ルパン三世_くたばれ!ノストラダムス
[Wikipedia|▼Menu]

ルパン三世
くたばれ!ノストラダムス
監督
伊藤俊也(総監督)
白土武(監督)
脚本柏原寛司
伊藤俊也
原作モンキー・パンチ
製作ルパン三世製作委員会
NTVVAPNTV-MNTV-V・NTV-S・TMS
製作総指揮漆戸靖治
出演者栗田貫一
山田康雄
小林清志
井上真樹夫
増山江威子
納谷悟朗
安達祐実
小松方正
檀ふみ
音楽大野雄二
主題歌坂上伊織「愛のつづき」
配給東宝
公開 1995年4月22日
上映時間98分
製作国 日本
言語日本語
前作劇場版シリーズ:ルパン三世 バビロンの黄金伝説
劇場公開及びOVA:ルパン三世 風魔一族の陰謀
次作ルパン三世 DEAD OR ALIVE
テンプレートを表示

『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』(ルパンさんせい くたばれ!ノストラダムス)は、1995年4月22日に公開されたモンキー・パンチ原作のアニメルパン三世』の劇場映画第5作。キャッチコピーは「今世紀最大の犯行予告」。
概要

完全な劇場用新作として、『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』以来10年ぶりに製作された作品で、当初はOVAとして企画された後に劇場版として先行公開された前作『ルパン三世 風魔一族の陰謀』からは、8年ぶりの新作となる。製作は1989年に始まった日本テレビ系で放送されているTVスペシャルの高視聴率を受けたものである。

内容は湾岸戦争後のアメリカの覇権を意識したものであるが、カルト教団が予言に従って自作自演のテロを行うというストーリーが、結果的にオウム真理教事件と同時進行する形となって一部で話題になった[1][2]。監督の伊藤俊也は本作の仕上げのため録音スタジオに向かう際に地下鉄サリン事件発生直後の霞ヶ関駅を地下鉄で通過し[3]、事件前日に死去した主演予定の山田康雄の訃報を伝えるワイドショーは事件の速報に切り替えられた。本作はそうした空気の中で制作と公開が行われ、後年発売されたビデオグラムルパン三世 Master File』では、この状況について「阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件といった、現実の出来事と奇妙なシンクロを見せる結果になった」と評している。

年代設定は公開時より4年後の1999年とされ、冒頭で表記されているほか、劇中では公開時開催前であった「アトランタオリンピック開催後…」という台詞も登場する。予告編でもルパンのナレーションで「世紀末に、何かが起こる」とある。

本作は翌1996年に公開された劇場映画第6作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』の公開前夜祭として、4月19日に総監督の伊藤俊也が再編集したTVスペシャルバージョンが『金曜ロードショー』でワイドクリアビジョン放送された。スタジオにはルパン三世役の栗田貫一が登場し、エンディングは他局の映画番組の「さよなら、さよなら、さよなら」のモノマネで締めている。
制作

監督は当初、東京ムービー加藤俊三による「アニメ監督でなく実写映画の監督を立てたい」との意向から、文芸担当の飯岡順一による推挙の元、ハードボイルド映画を多数手掛けた村川透にオファーが行われた。村川と飯岡・東京ムービーの間で幾度かの打ち合わせの場が設けられ、脚本担当として丸山昇一を紹介するなど村川は乗り気だったが、日本テレビ側プロデューサーによる人選で総監督に伊藤俊也、アニメ担当の監督に白土武が起用された[4][5]。村川を推薦していた飯岡は、伊藤俊也に総監督が決定したのは日本テレビ側プロデューサー伊藤響の実父だったためではないかと推測している[4][注 1]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:146 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef