ルーツロックレゲエ
[Wikipedia|▼Menu]

ルーツロックレゲエ(ルーツ・レゲエ、あるいは単にルーツとも呼ぶ)という言葉は、ジャマイカスカロックステディから発展したレゲエの1ジャンルである。ボブ・マーリーによってその用語が世界的に有名になった。
概要

ルーツロックレゲエの歌詞には、エチオピアの皇帝ハイレ・セラシエ1世を崇拝する宗教運動、ラスタファリアニズムの影響が現れている。政府当局や西洋社会からの圧迫への抵抗と、宗教的な忠誠が主要な歌詞のテーマになっており、「ジャー」という言葉は出現の頻度が高い。ジュニア・マーヴィンの「ポリス&シーブズ」[1]、カルチャーの「トゥー・セブンス・クラッシュ」などはルーツ・レゲエの有名曲である。

ルーツロックレゲエは1970年代に隆盛を極め、ボブ・マーリー&ウェイラーズ、トゥーツ&メイタルズ[注 1]、デニス・ブラウン[注 2]バーニング・スピアホレス・アンディ、グレゴリー・アイザックス、シュガー・マイノット[注 3]、フレディ・マクレガーらの歌手、グループの他、リー・ペリージョー・ギブスバニー・リーキング・タビーコクソン・ドッドらプロデューサー、エンジニア達が多くの楽曲を残した。同時に、彼らの実験精神と、ジャマイカでの録音技術の向上により、ダブの作品も生まれた。

とりわけ、ルーツ・レゲエ全盛の1970年代の量産体制の中では、スタジオミュージシャンのアイデアと演奏法は斬新だった。レヴォリューショナリーズ(スライ&ロビー)、ロッカーズアップセッターズ、ルーツ・ラディクスらが、次々と新しいリディムを作っていった。

80年代中盤以降はドラムマシンシンセサイザーを使った打ち込みによるダンスホール・レゲエが次第に流行し始め、歌詞の内容もセックス、暴力といったテーマが増え、「ルーツレゲエは次第に下火に」なる。しかしルーツレゲエは、21世紀に入ってからもジャマイカをはじめ、ブラジル、アメリカ(特に東海岸)、イギリスなどで、一部の人々によって親しまれ演奏され続けている。
関連項目

ボブ・マーリー

サード・ワールド

ジミー・クリフ

メイタルズ

ビッグ・ユース

デニス・ブラウン

スティール・パルス

脚注[脚注の使い方]
注釈^ トゥーツはソウル・アルバム「トゥーツ・イン・メンフィス」を発表した。
^ 「マネー・イン・マイ・ポケット」が79年にイギリスで大ヒットした。
^ 82年に「グッド・シング・ゴーイン」がヒット。

出典^ “Jamaican reggae singer Junior Murvin dies, aged 67”. 2020年8月7日閲覧。

関連項目

スカ

ロックステディ

外部リンク

Roots-Archives - Searchable database of Jamaican Roots Reggae albums from 1970 to 1985


A paper on the wider influence of Jah Shaka and Roots Reggae on UK music

Roots Reggae Club: Independent Roots Reggae website with definitions, reggae artists biographies, news, articles, updates..."

Adrian Sherwood on a "very English Roots Reggae"

Don Letts on the contribution of Roots Reggae to Punk Rock and English Society

Drum and Bass and Junglist have their Origins in Roots Reggae

The Clash DJ Scratchy Explains his Roots in Punk and Roots Reggae in London


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:21 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef