リンゴマイマイ
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リンゴマイマイ

保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

:動物界 Animal
:軟体動物門 Mollusca
:腹足綱 Gastropoda
下目:柄眼下目 Stylommatophora
上科:マイマイ上科 Helicoidea
:マイマイ科 Helicidea
:ヘリックス属 Helix
:リンゴマイマイ H. pomatia

学名
Helix pomatia
Linnaeus, 1758[2]
シノニム

本文参照

リンゴマイマイ(Helix pomatia)は、大型で食用の空気呼吸するマイマイ科の陸生カタツムリである[3]。陸生カタツムリとしては、ヨーロッパで最も大きな種の1つである。
分布ヨーロッパにおけるリンゴマイマイの分布ドイツのオーデンヴァルト

リンゴマイマイの分布域は、以下のとおりである。
南東及び中央ヨーロッパ[4]


ドイツ - ドイツ連邦種の保護規則附属書1に特に保護される種として登録されている。

オーストリア

チェコ共和国 - 低危険種欧州委員会の生息地指令に基づく報告書では、2004-2006年の保全状況は、favourable (FV)とされた[5]

ポーランド

スロバキア

ハンガリー[4]

ルーマニア

標高1600mまでの南西ブルガリア[4]

バルカン半島の北部及び中央部[4]

スロベニア

クロアチア

ボスニアヘルツェゴビナ

セルビア

北マケドニア[4]

西ヨーロッパ


イギリス - イングランドの西部および南部[4]で、チョーク土壌の南部に生息する。ローマ時代(43-410年)にローマ人ブリタンニアに持ち込んだため、イギリスでは"Roman snail"と呼ばれる。1981年野生生物及び田園地域に関する法律により、イングランドのみで保護種となっており、殺傷や収集、販売が禁止されている[6]

フランス中央部[4]

ベルギー

オランダ[7]

スイス

北ヨーロッパ


デンマーク - 保護種として登録されている[8]

スウェーデン南部

ノルウェー[4]

フィンランド[4] - スウェーデン南部、ノルウェー、フィンランドでは、孤立した比較的少数の個体のみが生息している。恐らく土着のものではなく、中世に南ヨーロッパの修道士が持ち込んだものと考えられる。

ラトビア

リトアニア

エストニア[4]

東ヨーロッパ


ベラルーシ西部[4]

ウクライナ[9]

モルドバ[4]

ロシア - モスクワ[4]クルスク[4]に持ち込まれた。

南ヨーロッパ


イタリア北部[4]

ポルトガル

ギリシア

記載

貝殻はクリーム色から薄い茶色で、不明瞭な茶色の帯の模様があることが多い[4]。5-6の渦巻きがある[4]。殻の開口部は大きい[4]。開口部の縁は白色で、成体では、わずかに反射性を持つ[4]は狭く、反射性のある殻軸筋で部分的に覆われている[4]。殻の幅は30-50mm[4]で、殻の高さは30-45mm[4]である。
生態
生息地孵化2-3年の幼体

南東ヨーロッパでは、リンゴマイマイは石灰質土壌の森や開けた土地、庭、ブドウ園等の、特に川沿いに生息する[4]。中央ヨーロッパでは、石灰質土壌の開けた森林や低木地帯に生息する[4]。高湿度低気温を好み、冬眠産卵用に巣穴を掘るため、緩い土壌を必要とする[4]アルプス山脈では海抜2100mまで生息できるが、通常は2000m以下に生息している[4]。イングランド南部では、生息域は、草か低木の茂みのある攪乱の少ない荒地に限定され、再生産率や分散力は低い[4]
生活環殻を採色したリンゴマイマイ

平均移動距離は、3.5-6 mである[4]雌雄同体であり、中央ヨーロッパにおいては、生殖は5月末に始まる[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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