ルパン三世VS名探偵コナン
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ルパン三世名探偵コナンによるクロスオーバー作品の第2作である2013年12月7日公開の映画については「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」をご覧ください。

ルパン三世VS名探偵コナン
アニメ
原作モンキー・パンチ青山剛昌
監督亀垣一
脚本前川淳
キャラクターデザイン平山智須藤昌朋
音楽大野雄二大野克夫
アニメーション制作東京ムービー
製作「ルパン三世VS名探偵コナン」製作委員会
放送局日本テレビ系列読売テレビ
放送枠金曜ロードショー
放送期間2009年3月27日 - (同日)
その他2時間スペシャル番組
テンプレート - ノート

『ルパン三世VS名探偵コナン』(ルパンさんせい ヴァーサス めいたんていコナン)は、日本テレビ(日テレ)開局55周年と読売テレビ(ytv)開局50周年の開局記念スペシャル番組で、モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』(以降、『ルパン』)と青山剛昌原作の『名探偵コナン』(以降、『コナン』)とのクロスオーバー作品2009年3月27日の『金曜特別ロードショー』枠(21:00 - 23:09)で放送された。

本作から約4年半後の2013年12月7日には、続編となる劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(ルパンさんせい ヴァーサス めいたんていコナン ザ・ムービー)が公開された[1]
概要

日本テレビの誇る怪盗ルパン三世」と、読売テレビの誇る名探偵江戸川コナン」との共演作品[注 1]として、放送の約2年前から企画が動き出していた。放送に先駆けて多くのPRが行われ、放送週の『週刊少年サンデー』2009年17号では出版社の枠を超えてコナンとルパンが並んで描かれている表紙が掲載されたほか、両原作者の対談も掲載された。表紙の内容は、コナンとルパンが相手のトレードマークであるワルサーP38と眼鏡を持ち合うというものであった。

タイトルは「VS」と銘打っているが、実際にはルパンとコナン、もしくは双方の仲間や関係者が協力=共闘するシーンがほとんどで[注 2]、展開は架空の王国という『ルパン』でよくある舞台に、『コナン』の推理で犯人を追い詰めていくというもの。不二子のお色気シーンやルパンダイブ、コナンのスケボーによるカーチェイスなどの両者のお約束も取り入れられ、アイキャッチも双方(『ルパン』はTV第2シリーズ)のものが使用された。

時間と場所など状況を示すテロップは、『ルパン』で用いられるタイプライター音を伴って表示された。

BGMについては双方のものを使用しているが、『コナン』側の方が多く使用されている。オープニングテーマとエンディングテーマは「ルパン三世のテーマ」だった[注 3]ほか、「名探偵コナン メイン・テーマ」も、コナン初登場時やカーチェイス、クライマックスなどのシーンで使用された[注 4]。劇中の音楽として、『ルパン』からは「二人の過去」[注 5]が、ゲストヒロイン・ミラの関係する場面で数回使用される[注 6]など、全体的に『ルパン三世 ワルサーP38』や『ルパン三世 炎の記憶?TOKYO CRISIS?』のBGMが多く使用されている。そのほかにも、五ェ門が初登場する場面では『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』のBGMが[注 7]、不二子が初登場する場面と不二子がミラに暗殺者が素人であることを説明する場面では、『ルパン三世 sweet lost night ?魔法のランプは悪夢の予感?』のBGMが[注 8][注 9]、そして「銭形マーチ」は、『ルパン三世 ルパン暗殺指令』、『ルパン三世 1$マネーウォーズ』、『ルパン三世 アルカトラズコネクション』のBGMが使用された。エピローグで流れた「ルパン三世のテーマ」は、『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』のBGM[注 10]である。

キャラクターについては『コナン』側の数が毛利探偵事務所の面々と一部の警察関係者、鈴木園子のみと絞られており、中盤以降は毛利探偵事務所の面々のみである。コナンがあり得ない高さから無事に着地するシーンや蘭のお色気シーンなどに加え、彼女の過剰な妄想シーンをはじめかなりコミカルな描写もあるなど、本作放送当時の『コナン』TVシリーズを基準に比較すると珍しい演出が盛り込まれている。一方、『ルパン』側は銃を使うシーンがほとんど存在しない[注 11]という、こちらもTVシリーズを基準に比較すると珍しい演出が盛り込まれていた。

ルパン側のキャラクターデザインは当時(2000年代中盤)のTVスペシャルに準じたものとなっており、ルパンのジャケットの色は赤[注 12]である。本作のみのサブキャラクターやモブキャラクターについては、『ルパン』と『コナン』の双方のキャラクターデザインに準じたものが混在している。

制作スタッフ面では、脚本は『ルパン三世 天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』以来4年ぶり2度目となる前川淳が担当し、監督は双方の長編を担当した経験を持つ亀垣一が担当している。その他、総作画監督や音楽など、ルパン側・コナン側双方のスタッフが担当毎にそれぞれ2人体制で参加して担当している一方、作画監督や色彩設計などにはコナン側スタッフである山中純子と海鋒重信がそれぞれ単独で担当している。

『ルパン三世』のTVスペシャルは本作以前[注 13]から『金曜ロードショー』枠内で定期的に放送されているが、『名探偵コナン』としては『金曜ロードショー』枠内でのオリジナル新作は本作が初となる[注 14]

ルパンシリーズとしては『ルパン三世 霧のエリューシヴ』以来2年ぶりに日本が物語前半の舞台となり、コナンにおいても劇場版『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』以来、テレビシリーズとしても『工藤新一NYの事件』以来、コナンの身体になってからは初となる海外が舞台となった[注 15]

「原作漫画の出版社と原作者が異なる作品のコラボレーションによるアニメは史上初」と、公式サイトなどでは謳われている[注 16]

本作は2007年放送の『霧のエリューシヴ』以来、『ルパン』のテレビ作品としては2作目のハイビジョン制作である[注 17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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