リング禍
[Wikipedia|▼Menu]

リング禍(リングか)は、主にボクシングプロレスなどの格闘技の試合に起因して、競技者が深刻な負傷や障害を負い、最悪の場合死亡に至る事故を指す用語である。
概説.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "リング禍" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2016年8月)

リング禍という言葉は、直接的な原因が試合行為にあり、競技者が死亡、または深刻な障害を負った場合に用いられる。

必ずしも負けた側がリング禍に至るとも限らず、試合の勝者がリング禍に至る場合もある。試合以外でも、スパーリングなどが原因で練習中、練習後に死亡する場合などもリング禍の一種と言える。

試合行為において脳出血脳挫傷など頭部・頸部の受傷に至った場合、アメリカなどでは回復して痕跡が消えれば再び試合に復帰できるが[注釈 1]、日本では予後問題ないとしても引退は免れず事実上の選手生命の終了に等しい。赤井英和の例が広く知られる。通常、スポーツで競技の最中に競技者が引退を余儀なくされるような負傷をした場合は重大な事故であると言えるが、ボクシングでは、脳挫傷など重体患者の発生自体が重大な事故として大きく報道されることは無い。

一般的に、スポーツにおける競技中の事故は、対象の負傷や生存の有無などの結果にかかわらず発生した段階で「事故」と認識、定義されるのに対して、リング禍とは過程ではなく、事後の結果が定義を決定する言葉であると言える。
ボクシングにおけるリング禍

ボクシングは攻撃が許されるのが頭部と胴体に限定されており、なおかつその多くが頭部を狙っての攻撃という競技の性質上、脚や胴体への蹴りなど頭部以外への打撃や関節技などが許され攻撃が頭部以外にも分散する他の格闘技と比べて、ダメージが頭部へ集中するため、頭部を殴られた衝撃で脳出血を起こして死に至るリング禍が多く発生している。

ダメージにより試合中にリング上で発生する場合もあれば、KO(ノックアウト)、判定如何にかかわらず試合後に発生する例も多い。ほとんどの国や地域のボクシング・コミッションではボクサーへ試合前後の検査を実施しているものの、突発性の高い事例の場合、直接的な予防は困難を極める。アメリカ合衆国の各州のアスレチック・コミッション[注釈 2]でも、幾度と無く安全面での改革が行われているが、現在でも発生が続いている。

ヘッドギアを装着して行うアマチュアボクシングや練習中のスパーリングは安全であると思われがちだが、ヘッドギアはあくまで打撃やバッティングによる直接的な傷や腫れを防ぐためのものであり、脳震盪や脳挫傷を防ぐためのものではないため、マスコミなどで報道される試合での発生以外に、アマチュアボクシングやスパーリングでもリング禍は世界的に起きている。文部科学省が2012年(平成24年)7月にまとめた資料[1]によると、ボクシングは「学校運動部活動中に起きた死亡・重度障害事故」の競技種目別発生頻度(10万人当たりの発生件数)で1位の自転車(29.29件)に次ぎ、2位(18.13件)となっている。これは4位の柔道(4.8件)を大きく上回る発生頻度である。

また、直接的にどの試合が原因か分からなくとも、試合行為を重ねることによるダメージの蓄積の影響で最終的にパンチドランカーになったり、失明など深刻な障害を持つに至った場合などもリング禍の一種であるという見方もできるが、それらが出来事としてのリング禍として社会的に認識されているとは言い難い。

ボクシングは世界的な統括組織がないため、正確な死亡者数の把握は難しいが、1890年から2011年の間に1604人のボクサーがリング禍によって死亡し、年間平均死亡者数は13人との調査結果もある[2][3]

アメリカの全米の大学のスポーツを統括する全米大学体育協会(NCAA)では、1932年から1960年までボクシング部があったが、1960年4月の試合でウィスコンシン大学マディソン校の学生であるチャーリー・モール(英語版)が脳出血で倒れ、8日後に死亡したことで、NCAAは1960年末でボクシング部を廃止した。
原因に対する指摘

階級(体格、体重)とパンチの威力は比例関係にある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:130 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef