ルパン三世_DEAD_OR_ALIVE
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ルパン三世
DEAD OR ALIVE
監督
モンキー・パンチ
矢野博之(アニメーション監督)
脚本柏原寛司
原作モンキー・パンチ
製作総指揮漆戸靖治
出演者栗田貫一
小林清志
井上真樹夫
増山江威子
納谷悟朗
高山みなみ
銀河万丈
野沢那智
音楽根岸貴幸
大野雄二(テーマ曲)
主題歌media youth
「Damageの甘い罠」
撮影長谷川肇
配給東宝
公開 1996年4月20日
上映時間97分
製作国 日本
言語日本語
前作ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
次作特別版:ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
スピンオフ:LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
シリーズ:ルパン三世 THE FIRST
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『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』(ルパンさんせい デッド・オア・アライブ)は、1996年4月20日に公開されたモンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』の劇場版第6作。キャッチコピーは「脱獄不可能 この島から、生きて戻れた者はいない。」「生き残るのは、誰だ?」「大胆不敵 痛快無比 空前絶後のスケールまでの劇場最新作!」。
概要

本作品は、原作者であるモンキー・パンチがシリーズ史上初めて監督を担当した作品でもある[1]。本作は銭形警部役の納谷悟朗峰不二子役の増山江威子石川五ェ門役の井上真樹夫が出演したシリーズ最後の劇場映画となった。

他の映画やTVシリーズと比較して、作風は比較的原作に近いものとなっている。銭形警部は原作に合わせそれまでより切れ者として扱われている他、ルパンたちも他人の事件に巻き込まれ受動的な行動をする作品が多くなっていたため、本作では能動的に行動する場面が増えている。また、モンキーは『ルパン三世 カリオストロの城』以降、女性や子供に優しいルパン像ができワイルドな感じや危険性をハラんでいるようなニュアンスが消えていることを指摘し、そこを本来の姿に戻したという。

ルパンの服装のカラーリングは黒いシャツに黄色のネクタイ、白いズボンという新しい組み合わせだった。

サブタイトルの直訳は「死んでいる、それとも、生きている」だが、これは近代以前の指名手配の触れ書きなどに見られた「生死を問わず」という意味、すなわち捕縛の際に殺してもかまわないとする荒っぽい刑事行政のそれである。これは作中における、ルパンに対する「生死を問わず」という指名手配を直接には示唆しているが、裏の意味は直訳のまま「死んでいるのか? 生きているのか?」であり、劇中のズフ王国の王子パニシュの正体に関する暗示になっている。

特報映像は「ルパン三世のテーマ'78」をバックにパイロットフィルム版を本作の絵柄でリメイクしたものとなっている。

それまでシリーズの音楽を担当してきた大野雄二は、初代ルパン三世の声優の山田康雄の死去やライブ活動の多忙を理由に、本作および同年の『ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密』を降板した(ただし「ルパン三世のテーマ」は使用されており、スタッフクレジットにも名を連ねている)。代わって根岸貴幸がこの2作の音楽を担当している。

スタッフには人気漫画家で構成された「モンキー・パンチ応援団」が名を連ねており(後述)、応援団の主要キャラクターがモブキャラクターとして本編内に登場している。
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出典検索?: "ルパン三世 DEAD OR ALIVE" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年8月)

監督は当初、鈴木清順[注 1]岡本喜八[注 2]にオファーがあったものの、両者ともスケジュールの都合で辞退したため、最終的にモンキー・パンチが務めることとなった。モンキーは、アニメ版『ルパン三世』に関しては様々な人の作ったルパンを見ることが好きで、(自分が監督するよりも)岡本喜八に頼みたかった[注 3]と、のちに語っている。その一方でアニメをやりたい気持ちもあり、生前の手塚治虫にアニメ制作を勧められていたことも思い出したことから、「これを逃したら二度と(チャンスは)来ないんじゃないか」と考え引き受けたと述べている。

監督として製作に参加したモンキーだが、普段のテレビシリーズは脚本のチェックにのみ関わっており、実制作に関しては素人だったため、実際の現場はアニメーション監督の矢野博之が統括し、脚本の柏原寛司らが原作者のパンチをアシストしそのアイデアを活かすかに神経を使ったという。

モンキーは本作のプロットの提供、それを基に柏原の起こした脚本の監修、漂流島などの設定やキャラクターデザイン(ゲスト含む)の原案、一部シーンの演出を担当。ただし、演出では「ルパンが敵を後ろから刺す」というシーンを提案したところ、スタッフに「ルパンはそんなキャラではない」と原作者にもかかわらず却下されてしまったというエピソードがある。モンキーは公開後、漫画とアニメでは演出など作り方が異なる[注 4]ため苦労したことを何度か語っていた。

オーリエンダーの恋人であるパニシュについて、劇中では処刑済でオーリの前に現れるのはルパンの変装である。これは本編の中心がオーリとパニシュの物語になってしまうと懸念した柏原がルパンの変装ということにしてルパンとオーリの物語に変更したという。2020年の取材を受けた際に改めて本編を鑑賞したという柏原は「良く出来ていた」と語っていた。
あらすじ

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2018年9月)(使い方

ズフ国は国王と王子パニシュが殺害されて以来、首狩り将軍による独裁政権が敷かれていた。将軍は国王が漂流島に隠したといわれる財宝を狙っていたが、今まで軍隊をもってしてもその財宝を手に入れられなかった。無数の白骨が転がるこの島にルパンたちも足を踏み入れたが、島に備えられた驚異的な防御システムを前に撤退を余儀なくされたのだった。

この島の防御システムの正体は何なのか。ルパンたちはその鍵を握るとされる将軍の娘エメラに接近するが、銭形が仕掛けたおとり作戦にはまってしまい、アジトを将軍の軍隊に急襲される。そしてエメラの囮となってルパンのアジトに潜入した女性工作員オーリエンダーはルパンたちから奇妙な話を聞かされる。将軍に殺されたはずのパニシュ王子を街で見たというのである。王子に対して特別な感情を抱くオーリエンダーは彼を求めて街へ繰り出す。同時期ルパンには100万ドルの懸賞金が懸けられ、銭形やズフ国家警察長官クライシスだけでなく、賞金稼ぎにも追われる身となる。そして物語は王子の出現に伴うズフ国の動揺とルパンの仕事とが並行して展開していく。
登場人物
メインキャラクター「ルパン三世#登場人物」も参照


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