ルー=ガルー_忌避すべき狼
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「ルー・ガルー」はこの項目へ転送されています。本来の意味については「狼男」をご覧ください。
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ルー=ガルー
ジャンルSFミステリ
小説:ルー=ガルー 忌避すべき狼
著者京極夏彦
出版社徳間書店

その他の出版社
講談社

発行日2001年6月
小説:ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔
著者京極夏彦
出版社講談社
発行日2011年10月
漫画:ルー=ガルー 忌避すべき狼
原作・原案など京極夏彦
作画樋口彰彦
出版社徳間書店

その他の出版社
講談社

掲載誌月刊COMICリュウ
レーベルリュウコミックス
発表号2006年11月号 - 2009年6月号
巻数全5巻
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画
ポータル文学漫画

『ルー=ガルー 忌避すべき狼』(ルー=ガルー きひすべきおおかみ)は、京極夏彦による日本SF小説[1]。2009年10月時点で累計販売18万部を記録している[2]

それを原作とした樋口彰彦による漫画、アニメ映画『ルー=ガルー』、および続編『インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』(インクブススクブス あいいれぬむま)についてもこの項で記す。
概要

本作は、妖怪伝承をモチーフにした推理小説や古典の怪談を再構成した時代小説などで知られる京極夏彦としては異色の近未来SFミステリーである[3]

"これからの近未来像"をテーマに雑誌やインターネットを通じて読者から募集したアイデアを京極がまとめる形で書き進めた実験的な作品[1][2]。従来、小説というものは作者から読者に一方的に物語を提供する片方向のものであったが、本作では双方向のものにしようとする試みが行われた。そのために1998年から「F・F・N」(フューチャー・フロム・ナウ)という企画が始まり、アニメ雑誌アニメージュ」や漫画雑誌Chara」、またはインターネット上で読者から近未来に関する様々なアイデアを募り、作中にそれを登場させている。その結果、多くの人が感じていたこれから訪れるかもしれない未来を文章化したとも言える作品となっている[2]

物語の舞台は、殺人ウイルス感染症によるパンデミックの影響で人口が激減した近未来[4]。過度の生命倫理観念から人々は人間同士の物理的接触(リアルコンタクト)を避け、携帯端末に依存してほとんどのやり取りをオンラインで済ませるようになった。国による中央集権的なデータ管理が進み、究極の管理社会となったディストピアで、リアルな接触に積極的な少女たちが連続殺人事件を契機に閉鎖された社会に立ち向かっていく姿が描かれている[5]

タイトルの「ルー=ガルー」とはフランス語loup-garouであり、「人狼」や「狼憑き」を意味する。

続編の『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』では、単行本・ノベルス・文庫・電子書籍の4形態を同時発売するという出版史上初の試みが行われた[6]
あらすじ

近未来、ヒトはヒトと端末(モニタ)によって繋がっていた。管理社会に統制された都市に住む住民達は、常に現在地情報が監視された状態であり、物理接触(リアルコミュニケーション)が希薄になっていた。少年少女にとっては学校だけが唯一のコミュニケーションの場だった。
ルー=ガルー

少年少女を対象とした連続殺人事件が起こったことによって、リアルに人と関わり合うことがなかった気弱な少女牧野葉月、天才少女都築美緒、人と関わることを避ける少女神埜歩未らは偶然被害者の一人、矢部祐子と接触[注釈 1]したことから事件の渦中に巻き込まれていく。真相に近付いていく中で次第に葉月は、今まで知っていたモニタの中だけの世界とは違うものが世界には広がっていることに気付き始める。
インクブス×スクブス

『ルー=ガルー』での事件から3か月。あの時の出来事が未だに現実とは思えない来生律子は、ある日共に事件の被害者となった作倉雛子と接触。会話をするうちに幼馴染であり殺人者であった中村雄二に対して疑問を抱き始める。一方元刑事となった橡兜次は神埜歩未を訪ね、事件の際に殺された者の中に同級生の霧島タクヤがいたことを告げる。二人の死者の奇妙な共通点、そして雛子が律子に託した「毒」。やがて事件は再び少女たちの周りで動き出す。
登場人物

声優は映画版のもので、誕生年月日と血液型のデータは映画版の設定。
主要な登場人物
未成年者
牧野 葉月(まきの はづき)
声 -
沖佳苗[7]2021年8月15日生まれ、AB型、14歳。他人との接触・対話を苦手とする「コミュニケーション障害(「対人恐怖症」とは別物)」(漫画版では他人と接触したり精神が不安定になると鼻血が出てしまう「接触型コミュニケーション障害」)を持つ。引っ込み思案だが仲間思いで、親友(仲間)が危機に瀕した際、その危機に対して一緒に立ち向かう意志の強さを見せる。頼りない印象で、己の無力さを自覚してどうにもできないもどかしさを抱え、苦しみや悲しみ、怒りを巧く吐き出すことができない。相手の気持ちが想像通りとは限らないと考え過ぎて度々謝罪が口を突く。その一方で、異常な状況でも泣いたりパニックになったりせず、意外な程に楽観的で暢気な様子も見せる[8]。自分がモニタになったような気持ちになるので、他人に観られるのが苦手[9]。元々は無保護者児童だったが、10年前に牧野県議の養女となって122エリアに転入した[10]。書類上は次女で6人きょうだいの3番目だが、それぞれが別々の家を与えられて生活しており(そのためエリア122には牧野邸が複数存在する)、会ったことはあるものの、顔もよく覚えていない程に疎遠であり[11]、養父とも月に一度も会わないが、テレビ電話で頻繁にコミュニケーションを重ねている。122エリアA地区の自宅は確乎りしたセキュリティが敷かれた豪邸で、門と玄関にセンサ、各部屋に監視用集像機(アイ)があり、エリア警備のD&Sと個人特約も結んでいる。12歳で養育係と保育士がいなくなったため、以降現在までの 2年間はずっと一人暮らしで、食事はセキュリティセンターが派遣するホームヘルパーが作った物を摂っている[12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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