ルネサンス建築(~けんちく)は、一義的にイタリアのフィレンツェで1420年代に始まり、17世紀初頭まで続いた建築様式を指す。古典古代を理想とするルネサンスの建築における表現といえる。人体比例と音楽調和を宇宙の基本原理とし、ローマ建築の構成を古典主義建築として理論づけた。ルネサンス建築にはじまる古典主義建築の系譜は、後のバロック建築・新古典主義建築を通じて継承され、西欧建築の主流であったが、19世紀の歴史主義において相対化し、やがて解体した。
ルネサンス建築は、本質的な意味では15-16世紀のイタリアの一部の都市にのみ成立したといえるが、フランス、イギリス、ドイツなど、西欧諸国の建築活動にも影響を与えた。当初これらの国々では、主にルネサンス建築の表層的な意匠が導入されたため、各国独自の嗜好が表れており、それぞれ特徴を持った建築になっている。以下ではイタリアのルネサンス建築を記述する。他の国々については、北方ルネサンス建築を参照。また、19世紀に起こったルネサンスのリヴァイヴァル(ネオ・ルネサンス)については、歴史主義建築、ネオルネッサンス建築を参照。 サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会のテンピエット ルネサンス
目次
1 概説
2 歴史
2.1 初期ルネサンス
2.2 盛期ルネサンス
2.3 後期ルネサンス
2.3.1 マニエリスム
2.3.2 北イタリアの後期ルネサンス建築
3 特徴
3.1 和音の比例と数的秩序
3.2 建築論
4 主要建築物
4.1 初期ルネサンス
4.2 盛期ルネサンス
4.3 後期ルネサンス
4.3.1 マニエリスム
4.3.2 北イタリアの後期ルネサンス
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 参考文献
7 関連項目
概説
テーマ別
建築
舞踊