ルパン三世_トワイライト☆ジェミニの秘密
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}

ルパン三世 > ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密

トムス・エンタテインメントの作品一覧 > ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密

金曜ロードショー > ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密

ルパン三世
トワイライトジェミニの秘密
ジャンル単発テレビアニメ
原作モンキー・パンチ
脚本三井秀樹
杉井ギサブロー
東直也
監督杉井ギサブロー
声の出演栗田貫一
小林清志
井上真樹夫
増山江威子
納谷悟朗
久川綾
森山周一郎
菅生隆之
野沢那智 ほか
音楽根岸貴幸
言語日本語
製作
プロデューサー中谷敏夫(NTV)
尾ア穏通(TMS)
小沢十光(TMS)
制作日本テレビ(企画・制作)
製作 キョクイチ東京ムービー(製作・著作)

放送
放送国・地域 日本

初回放送
放送期間1996年8月2日
放送枠金曜ロードショー
回数1回

番組年表
前作ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!
次作ルパン三世 ワルサーP38
テンプレートを表示

『ルパン三世 トワイライトジェミニの秘密』(ルパンさんせい トワイライトジェミニのひみつ)は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第8作。1996年8月2日日本テレビ系の『金曜ロードショー』で放送された。視聴率は16.8%[1]
概要

時価数千億フランともいわれるゲルト族(架空の部族)の財宝の鍵を握るダイヤモンド、「トワイライト」をめぐってゲルト族にルパンファミリーが加わり、ICPOの新任本部長であるジャン・ピエール率いるイゴ族と争奪戦を演じる。

本作のコンセプトは「ルパン三世としてデフォルトとなっている魅力、武器を全て外してみる」であり、これまでの作品とは一味違った作品であるのが特徴となっている。

また、栗田貫一による「栗田ルパンの完成」もコンセプトの一つとされ、本編中で変装したルパンが鳳啓助、『古畑任三郎』での田村正和志村けんのモノマネをするシーンがある。

本作の監督である杉井ギサブローは『ルパン三世 パイロットフィルム』の原画担当以来、27年ぶりの参加となった。一方で、長年劇伴を担当してきた大野雄二は『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』同様に一時的に降板。代わって根岸貴幸が本作も担当することになった。よって、これまでの7作に渡ってテレビスペシャルで使用された「ルパン三世のテーマ'89(THEME FROM LUPIN III '89)」は使用されなくなり、本作のみ「ルパン三世のテーマ('96 TVヴァージョン)」 に変更された。TVスペシャルの中で大野が劇伴を担当していない作品は、現在本作のみである。このため、本作の主題歌・挿入歌についても大野は制作に関与していない。

本作のストーリーについて、脚本を担当した三井秀樹によると、最初に制作元である日本テレビのプロデューサーから「クラリスを超えるヒロインを」との注文があったという[2]。脚本作りの際、クラリスが登場する『ルパン三世 カリオストロの城』が『アルセーヌ・ルパン』シリーズから意匠を取り込んでいたことからシリーズを読んだところ、アルセーヌ・ルパンがモロッコに外人部隊として滞在するという話があり[3]、そこから「その時、ロマンスの一つもあっただろう」と考え脚本を執筆したため、当初は「アルセーヌ・ルパンの遺言を元に、ルパン(三世)がモロッコへもう一人の三世を探しに旅に行く。実はララはアルセーヌ・ルパンの孫であり、もう一人のルパン三世であった」というストーリーになる予定だった[4][5]。だが、決定稿が出た後に版権問題からアルセーヌ・ルパンは出せなくなった事に加えて日本テレビ側が「ルパン一世はアルセーヌ・ルパンではない」という考えを示した為、この設定は削除され現在のストーリーに変更になったという[6][7]

ルパンの衣装は、他の作品では見られない青いシャツにノーネクタイ、白い上下のジャケット・パンツとなっている[8]。また、本作から次元の帽子の帯の色がジャケット・背広より薄いものとなり、この設定は『ルパン三世 1$マネーウォーズ』まで続いた。

本作に登場する女性キャラクター(不二子、ララ)は胸を完全に露出する場面が多々あり、歴代のテレビスペシャルでは最も過激なお色気シーンが用意されている。

前作までのエンディングは静止画をバックに曲を流すものだったが、本作はエンディング中に本編が挿入され、さらに初めてエンディング後のエピローグシーンが存在しており、以降のTVスペシャルでも同様の演出を行う作品が登場することとなった。なお、エンディング映像ではララが踊っている。

本作から『ルパン三世 炎の記憶?TOKYO CRISIS?』まで、製作クレジットが「キョクイチ東京ムービー」となっている。

この枠を放映した金曜ロードショーでは、翌年の1997年3月をもって解説者の水野晴郎が降板しているため、水野が解説を行った最後のルパン三世の作品となった。
あらすじ

ルパン三世は、ヨーロッパ暗黒街の大物で、駆け出し時代には世話になり、今も「ベイビィ」としか呼んでくれない老首領ドルーネから1つの大きなピンク・ダイヤ「トワイライト」を手渡される。ドルーネ曰く、ダイヤはモロッコのある民族の隠し財宝の鍵であるが、病床の身で死が近い自分ではもはや手に入れることはできないため、ルパンに託すという。一方、銭形警部は、新たにICPO本部長となったジャン・ピエールより、直々にルパン逮捕に全力を傾けるよう発破をかけられる。列車でモロッコに向かっているルパンを、乗客が全員警官という奇策で捕まえようとする銭形であったが、そこにトワイライトを狙った忍者傭兵の貞千代率いる謎の特殊暗殺部隊が襲撃してくる。混乱の中でルパンは銭形・貞千代両名から逃げ出すことに成功し、モロッコへと到着する。

モロッコではかつてのイギリス占領政策を背景に街の実権を握るイゴ族と、半世紀以上前に奪われた自治の復活を求めるゲルト族が対立していた。地道に抵抗運動を続けるゲルト族の少女ララと仲間たちを、イゴ族の警察署長率いる警官隊が捕まえようとし、たまたま現場に居合わせたルパンはこれを妨害してララを助ける。その後、ルパンは峰不二子と再会し、彼女は今回のルパンの狙いを聞き出そうとするが、そこに再び貞千代が奇襲をかけルパンは逃亡する。次元と合流したルパンは、ゲルト族の老婆より、若きドルーネが外人傭兵としてゲルト族と共に戦った英雄であること、その際にゲルト王族の血を引く踊り子ローレと恋に落ち子供を授かったこと、トワイライトは2つあり、ゲルト族の財宝を手に入れるには両方必要だがもう1つは行方不明であること(おそらくローレの子孫が持っていること)、などを教えられる。

ルパンを追ってモロッコにやってきた銭形であったが警察署長は非協力的で、やる気のない老警官ブルトカリーを充てるだけであった。そこにジャンが直々にモロッコに乗り込み、署長を叱責し、銭形に力を貸すよう厳命する。実はジャンはイゴ族の英雄の末裔でモロッコ情勢にも詳しく、署長は低頭平身で従う。

再度、貞千代に襲撃される中、ルパンはララと彼女に助けられる形で再会する。彼女によればルパンを襲っているのは、ゲルト族長老の息子ガルが、ゲルト復興を目指して組織した過激派の結社であり、長老を含めた穏健派である自分たちは支持していないという。彼女ら穏健派の依頼で結社の大司教を名乗るガルを調べることになったルパンは、警察署で同じく長老に頼まれてガルを調べていた不二子と再会する。そこでフランスの大学在籍時のガルの写真を見つけたルパンは、そこに助教授としてジャンも写っていることに気づく。

ルパンを執拗に付け狙う貞千代は今度はララを人質にしてルパンを追い詰めるが、そこに同門の恥さらしとして貞千代を狙う五ェ門が現れルパンは窮地を脱する。ララはゲルトの遺跡に行くと言い、ルパンと共に街を脱出する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:59 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef