ルパン三世
ルパン暗殺指令
ジャンル単発テレビアニメ
原作モンキー・パンチ
脚本柏原寛司
監督おおすみ正秋
声の出演山田康雄
小林清志
井上真樹夫
増山江威子
納谷悟朗
田中敦子
野沢那智 ほか
音楽大野雄二
言語日本語
製作
プロデューサー伊藤響(NTV)
松元理人(TMS)
岩田幹宏(TMS)
制作日本テレビ(企画・制作)
製作東京ムービー新社(製作・著作)
放送
放送国・地域 日本
初回放送
放送期間1993年7月23日
放送時間金曜 21:00-22:54
放送枠金曜ロードショー
回数1回
番組年表
前作ルパン三世 ロシアより愛をこめて
次作ルパン三世 燃えよ斬鉄剣
テンプレートを表示
『ルパン三世 ルパン暗殺指令』(ルパンさんせい ルパンあんさつしれい)は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第5作[1]。1993年7月23日に日本テレビ系の金曜ロードショーにて放送された。視聴率は22.0%[2]。 武器密売組織「ショットシェル」の金と組織の壊滅作戦を狙うルパンファミリーとショット・シェルとの駆け引きに加えて、銭形警部解任後のICPOルパン三世専従捜査官で、ルパン暗殺を狙う傭兵あがりのキースも入り混じって大混戦を展開する。 前年に放送されたTVスペシャル『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』が視聴率的に今一つだったため、本作はそれまでのTVスペシャルシリーズを完結させる予定で製作された。しかし、本作の視聴率が好評だったためにTVスペシャルの続行が決まった。 TVスペシャルが開始されて以来一貫して監督を務めてきた出崎統が降板し、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』(以下、『TV第1シリーズ』)初期の演出を手がけたおおすみ正秋が22年ぶりに参加した[3]。『TV第1シリーズ』以降、殆どの作品に参加していた脚本監督の飯岡順一と話し合ったおおすみは、『TV第2シリーズ』などおおすみ降板後に築かれたルパンのイメージを壊さないことに留意しつつ、『TV第1シリーズ』初期のハードボイルドな作風に戻したという[4]。そのため、アフレコ時にはルパン役の山田康雄におちゃらけたセリフを言わないように指示している。 山田は本作出演時点で体調を崩していた。アフレコの休憩中に疲労困憊に見舞われた本人の希望から後半の収録は椅子に座って行ったが、それまでは役者としてのプライドから座っての収録など無かったため異例だったという[5]。 キャラクターデザインは江口寿志が起用された。江口はデザインを起こす前に『TV第1シリーズ』の作画監督をしていた大塚康生にメインキャラクターの参考用イラストを描いてもらい、それを元に本作のデザインを起こしたという[注 1]。そのため、TVスペシャル初期の馬面ルパン(劇場映画第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』などに近いデザイン)から従来の猿面ルパンに戻されたほか、逆に次元は前髪が帽子の下からはみ出ているという今までにないデザインとなっている。 この作品では劇場映画第2作『ルパン三世 カリオストロの城』に登場したフィアット・500が序盤シーンにのみ登場している。ボディーカラーは『TV第1シリーズ』をイメージしたらしくライトブルーだが、ナンバーは「R-33」である。ワイドフェンダーを装備していたが、荷物を山積みにして走る姿は『カリオストロの城』の劇中そのものである。また、オープニングのシーンでは『カリオストロの城』の回想シーン以来、実に14年ぶりにベンツSSK(ボディーカラーはグリーンであった)も登場するなど、TVスペシャルの完結編となる予定であったため、大幅に原点回帰がなされている。 この作品からステレオでの制作・放送に移行した[注 2]。BGMにはそれまでとは異なり、シンセドラムや当時の最新式のシンセサイザーが多数使用されている。 本作よりコンバットマグナムの効果音が変更され、音響効果の糸川幸良が降板する2006年まで使用された。 『カリオストロの城』以来、ルパン一味と銭形警部が手を組んだ作品で、最初から手を組んでいたという珍しいパターンでもある。
概要