解説全集6 管弦楽曲III」(井上和男 執筆、音楽之友社

ミニチュアスコア(日本楽譜出版社)ISBN 4-86060-287-0

ルーマニア狂詩曲第2番

「最新名曲解説全集補巻1 交響曲・管弦楽曲・協奏曲」(久納慶一 執筆、音楽之友社

ミニチュアスコア(ENOCH & Cie)

脚注^ a b c dエネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番・第2番新交響楽団

典拠管理データベース

MusicBrainz作品


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:10 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef