リーダーズ・ダイジェスト
Reader's Digest
発売国アメリカ合衆国
出版社The Reader's Digest Association
リーダーズ・ダイジェスト(英語:Reader's Digest)は、アメリカ合衆国の月刊の総合ファミリー向け雑誌で、年間10号を発行している。かつて本社をニューヨーク州チャパクアに置いていたが、2012年現在はニューヨークに本社がある。1922年2月5日、デウィット・ウォレス(英語版)とライラ・ベル・ウォレス(英語版)が創刊。長年にわたりアメリアで最も発行部数の多い雑誌だったが、2009年に Better Homes and Gardens 誌に首位を明け渡した。Mediamark Research によれば、年収10万ドル以上の世帯では、フォーチュン、ウォール・ストリート・ジャーナル、ビジネスウィーク、Inc.を合わせたよりも多くの読者に読まれている[2]。
リーダーズ・ダイジェストはアメリカ以外に世界100カ国以上で、35カ国語の52の版が発行されており、4000万人の読者がいる。発行部数は1700万部で、有料で流通している世界最大の定期刊行雑誌である。点字版、デジタル版、音声版、Reader's Digest Large Print という大きな版などもある。判型はアメリカの一般雑誌の半分ほどと小さい。そこで2005年夏、アメリカ版は "America in your pocket"(あなたのポケットの中のアメリカ)というキャッチフレーズを採用。2008年1月には "Life well shared" に変更した。 デウィット・ウォレス
歴史
創刊と成長
1945年1月号から Word Power というコラムが連載されるようになった[6]。1945年2月号で、筆者名がウィルフレッド・J・ファンク(英語版)であることが明かされている[7]。1952年12月号から、"Cancer by the Carton" と題した喫煙と肺癌の関係を扱った連載を開始している[8]。これは、それまで無視されていた喫煙の危険性を世間に認識させた最初の例である。 リーダーズ・ダイジェストは、政治的には保守で、楽天的であり、アメリカ至上主義を貫いていることで知られている。 リーダーズ・ダイジェストの記事には、オリジナルの記事、他の雑誌から転載された要約記事、本の抜粋、ジョーク集、逸話、引用、その他の短い記事がある。ウォレスが設定したこの雑誌の目標は、一ヶ月間の毎日に対応した記事数で「価値と興味を長持ちさせる」ことである。 リーダーズ・ダイジェストの記事がカバーする話題の範囲は、政治と政府、健康、国際問題、ビジネス、教育、ユーモアなどである。忙しい読者があまり時間をかけずに様々な話題について行くことができるよう、記事はなるべく短くされる傾向がある。連載コーナーとしては、"Word Power"(語彙に関するクイズ)、"Life in These United States"(読者から投稿された逸話集)、"Laughter, the Best Medicine"(読者投稿のジョーク集)がある。 リーダーズ・ダイジェストは、アメリカでも最も慎重に編集された雑誌のひとつだと言われている。記事の信憑性がチェックされ、最終的な記事のレベルがリーダーズ・ダイジェストに掲載されるに値すると保証するため、精巧な編集階層でコントロールされる。そのディスクールは極めて均質で、この雑誌がアメリカ社会の重要な多数意見と考えている特定の保守的価値観を明瞭に示している。
記事の傾向
編集方針