リヴィングストン島
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リヴィングストン島
地理
場所南極
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}南緯62度36分 西経60度30分 / 南緯62.600度 西経60.500度 / -62.600; -60.500座標: 南緯62度36分 西経60度30分 / 南緯62.600度 西経60.500度 / -62.600; -60.500
諸島サウス・シェトランド諸島
面積798 km2 (308 sq mi)
長さ73 km (45.4 mi)
幅36 km (22.4 mi)
最高標高1,700.2 m (5578.1 ft)
最高峰フリースラント山
行政
無所属
人口統計
人口無人
人口密度0 /km2 (0 /sq mi)
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リヴィングストン島(リヴィングストンとう、英語: Livingston Island)は、南極地域のサウス・シェトランド諸島に浮かぶ島。グリニッジ島スノー島の間に位置している。1819年に南緯60度以南の島嶼として初めて発見され、1820年代前半からリヴィングストン島と国際的に呼ばれているが、その名前の由来は明らかになっていない。また、ロシア語ではスモレンスク島(Смоленск)と呼ばれていた[1][2]
地勢レニアー岬タングラ山地

リヴィングストン島は南極大陸のロケモレール岬からは北西に110 km (68 mi)、南米大陸ホーン岬からは南東に809 km (503 mi)、ディエゴ・ラミレス諸島からは南南東に796 km (495 mi)、フォークランド諸島からは南に1,063 km (661 mi)、サウス・ジョージア島からは南西に1,571 km (976 mi)、南極点からは3,040 km (1,889 mi)の位置に存在している[3]南極半島からはブランスフィールド海峡を挟み、南米大陸からはドレーク海峡を挟んでいるサウス・シェトランド諸島を構成する島の一つであり、サウス・シェトランド諸島自体は合計3,687 km2 (1,424 sq mi)の面積を有している。リヴィングストン島から臨むブランスフィールド海峡

マクファーレン海峡を挟んで東にグリーンウィッチ島、バーナード岬からスモレンスク海峡を挟んで南に18 km (11.2 mi)行くとデセプション島[3]、モートン海峡を挟んで西南西にはスノー島がある。

リヴィングストン島は西のスタート岬から東のレニアー岬にかけて東西73 km (45 mi)、幅はサウス湾とヒーロー湾の間の最も狭い部分で5 km (3.1 mi)、ボテフ岬からウィリアムズ岬にかけての最も広い部分で36 km (22 mi)、面積は798平方キロメートル (308 sq mi)である[4][5]。多くの小島や岩がリヴィングストン島のすぐそばにあり、特に島の北側に多い。その中で一番大きいのはラギット島でバイアーズ半島の目と鼻の先にある。リヴィングストン島からムーン湾を挟むとハーフムーン島が、ヒーロー湾を挟むとデソレーション島が、それ以外にもリヴィングストン島の北側にはゼッド諸島が存在している。スフィンクスヒューロン氷河とマクファーレン海峡Hフリースラント山

昨今では一部の入江や海岸、岬では見られなくなったが、島の大部分の海岸線は依然として氷崖によって出来ている。島の大部分は氷帽によって覆われており、クレバスも場所によっては見られる。中央部から西部にかけてはアイスドームや氷の平原がある他方で、山がちな東部では氷河峡谷が多数存在している。この島の氷河には隣のデセプション島の火山活動による火山灰層が含まれている[6]

この島の西端を構成するバイアーズ半島から東に向かうとシレフ岬、シディンズ岬、ハンナー岬、ウィリアムズ岬、フード半島、ロジェン半島で氷に覆われていない海岸線を見る事が出来る。また、島の東部では地形が険し過ぎるために氷雪が止まる事が出来ず、山の斜面が露出している箇所も多い。島の最高峰であるフリースラント山を擁するタングラ山地、ボールズ尾根(6.5 km または 4 mi)、ヴィディン高地(8 km または 5 mi、604 m または 1,982 ft)、バーディック尾根(8 km または 5 mi、604 m または 1,982 ft)(773 m または 2,536 ft)、メルニク尾根(696 m または 2,283 ft)、プリスカ尾根(667 m または 2,188 ft)、オリャホヴォ高地(6 km または 4 mi、340 m または 1,115 ft)、ドスペイ高地(6 km または 4 mi、265 m または 869 ft)等が島の高地としてあげられる[3]

島の海岸線は不規則であり、サウス湾、ファルス湾、ムーン湾、ヒーロー湾、バークレー湾、ニュー・プリマス湾、オソゴヴォ湾、ウォーカー湾、フード半島(10 km または 6.2 mi)、ロジェン半島(9 km または 5.6 mi)、ブルガス半島,(10.5 km または 6.5 mi)、ヴァルナ半島(12.8 km または 8.0 mi)、バイアース半島(15 km または 9.3 mi)が存在している[3]

島の気候はとても変わりやすく、強風多湿で日照は短い。オーストラリアの登山家であるダミアン・グリデアは「リヴィングストン島はまさに世界最悪の気候だった。」と語った。バイアーズ半島で野外調査をしていた米国の調査隊は嵐に見舞われて2009年2月に救助要請を出している[7]。ホワイトアウトは当たり前で、ブリザードは一年中いつ発生してもおかしくない。他方で気温は比較的落ち着いており、夏に3 °C (37.4 °F)を超える事は珍しく、冬も?11 °C (12.2 °F)程度で体感温度も5 - 10 °C (9 - 18 °F)下がる程度である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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