この項目では、グリンカのオペラについて説明しています。プーシキンの詩については「ルスラーンとリュドミーラ」をご覧ください。
ルスランとリュドミラ
ミハイル・グリンカ作曲のオペラ
『ルスランとリュドミラ』総譜表紙
《1885年》
題名原語表記ロシア語: Руслан и Людмила
劇作家ヴァレリアン・シルコフ
を初めとする5名の共同執筆
言語ロシア語
題材アレクサンドル・プーシキン
『ルスラーンとリュドミーラ』
初演1842年12月9日 (1842-12-09)
サンクトペテルブルク
ボリショイ・カーメンヌイ劇場(石の大劇場)
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『ルスランとリュドミラ』(ロシア語: Руслан и Людмила)は、ミハイル・グリンカが作曲した、全5幕8場から成るオペラ。 原作の著者アレクサンドル・プーシキン《1827年画》 台本執筆に参加したネストル・クコリニク《1836年画》 本作は1837年から1842年12月にかけて作曲されている[1]。 原作はロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンが1820年に最初の物語詩として著した『ルスラーンとリュドミーラ』。これを基にしてヴァレリアン・シルコフ、ネストル・クコリニク、作曲者グリンカら5名が共同で当作品のリブレット(台本)をロシア語にて作成した[2][3]。 当初の構想ではプーシキン自身に台本を執筆してもらうことになっていたが、決闘で受けた傷が原因で亡くなったことから叶わず、やむなく楽曲を先に書き上げ、作曲者グリンカを含む5名が共同して楽曲の旋律に当てはめるなどして後付けで台本を作成するという結果となった[1]。 本作では、設定場面としてフィンランドや悪魔の城などが用意されているほか、幻想的なバレエ・シーンも盛り込まれていることなどから、メルヘンオペラの一つに数えられている[4]。 初演は1842年12月9日(ロシア旧暦で11月27日)、サンクトペテルブルクのボリショイ・カーメンヌイ劇場(石の大劇場;現在はサンクトペテルブルク音楽院)に於いてカルル・アリブレヒトの指揮により行われた[3][5][6]。 演奏時間は、全曲通しの場合、約3時間10分となっている[2]。序曲のみ単独で演奏する場合、演奏時間は約5分[3][7]。 『皇帝に捧げし命』の場合に同じく、『ルスランとリュドミラ』にもロシアの民俗音楽の特徴がいくつか用いられている。東方的な要素に加えて、不協和音や半音階、全音音階の想像性豊かな用法によっても名高い。管弦楽法で目立っているのは、第1幕において、スラヴの弦楽器グースリの音色を模してピアノやハープを用いている点である。グリンカが西欧のオペラを多く参考にしていることは、「ファルラーフのロンド」に一目瞭然であり、モーツァルトの『フィガロの結婚』やロッシーニの『セビリアの理髪師』のさしずめロシア版といったところである。
概要
背景 『ルスランとリュドミラ』を作曲しているグリンカ