ルクレール
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この項目では、フランス陸軍の戦車について説明しています。その他の用法については「ルクレール (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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ルクレール(AMX-56)
性能諸元
全長9.87m
車体長6.88m
全幅3.71m
全高2.92m
重量56.5t
懸架方式ハイドロニューマチック・サスペンション
速度72km/h(整地)
55km/h(不整地)
38km/h(後進)
行動距離550km
増槽装着時 650km)
主砲52口径120mm滑腔砲
CN120-26
副武装H2HB 12.7mm重機関銃同軸
ANF1 7.62mm機関銃(対空)
Galix戦闘車両防護システム
エンジンV型8気筒
ディーゼル+ガスタービン
1,500hp
乗員3名(車長操縦士砲手
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ルクレール(Leclerc)は、フランス第3および第3.5世代主力戦車

フランス陸軍の主力戦車として配備されていたAMX-30の後継車両として1971年に基礎研究がスタートし、国営企業GIAT社(現ネクスター社)によって1986年に試作車が、1989年に量産試作車がそれぞれ製造された後、1992年よりフランス陸軍への量産型引き渡しが開始された。

現在はフランス陸軍が400両強、アラブ首長国連邦陸軍が若干の変更を加えた「トロピック・ルクレール」を400両弱、ヨルダン陸軍がアラブ首長国連邦からの譲渡車輛を80両保有している。調達価格は740万ユーロ

名称は第二次世界大戦において自由フランス軍の先鋒としてノルマンディー上陸作戦に参加し、第2機甲師団を指揮してパリへと進撃したフィリップ・ルクレール将軍の名に因む。文献によっては、名称を「ルクレルク」としているものもある。
技術的特長

ルクレールは、開発時点では新規設計としてはアメリカM1エイブラムスドイツレオパルト2などの第3世代戦車と比し新しいものであったため、それらに比し多くの技術的特長を有する(ただし、現在においては日本10式戦車など、より新しい戦車も開発されている)。
火砲主砲先端

ルクレールに搭載される火砲は、主砲にF1と呼ばれる52口径比長120mm滑腔砲1門、H2HB 12.7mm同軸機銃1門、砲塔上のANF1 7.62mm対空機銃1門となる。アラブ首長国連邦陸軍用のトロピック・ルクレールでは、この機銃車長の操作するFN MAG 7.62mmリモコン機銃1門となる。この52口径砲は、西側戦車で最も普及しているラインメタル120mm44口径砲に比し砲身が長く、その分砲弾に与えられるエネルギーは大きい。ただし、現在ではこれよりも長いラインメタルの120mm55口径砲が一部戦車に採用されている。

主砲弾は、OFL120F1と呼ばれるタングステン弾芯のAPFSDS、OECC120F1と呼ばれる多目的対戦車榴弾、OE120F1と呼ばれる榴弾など。砲塔後部の仕切られた区画にベルト式の自動装填装置を持ち、砲手が装填スイッチを押すと指定された砲弾を装置が選別し、主砲に装填する。装置への給弾は砲塔後部の給弾用扉を開けて行う。給弾時に装置のどの部分にどの砲弾を給弾したかは端末で入力、制御用のコンピュータに記録し、装填時の砲弾選別に利用される。主砲弾は自動装填装置内のベルト式弾倉に即用弾22発、操縦手席右側にあるドラム式弾薬架に予備弾18発が納められており、計40発を搭載している。主砲同軸12.7mm重機関銃弾薬は計950発を搭載する。

レーザー測距儀暗視装置を使って正確な射撃ができるようになっており、砲が安定化されているため行進間射撃時の命中精度も高い。車長は通常、車長用視察装置を使った索敵と次目標の指定などを行うが、砲手に優先して直接射撃操作を行うことも可能。そのため、視察装置を動かすコントローラーは砲手と共通のデザインで、直接射撃する時の砲操作の方法も共通である。時速40kmで動きながらの距離3,000mの動目標に対しての行進間射撃において初弾命中率95%の精度であった。また、一分以内に6目標を同時に追尾し攻撃することが可能である。そのため、M1A1 エイブラムスを越える攻撃能力を持つと言われ、世界最高水準の性能を実現している。

12.7mm同軸機銃

ANF1 7.62mm対空機銃

モジュラー装甲熱帯地方向け仕様(Tropicalised)

ルクレールの車体前面および砲塔前面には、モジュール化した複合装甲が使われている。車体および砲塔自体は防弾鋼板を組み合わせて作り、外壁と内壁の間の空間に複合装甲を納める、陸上自衛隊90式戦車などとほぼ同様の内装式であり、砲塔周囲に取り付けられた用具収納箱を取り外すと砲塔が垂直面で構成されている事が分かる[1]砲手照準器の直下にある装甲だけは、ボルトによって外側から装着されている方式となっている。複合装甲はセラミックスを使ったもので、重量に対する防御の効率が良い。

装甲をモジュール化する目的は、装甲機能と骨格となる構造が別になることで、新型装甲の開発時に容易に交換できること、また、被弾し装甲にダメージを受けた時に容易に交換できることなどが挙げられる。第10ロット生産型(T10)以降からは砲手用照準器直下の装甲の形状が変わっており、何らかの防御力向上が行われたと見られている。

日本では一時期、ルクレールのモジュール装甲は砲塔外部に金具で取り付けられた箱型の物体であり、メルカバのような外装式であるという認識が広まっていた。しかし、フランスUAEのルクレールに見られる箱は、砲塔外部に取り付けられた用具収納箱であり、成型炸薬弾に対して中空装甲のような働きをする可能性はあるが、主な装甲とは見なされていない。UAEで使用しているトロピック・ルクレールでは、砲塔側面後部の箱がカゴ状になっており、外装の用具箱が装甲になることは期待されていない。

ただし、製造元のGIAT社では、用具収納箱の部分を補助装甲に変更するプランもあるとされる。
車載電子機器砲手席の電子機器「フランス軍のC4Iシステム#陸軍」も参照


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