ルノー・メガーヌ
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ルノー・メガーヌ (現行)

メガーヌ (Megane ) は、フランス自動車製造会社、ルノーが1995年から生産するCセグメントの乗用車である。
概要

ルノー・19の後継モデル[1] として1995年のフランクフルトモーターショーでデビュー。「メガーヌ」の車名は1988年に発表されたコンセプトカーから流用されている。デザインの総責任者は、初代から3代目までパトリック・ルケマン (Patrick Le Quement[注 1]) が務めた。2代目からはルノー・スポールが開発を手掛ける高性能版のR.S.が追加され、モータースポーツとの繋がりを強くイメージさせるシリーズとなった。日本ではR.S.の人気が高く、同シリーズを販売する店舗数はフランス、ドイツに次ぐもので、市場規模に対して突出している[3]。販売戦略上の判断から、スポーツ・グレードを中心に輸入されており、エントリー・グレードやディーゼルモデル等正規輸入されていない物も多い[4]
初代(1995年 - 2002年)

ルノー・メガーヌ
5ドアハッチバック (前期型)

4ドアセダン (後期型)
概要
販売期間1995年 - 2002年
デザインパトリック・ルケマン
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ3/5ドアハッチバック
4ドアセダン
車両寸法
ホイールベース2,580mm
全長4,130-4,165mm
全幅1,699mm (日本仕様: 1,720mm)
全高1,410-1,420mm
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1990年の初めから開発が始められ、数々のスケールモデルやプロトタイプが試作されたのち、1995年9月のフランクフルト・モーターショーで発表、同年の11月15日にフランスで販売を開始。フロアパン、エンジン、トランスミッションなどの基本メカニズムは先代である19のものを受け継いだが、従来のルノー車とは一線を画した楕円をモチーフにしたデザインと、衝突安全ボディー、リア中央席の3点式シートベルト、フロントシートベルトプリテンショナー+ロードリミッター、運転席エアバッグなどを装備し、安全性を強く打ち出した最初のモデルとなり、1998年のユーロNCAPではクラストップの4つ星を獲得した。

エンジンはガソリン1.4L/2.0L、ディーゼルは1.9Lのディーゼルのほか、LPガス・ガソリン切り替え式LPG自動車[注 2] が用意されていた。 2009年時点でLPG仕様はオプションとなっている。生産は北フランスのドゥエー工場とスペインパレンシア工場(ビリャムリエル・デ・セラート)、5ドアのワゴンはトルコ工場(オヤック・ルノー)製である。なお、カブリオレはドイツのコーチビルダーカルマン社製で、リア側面に専用バッジが装着される。

日本では1996年9月から販売が開始された。当初のラインナップは、5ドアハッチバックで2.0L SOHC“F3R”のRXE、2ドアの右ハンドルで4速ATのクーペ2.0と、左ハンドルで5速MTの2.0L 16バルブDOHC“F7R”のクーペ16Vで、1997年9月にはセニックが追加された。1999年のマイナーチェンジでフェーズIIとなり、エンジンが1.6L DOHCのK4Mに変更され、5ドアハッチバックで4速ATのRXTと5速MTのRXi、そしてクーペと入れ替わりで4速ATのカブリオレが導入された。本国仕様の全幅は1,699mmだが、日本ではサイドウインカーも全幅に含める関係で1,700mmを僅かに超えるため3ナンバー登録となった[注 3]。尚、フジミ模型が1/24スケールでクーペのプラモデルを市販していた。
沿革

当初のラインナップは5ドアハッチバックと2ドアクーペで、1996年のパリサロンセニック[注 4] と4ドアセダン、2ドアカブリオレを発表、1998年にはライバルに対抗して5ドアワゴンが追加され、ボディは6種類となった。

1999年以降のフェーズIIでは、ヘッドランプ、フロントグリル、テールランプなどのデザイン変更、衝突安全性の強化、直噴ガソリンを含むエンジンラインナップの変更と装備品の充実が図られた。2009年2月時点で欧州では3代目が登場しているが、アルゼンチンコロンビアの各工場では初代モデルが引き続き生産されており、廉価版として南米の一部地域では2代目と併売されていた。
2代目(2002年 - 2008年)

ルノー・メガーヌ
3ドアハッチバック (前期型)
(画像提供: Randy43)

スポーツ・サルーン
概要
販売期間2002年 - 2008年
デザインパトリック・ルケマン
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ3/5ドアハッチバック
4ドアセダン
5ドアワゴン
2ドアクーペカブリオレ
車両寸法
ホイールベース2,625mm
全長4,235mm
全幅1,775mm
全高1,450mm
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2002年にデビューし、日本市場には2003年から導入された。デザインのキーワードは「退屈へのレジスタンス (抵抗)」。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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