この項目では、フランスの都市について説明しています。世界遺産については「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」を、競走馬については「ルアーヴル (競走馬)」をご覧ください。
Le Havre
行政
国 フランス
地域圏 (Region)ノルマンディー地域圏
県 (departement)セーヌ=マリティーム県
郡 (arrondissement)ル・アーヴル郡
小郡 (canton)9
INSEEコード76351
郵便番号76600,76610,76620
市長(任期)エドゥアール・フィリップ
(2020年 - 2026年)
自治体間連合 (fr
ル・アーヴル(フランス語: Le Havre)は、フランス北西部の大西洋に臨む港湾に位置する都市。セーヌ川右岸の河口にあたり、ルーアンを首都とするノルマンディー地域圏セーヌ=マリティーム県に属する。港湾の規模はマルセイユに次ぎ、大西洋岸ではフランス第1位の規模である。
対岸のオンフルールとの間には、1995年にノルマンディー橋が架けられた。
2005年、戦後再建された中心部の街並みが「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。 古い港が泥の堆積のため使用できなくなったため、1517年に建市され、当初はフランソワ1世にちなんでフランシスコポリスと命名された。その後まもなく、ル・ポール・ド・グラース(Le Port de Grace)やル・アーヴル・ド・グラース(Le Havre de Grace)などと呼ばれるようになった。アーヴル(Havre、男性名詞)は現代では一般的には使われないが、中期フランス語で港を意味する[1]。つまり、どちらの名称も「グラースの港」を意味したが、これは港の近くにあったノートル=ダム=ド=グラース礼拝堂(la chapelle de Notre-Dame-de-Grace)にちなんでいる[2]。 第一次世界大戦中の1914年10月13日から1918年11月にかけ、ドイツに国土の大半を占領されたベルギーの政府は、ル・アーヴルの北西近郊のサン=タドレス(Sainte-Adresse)に移転して活動した(第一次世界大戦期のベルギー亡命政府)。 第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦から続くアストニア作戦の艦砲射撃と空爆で破壊され、戦後「鉄筋コンクリートの巨匠」とも呼ばれた建築家オーギュスト・ペレによって再建された。 2020年6月に行われた市長選挙では、現職首相のエドゥアール・フィリップが出馬、当選を果たした。制度上、フランスの首相と市長の兼務も可能ではあったが、7月3日には大統領に辞表を提出。市長職に専念することとなった[3]。 ル・アーヴルのル(le)は、フランス語の男性形定冠詞であり、前置詞と結合することがある。たとえば前置詞aと結合するとau(オ)となるため、ル・アーヴルはオ・アーヴル(au Havre)に変化する。前置詞"de"なら"du"(デュ)で、デュ・アーヴル(du Havre)である。なお、H(アッシュ)が無音であればエリジヨンを起こし「ラーヴル」となるが、この場合"Havre"はゲルマン系の語彙(英語の"haven"と同根)であり有音なので「ルアーヴル」と読む。
歴史について
名称について
姉妹都市
大連 中華人民共和国
サウスハンプトン イギリス
ポワントノワール コンゴ共和国
サンクトペテルブルク ロシア
タンパ、フロリダ州 アメリカ合衆国
マクデブルク ドイツ
出身者
ルネ・コティ:第四共和政期の大統領
クリスティーヌ・ラガルド:欧州中央銀行総裁、IMF専務理事、フランス財務大臣。幼少期を同地で育った。
アルテュール・オネゲル:作曲家(スイス国籍)
アンドレ・カプレ:作曲家・指揮者
クロード・モネ:画家[4]
ラウル・デュフィ:画家
ジャン・デュビュッフェ:画家