ルイス・フェルナンド・デ・オルレアンス
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ルイス・フェルナンド・デ・オルレアンス
Luis Fernando de Orleans


出生 (1888-11-05) 1888年11月5日
スペイン王国マドリード
死去 (1945-06-20) 1945年6月20日(56歳没)
フランス共和国パリ
埋葬 フランス共和国パリ
配偶者マリー・セイ(Marie Say)
家名オルレアンス=ガリエラ家
父親ガリエラ公アントニオ・デ・オルレアンス
母親エウラリア・デ・ボルボーン
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ルイス・フェルナンド・マリア・サカリアス・デ・オルレアンス・イ・ボルボン(Luis Fernando Maria Zacarias de Orleans y Borbon, 1888年11月5日 - 1945年6月20日)は、スペインの王族、スペイン王子(Infante de Espana)
生涯

スペイン王子・ガリエラ公アントニオと、スペイン王女エウラリアの間に第2子、次男として生まれた。父はオルレアン家フランスルイ・フィリップの孫、母はスペイン女王イサベル2世の末娘で、両親は従姉弟同士だった。洗礼名に含まれる「サカリアス(Zacarias)」は、誕生日の11月5日聖ザカリア聖名祝日だったために加えられた。1899年より兄アルフォンソと一緒にイングランドに留学し、1904年までイエズス会の経営するボーモント・カレッジで学んだ[1]

1924年10月、違法薬物の輸入に関わったとされ、滞在していたフランスからスペインに強制送還される[2]。これに伴い、従兄の国王アルフォンソ13世はルイスのスペイン王族としての称号および特権を剥奪した。フランスにもスペインにも居場所の無いルイスは、ポルトガルリスボンに移住した。1926年3月、女装してスペイン・ポルトガル国境を越えようとして逮捕された[3]。このときの所持品の中には密輸品が含まれていたが、薬物は所持していなかった。1935年2月、ルイスは風俗取締捜査の際に再びフランスで逮捕され、同国から一時的に追い出されている[4]

1929年、アメリカ人舞台女優メイベル・ギルマン・コーリー(Mabelle Gilman Corey)と婚約したが[5]、結婚は実現しなかった。

1930年7月、アメデ・ド・ブロイ公子(アルベール・ド・ブロイ公爵の三男)の未亡人で、ショーモン城の女城主であったマリー・セイ(Marie Say)と婚約した[6][7]。マリーはルイスより31歳年上で、婚約当時72歳の老婦人であり、醜聞として取り沙汰された。2人はマリーの家族の反対を押し切り、同年9月30日にロンドンの戸籍登記所で民事婚を[8]、同年10月4日にサンレーモのサン・シーロ聖堂で宗教婚を挙げた[8]。夫妻は結婚後、ルイスが母から相続したサンレーモの屋敷で暮らした[8]。妻とは1943年に死別した[9]。ルイスは晩年をパリの養護老人施設で過ごし、1945年に亡くなった[5]。遺骸はパリ市内の教会の墓地に葬られた。
脚注^ Bernardo Rodriguez Caparrini, "A Catholic Public School in the Making", Paedagogica Historica 39 (December 2003): 743.
^ "A Spanish Prince’s Bad Conduct", The Times (October 11, 1924): 9; "Alfonso Strips Prince Louis of Rights of Infante of Spain", The New York Times (October 11, 1924): 17; "Expelled", Time (October 20, 1924).
^ "Seize Spanish Prince Disguised as Woman", The New York Times (March 26, 1926): 6.
^ "France Ousts a Prince", The New York Times (February 17, 1935): 8.
^ a b "Louis Ferdinand of Royal Family", The New York Times (June 23, 1945): 13.
^ "Princess Who Wed at 73 of Long Line", The New York Times (September 28, 1930): N5
^ 実業家・経済学者ジャン=バティスト・セイの弟ルイ・オーギュスト・セイ(Louis Auguste Say)の孫娘。
^ a b c "Princess, 73, Weds Prince, 41, in London", The New York Times (September 20, 1930): 11.
^ "Marie, Bourbon-Orleans", The New York Times (July 18, 1943): 34.

参考文献

Jose Carlos Garcia Rodriguez. El infante maldito. La biografia de Luis Fernando de Orleans, el mas depravado principe Borbon. Barcelona: Espasa (Grupo Editorial Planeta), 2012.
ISBN 978-84-670-0428-1.

Mateos Sainz de Medrano, Ricardo. Los desconocidos Infantes de Espana: Casa de Borbon. Barcelona: Thassalia, 1996. ISBN 84-8237-054-5.

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