ルアス
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ルアス

市内中心部のルアス路面電車
基礎情報
所在地ダブリン
種別路面電車
路線数2
駅数67停留場
日乗客数114,500人[1]
乗客数4800万人
ウェブサイト公式サイト
運営
開業日2004年6月30日
運営者Transdev
保有車両数シタディス301(3000系)26台
シタディス401(4000系)14台
シタディス402(5000系)33台
仕様
路線総延長42.1 km[1]
軌間1,435 mm標準軌
電化直流750 V 架空電車線方式

経路図



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ルアス(Luas)は、アイルランドの首都ダブリンで運行している路面電車ライトレール)。「ルアス」とはアイルランド語で「スピード」を意味する。

路線は2つあり、グリーンラインは2004年6月30日に開通し、レッドラインは、同年9月26日に開通した。
概要

ダブリン市内中心部のセント・スティーブンス・グリーンからサンディフォードを経て南東部のブライズ・グレンを結ぶグリーンライン(ほとんどの路線は、かつて存在していた在来線の鉄道廃線跡を利用して建設された専用軌道)、ダブリン市内東部の港湾地域にあるザ・ポイントから市内中心部のコノリー駅およびヒューストン駅を経由して南西部のタラおよびサガートを結ぶレッドライン(多くの部分が新設であり中心部においてかなりの距離を併用軌道上を走るためグリーンラインに比べて速度や定時性は劣る)がある。車両はシタディスを使用。運行などはマンチェスターなど他の都市でも運行の実績のあるコネックス社(現在のトランスデヴ)に任せられている。

当初はそれぞれグリーンラインがセント・スティーブンス・グリーン - サンディフォード間、レッドラインがダブリン・コノリー駅 - タラ間の区間で開業した。この両線の完成に手間取り予定よりも開業は大幅に遅れたものの、開通後はその快適さや定時性、利用の容易さのために大きな成功を収め、人口増加と交通渋滞に悩む当局では新たな路線の建設が計画され、またレッドライン、グリーンラインともに各方面に延伸が行われた。

開通から13年もの間、市内中心部で2つの路線間は直接乗り継ぐことができず(徒歩での5 - 10分ほどの移動が必要)、課題とされ、グリーンラインが2017年に延長され、乗り継ぎが可能になった。
歴史
計画

ダブリン市に新しい路面電車、またはライトレールを設置することは、1981年にダブリン交通開発(Dublin Transportation Initiative; DTI)によって提案された[2]。アイルランドの公営公共交通機関である、アイルランド交通グループ(Coras Iompair Eireann; CIE)は、様々な選択肢を検討するように求められた。路面電車建設に以下の2つの段階を提案した。

第1段階:ダブリン市内経由、タラ - ダンドラム/バラリー

第2段階:バリムン - ダブリン市内、ダンドラム/バラリー - サンディフォード

調査は1997年7月に始まったが、市内中心部の地下を使用する可能性を調査するために保留された。1998年5月にアイルランド政府は2つの路線の建設を決定し、計画を修正した。路線の1つはタラからダブリン・コノリー駅まで走り、2つ目はサンディフォード工業団地から市内中心部の地下とバリムンを通り、ダブリン空港まで走るとした。

ルアスを開発する責任者は、CIEから2001年12月に政府によって設置された鉄道調達機関(Railway Procurement Agency; RPA)に移された[3]

2001年3月に1つ目のタラ - コノリーの路線と2つ目のサンディフォード - セント・スティーブンス・グリーンの区域で建設工事が始まり、イタリアのアンサルドとオーストラリアのMVMが構築する契約を結んだ[4]。セント・スティーブンス・グリーンからダブリン空港への区域はかわりに地下鉄(メトロ)で運行することが決定したため、建設が始まる前に廃止した。維持と運用の契約は、ヴェオリア交通アイルランド(旧コネックス)と結んだ[5]

ルアスレッドラインの開発は、欧州地域開発資金(European Regional Development Fund; ERDF)のもとで、8,520万ユーロの資金提供によって促進され、一部の路線のコストは路線付近の地域開発の課税によって引き上げられた[6]
開通南ダブリン市のルアス広告キャンペーン

ルアスの開通予定日は2003年だったが、建設の遅れにより1年遅れた。建設中は、広告キャンペーンが行われていた。2004年2月に完成し、試運転が始まった。また、同時に2004年6月30日がグリーンラインの正式な開通日として決定された。レッドラインは、2004年9月26日に開通し、最初の6日間は無料で利用することができた[3]
2004年から現在まで

2006年11月まで5,000万回以上利用され、日9万回利用されている[7]。2009年には、2,540万回利用された[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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