リン・ミンメイ
『超時空要塞マクロス』のキャラクター
登場(最初)『超時空要塞マクロス』第1話
「ブービー・トラップ」
作者スタジオぬえ・アートランド
美樹本晴彦(デザイン)
声優飯島真理
プロフィール
生年月日1993年10月10日
年齢15歳(初登場時点)
性別女性
種類地球人
身長158cm[1]
体重47kg[1]
血液型O型
家族リン・パオシュン(父)
鈴しげよ(母)
親戚リン・カイフン(従兄)
リン・シャオチン(伯父)
リン・フェイチュン(伯母)
出身地 日本
スリーサイズB80 W58 H87[1]
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リン・ミンメイは、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』および、関連作品に登場する架空の人物。同作品の主要登場人物のひとり。声の出演は飯島真理。
名前の漢字表記は「鈴 明美[注 1]」。アルファベット表記は「Linn Minmei」。ポスター、アルバムなどでは「Lynn Minmay」表記が多く見られる。 『超時空要塞マクロス』における基本要素のひとつ、「歌」を象徴する作品世界のディーヴァ(歌姫、女神)的なキャラクター。日本のアニメ史においてもエポックメイキングな「架空のアイドルキャラクター」である。その歌唱曲が従来のアニメ主題歌や挿入歌とは異なり、現実の音楽市場でも当時の流行に即したポップソングとして認められ、大ヒットしたことは画期的なことであった。 新人歌手だった飯島真理が主題歌歌手とヒロイン役の声優を兼ね、タレントとしてのプロモーションにつなげた点は、その後のアニメと音楽のメディアミックス戦略の先駆例ともいえる。劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌「愛・おぼえていますか」はオリコンチャートのトップテンに入り、飯島は『ザ・ベストテン』などのテレビ音楽番組にも出演した。この方向性はアニメ作品中に架空の歌手を登場させるという傾向を生み、のちのバーチャルアイドルのような動きにも絡むことになる。 企画当初はサブキャラクターだったが、美樹本晴彦が描いたチャイナドレスのスケッチがもとで中華料理屋の看板娘という設定になり[3]、マクロスのブリッジへ出前を届けるシーンも考えられていた。なお、企画初期の名前は「斉 明美(サイ・ミンメイ)」だった[4]。作品序盤で目立ちつつ、本命のヒロイン早瀬未沙と交代し、物語の本筋に絡まないまま終わるはずだったが、制作過程において第二次世界大戦期の流行歌「リリー・マルレーン」のイメージで、敵異星人をも魅了する歌い手という設定が与えられ、彼女が戦意高揚映画の主役に抜擢されるという筋書きも検討された[5]。さらに、キャラクターデザイナー美樹本晴彦のアイデアで、松田聖子や中森明菜をモデルにアイドル歌手という設定になった。 制作スタッフの河森正治と美樹本晴彦は、性格が良く可愛いという従来の「都合の良いヒロイン」へのアンチテーゼとして、多少性格の悪い部分もある、全員に好かれなくてもいいキャラクターとしてミンメイを設定した[6]。アニメファンの理想像よりも等身大に近い現実的な少女像を優先した描写から、当時の視聴者はビジュアルと性格のギャップに戸惑い、人類の存亡をかけた宇宙大戦への無邪気すぎる態度から「わがまま」、「ぶりっ子」という反感を憶える者も少なくなかった(当時の『アニメージュ』[要文献特定詳細情報]誌上の読者投票企画で「嫌いなキャラクター1位」に選ばれもした)。
概要