ドイツ民主共和国(東ドイツ)にかつて存在した同名の航空会社については「ルフトハンザドイツ航空 (ドイツ民主共和国)」をご覧ください。
ルフトハンザドイツ航空
Deutsche Lufthansa AG
IATA
LHICAO
DLHコールサイン
LUFTHANSA
法人番号1700150005058
ルフトハンザドイツ航空(ルフトハンザドイツこうくう、ドイツ語: Deutsche Lufthansa AG, 英語: Lufthansa)は、ドイツのケルンに本拠を置くドイツ最大の航空会社。ドイツのいわゆる「フラッグ・キャリア」とされている。現在はドイツ国外の航空会社も多数傘下に置いている。
概要旧ロゴ
2015年4月時点で世界98カ国274都市に就航[2] 、売上高はアメリカン航空、デルタ航空に次ぐ世界第3位(約398億ドル)、旅客数はイージージェットに次ぐ欧州第2位、世界第9位(2014年現在)[注 2]の大規模航空会社(メガ・キャリア)であり、スターアライアンスの創立メンバーの一社でもある。日本への乗り入れ開始は1961年で、2023年現在の就航地は東京国際空港、関西国際空港、中部国際空港であるが、現在、新型コロナウイルスやウクライナ情勢などにより、中部国際空港発着の路線は運休となっている。日本に乗り入れている欧州外国系航空会社においては、フィンエアーについで2番目に多い。
社名「Lufthansa」は「空のハンザ同盟」の意。ドイツ・エアロ・ロイド(旧ドイツ・ルフト・レーデライ)とユンカース空輸の合併で誕生した会社として、中世ドイツの「商人組合」にかけて「旅商人組合(同盟)」の意味を込め「ドイツ・ルフト・ハンザ株式会社」 (Deutsche Luft Hansa Aktiengesellschaft) とされた。
シンボル(ロゴ)のモチーフとなっている鳥はツルである。世界中のお伽話や神話の中で、ツルは幸福の象徴として、あるいは神秘的な鳥として描かれることが多いことに由来している。1918年にオットー・フィルレのデザインにより前身のドイツ・ルフト・レーデライのシンボルマークとして制定され[3][4]、以来このツルをシンボルに用いてきた。また、このことにちなんで、ルフトハンザは野生のツルを保護する活動も行っている[2]。
カラーリングとして使用される色にはそれぞれ以下の意味が込められている[要出典]。
黄:「差別化」「発見」
銀:「高い技術水準」
白:「信頼」
灰:「品質」
2018年2月7日に28年ぶりの新塗装を発表[5][6]。機体デザインは紺色と白色をベースとして、垂直尾翼にマイナーチェンジを施したツルを描いたデザインとなる。これは前述のとおり1918年にドイツ人デザイナーのオットー・フィルレが制作し、2018年でちょうど100周年を迎えるためである。新塗装の初号機はB747-8(機体番号:D-ABYA)とA321(機体番号:D-AISP)の2機で、このうち前者についてはフランクフルト - 東京/羽田線にも投入されている。2025年までの7年間で在籍機全てを新塗装に変更するほか、アメニティセットや食器などのアイテムも今後2年間で新デザインに切り替える。
なお、黄色のデザインはフランクフルト国際空港などの案内サインや客室乗務員のスカーフなどに引き続き継続して使用される。
本社はケルンにある。もっとも、ルフトハンザ・アビエーションセンター(LAC)と呼ばれる中核的な事業所は、ルフトハンザのメインハブであるフランクフルト空港に位置している[7]。ルフトハンザのパイロット、地上職員、及び客室乗務員の多くがここを拠点としている[8]。ルフトハンザ第二のハブはミュンヘン空港である。第三のハブはデュッセルドルフ空港であったが、最近では同空港を発着するほぼ全てのルフトハンザ便が、子会社のジャーマンウイングス(現・ユーロウイングス)に移管されたため、現在では同空港がルフトハンザのハブであるとは言い難い。
綿密な機体整備は高く評価されている。ニューズウィーク誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。同社中古機の人気は高く、1980年代のピープルエキスプレスなど、ルフトハンザの中古機材を用いて就航している格安航空会社も多い。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。