ループ橋
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勾配緩和用ループ線 終端用ループ線(ラケット型ループ線)

ループ線(ループせん)とは、急勾配を緩和するため線路もしくは道路を螺旋状に敷設した線形のことである。英語ではSpiral、Loop、Spiral loopなどと呼ばれる。

路面電車トロリーバス新交通システムの起終点駅などにおいて、車両の折り返しや方向転換のため線路を環状に敷設した施設は、ラケット状ループ線、ラケット型ループ線と呼ばれる。英語ではこの施設をLoop(Balloon loop)と呼ぶ。
目次

1 鉄道のループ線

1.1 折り返し用・環状運転用のループ線


2 道路のループ線

3 鉄道における採用路線・区間

3.1 日本国内

3.1.1 折り返し用・環状運転用のループ線


3.2 日本国外


4 日本国内の道路における主な採用区間

5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

鉄道のループ線 ブルージオのループ線(レーティッシュ鉄道ベルニナ線)

鉄道は急勾配に弱く、山間部に鉄道を建設する場合には急勾配を避ける必要がある。鉄道の創業期から第二次世界大戦後まもなくまではループ線はスイッチバックと並んで、勾配緩和として有効な方法として採用された。第二次世界大戦後の急速な土木技術の発達により、山間部における橋梁、高架橋、長大トンネルの建設が可能となった。例えば、上越線では単線のループ線区間を複線化した際、新線はループ線を採用せず長距離トンネルでループ線の地下深くを直進している。ただ、北陸本線のように旅客列車より勾配制限のきつい貨物列車を運行する都合で、新線側にループ線を採用した事例も存在する。
折り返し用・環状運転用のループ線 旧桃花台新交通桃花台東駅のラケット型ループ線

路面電車トロリーバス新交通システムの起終点駅などにおいて、車両の折り返しや方向転換のために環状に線路を敷設したものもある。日本では少数ながら、ループ線の全体が駅の構内に存在する埼玉新都市交通伊奈線大宮駅といった例があるが、ヨーロッパやアメリカなどの路面電車の起点・終点の電停では多く使われている。こうした区間で用いられる路面電車車両では常に一方向への運行を前提として、運転席や乗降扉は片側にしかないものが多い(PCCカーなど)。

環状線、あるいは環状運転の一形態としてのループ線もある。ループ線区間では複数の駅を経由する。この例としては山万ユーカリが丘線シカゴ・Lループなどがある。

道路のループ線 河津七滝ループ橋 滝沢ダムのループ橋

道路は鉄道よりも勾配に対する制約は少ないが、非常に高低差の大きい区間に建設する場合に採用されている。山地の高低差を克服する場合以外に、川や海で船舶の通航を可能にするために、両端の陸地部分をループ状にして水面からの高さを確保する場合がある(千本松大橋など)。例えば、2010年に開通した首都高速道路大橋ジャンクションでは、一周約400m、4層構造という大規模な二重ループ線となっている。

名古屋高速2号東山線には吹上連絡路という終端用ループ線が設けられていた。5号万場線方面から3号大高線方面への通行は、現在は都心環状線を用いるが、都心環状線が完成するまでの間は暫定的な措置としてループ線を設けていた。また、同じ名古屋高速の1号楠線黒川ICは、狭い敷地に設けられたフルICであり、勾配を緩和するためにループ状になっている。

ノルウェードランメン郊外にあるスピラルン・トンネルは、全長1,649mの6重のループトンネルとなっている[1]



鉄道における採用路線・区間


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