Louis Dollo
ルイ・ドロ
生誕1857年12月7日
フランス帝国リール
死没 (1931-04-19) 1931年4月19日(73歳没)
ベルギー ブリュッセル
研究分野古生物学
主な業績ドロの法則
主な受賞歴マーチソン・メダル (1912年)
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ルイ・アントワーヌ・マリ・ジョゼフ・ドロ(Louis Antoine Marie Joseph Dollo、1857年12月7日 - 1931年4月19日、ルイ・ドローとも)は、フランス生まれのベルギー人古生物学者。進化の非逆行性について「ドロの法則」を唱えたことで知られる。オーストリアの古生物学者オテニオ・アーベルと共に古生物学の礎を築いた。 フランスの北端、ノール=パ・ド・カレー地域圏の首府リールの古くからあるブルターニュ人家庭に生まれる。エコール・サントラル・ドゥ・リール大学で地質学者ジュール・ゴスレ (Jules Gosselet 1878年からの3年間、ベルギーのベルニサール (Bernissart) 炭鉱で発見された複数のイグアノドン化石の発掘作業を監督した。このときから、鉱山技師としての仕事をしながらも科学的情熱から古生物の研究に没頭するようになった[2]。1882-1885年の復元作業を描いた絵画。 1882年にベルギー王立自然史博物館の博物学助手となり、リール自然科学学会 (Societe des sciences de Lille) とロンドン地質学会の会員となると、1882年から1885年までは同博物館の脊椎動物化石部門長としてイグアノドンの骨格復元作業に携わった。はじめの一体はドロが作業場に使っていた古い教会のインテリアとして組立てられ、最終的に完成した12体の復元骨格は王立自然史博物館の主要展示物のひとつとなった。またこの頃リール大学 (Universite Lille Nord de France) の元教授であるアルフレッド・マチュー・ジアールとも共同作業を行っている。 1890年頃、ドロは後に「ドロの法則」と呼ばれる、進化の不可逆性についての仮説を唱えた[3]。これは、進化の過程で失われた一構造や一器官はその後の進化において再獲得されることはないとする説で、2003年にマイケル・F・ホワイティング (Michael F. Whiting) が数百万年前に翅を失いながら再び翅を獲得した昆虫を発見するまでは広く受容された説であった[4]。だが2009年に発表されたグルココルチコイド受容体に関する研究結果から、ドロの法則は分子レベルの分野では再評価されることとなった[5]。 ドロは化石となった生物を生態系の一部と見なした最初の人であり、もう一人の有名な初期古生物学者であるオテニオ・アーベルにも幅広く協力するなど、古生物学の発展に尽力した。1909年からブリュッセル自由大学で古生物学を教え、1912年にマーチソン・メダルを受賞した。
生い立ち
イグアノドン
ドロの法則
古生物学
業績
分類・命名
ヒプシロフォドン科 Hypsilophodontidae,, 1882,
ミズコブラ属
Cryptodires Eurysternidae, 1886,
イグアノドン類-Iguanodon
イグアノドン類-Iguanodon
プログナトドン, 1889,
Bathydraconidae