リングワ・フランカ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「リングワ・フランカ」のその他の用法については「リングワ・フランカ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事には複数の問題があります。改善やノートページでの議論にご協力ください。

出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2016年7月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2021年10月)
出典検索?: "リングワ・フランカ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL

リングワ・フランカもしくはリンガ・フランカ(: Lingua franca)は、「フランク語」、「フランク王国の言葉」を意味するイタリア語に由来し、それから転じて、共通の母語を持たない集団内において意思疎通に使われている言語のことを指すようになった。現在では、「共通語」や「通商語」の意味で使われることが多い。「橋渡し言語」、「補助言語」ともいう。
原義

本来のリングワ・フランカは、実際にレヴァント地方で用いられた、ロマンス諸語ギリシャ語アラビア語の混成語である。特に典型的なサビール語(英語版)は、イタリア語を土台に、アラビア語ペルシャ語ギリシャ語フランス語などの単語や表現が混交したもので、近代前期に地中海地域の交易用に用いられた。フランスの劇作家モリエールの17世紀の戯曲町人貴族』でリングワ・フランカの台詞が登場する。
現代的な用法

現代の言語学用語としてのリングワ・フランカは、広く外交商取引で使われる通商語、あるいは共通語という意味で用いられる。ピジン言語クレオール言語といった複数の言語の混合によって成立することもあるが、ある地方で政治的・経済的に大きな影響を持つ言語がリングワ・フランカとして用いられる場合もある。
実例

リングワ・フランカとして使われる、または過去に使われていた言語の実例を挙げる。
アラム語

アラム語紀元前500年頃より中東一帯における共通語であった。最終的にはイスラームの勃興によりアラビア語に地位を取って代わられる。
アラビア語

イスラム帝国の成立により、中東および北アフリカにおける共通語となる。またイスラム教の教典であるクルアーン(コーラン)アラビア語の原文のままで読むべきものとされるため、その他の地域のアラビア語を母語としないイスラーム教徒にも普及している。

現代では口語(アーンミーヤ)の地域ごとの差異が著しいため、現代標準アラビア語(フスハー)が共通語として用いられる。国連公用語に採用されたアラビア語は現代標準アラビア語である。また、使用人口が多くメディアで流布されるカイロ方言などが、出身地の異なるアラブ人同士のコミュニケーションに用いられることもある。
ペルシア語

ペルシア語(ファールシー語、F?rs?)は、サーサーン朝の滅亡後に一旦は衰退したが、サーマーン朝(873年-999年)において行政言語、文学・歴史・哲学などの学術用語として使用され、以降もガズナ朝(955年-1187年)、セルジューク朝(1038年-1306年)、イルハン朝(1258年-1353年)、ティムール朝(1370年-1507年)、サファヴィー朝(1507年-1736年)、ムガル帝国(1526年-1858年)などの多くの国で公用語として使用され、19世紀前半まで中央アジアインド亜大陸からメソポタミア小アジアにかけて広大なペルシア語圏が成立し、ペルシア語は重要な国際共通語であった。
チャガタイ・トルコ語

チャガタイ・トルコ語(チャガタイ・トルコご)は中央アジアテュルク系言語を基礎とし、それにペルシア語やアラビア語の語彙語法を加えた言語。詳細は「チャガタイ語」を参照
漢文

中国をはじめ、日本朝鮮ベトナム台湾といった東アジア漢字文化圏)においては、紀元前後から近世に至るまで、古代中国の漢文(現代中国語では文言文という)が、リングワ・フランカおよび外交用語としての役割を果してきた。漢字表意文字であることから、これらの国では互いの言語を理解できなかったとしても、漢文による意思疎通が可能であった。中国国内でも、中国語の方言の差異は著しく、発音のみならず文法まで異なる場合もあり、実質上は別言語であり相互理解不能なほどであるが、文語であれば相互理解が可能であった(共通口語としては官話が用いられている)。

第二次世界大戦終結後の北朝鮮ベトナムでは漢字の使用を廃止したり、近代までは共有されていた古典漢文の教養が失われたりしたことによって、現在では通商語としての地位は著しく低下した。
ギリシア語

航海技術に優れた古代ギリシア人は地中海一帯に植民市を形成し、また通商に携わったことからギリシア語は地中海地域で広く用いられた。更にアレクサンドロス大王の征服とそれを継承するヘレニズム諸王朝により、ギリシア語はエジプトと西アジアの支配層の言語となる。ギリシア語の用いられた地域の多くは古代ローマに併呑されるが、ローマ文明は学術の面でギリシア文化を範としたことから、ギリシア語はローマでも教養人の必須科目であり、ローマ領域の東部では依然ギリシア語が用いられ続けた。新約聖書はギリシア語によりローマ帝国内で形成されたものである。

ローマ帝国がイタリア半島を含む国土の西部を失い東ローマ帝国の枠組みが成立すると、ギリシア語が東ローマ帝国における公用語として扱われるようになる。また帝国の国教である東方正教会の典礼語として、布教とともに帝国領外にも普及していった。しかし、宗教文書の現地語への翻訳と東ローマ帝国の領域縮小・滅亡を経て、コミュニケーション言語という面ではギリシア人の民族語以上のものではなくなった。しかしながら、現在でも学術用語の語彙においては、ギリシア語の単語が多用されている。

なお、以上の「ギリシア語」は時代による変化が大きく、必ずしも同一の言語とは言いがたい面もある。「ギリシア語#歴史」を参照
ラテン語

古代ローマの公用語であったラテン語は、西ローマ帝国滅亡後、民衆の言語としてはロマンス諸語に変容したが、西欧中欧においてはカトリック教会の公用語および学術・外交用語として用いられ続けた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:40 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef