この項目では、ウェスト・エンドの劇場について説明しています。ハマースミスの劇場については「リリック・ハマースミス
」をご覧ください。リリック・シアター2007年4月のリリック・シアター
概要
住所シャフツベリー・アヴェニュー
ロンドン、シティ・オブ・ウェストミンスター
イギリス
交通アクセスピカデリー・サーカス
所有者ナイマックス・シアターズ
文化財指定グレードU
種類ウェスト・エンド・シアター
座席数4階建ての915人[1]
(当初は1306人)
建設
開業1888年12月17日
設計者C・J・フィップス
ウェブサイト
⇒http://www.nimaxtheatres.com/lyric-theatre/
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リリック・シアターは、ロンドンのウェストミンスター区、シャフツベリー・アベニューにあるウエスト・エンド・シアターである。この劇場はプロデューサーのヘンリー・レスリーのために建設された。彼は、軽歌劇のヒット作Dorothyの利益から資金を調達し、1888年12月17日に新しい劇場を開くためこの演目を元の劇場から移した。
レスリーと彼の初期の後継者たちの下でミュージカルを専門としていて、その伝統は劇場の存続する間、断続的に継続されている。劇場の初めの40年間で上演されたミュージカル作品には、The Mountebanks(1892年)、His Excellency(1894年)、The Duchess of Dantzig(1903年)、『チョコレートの兵隊』(1910年)、Lilac Time(1922年)などがある。その後、『あなただけ今晩は』(1958年)、Robert and Elizabeth(1964年)、『ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ...そしてバート』(1974年)、『ブラッド・ブラザーズ』(1983年)、『ファイブ・ガイズ・ネームド・モー』(1990年)、Thriller ? Live(2009年)などのミュージカルが上演された。
リリック・シアターでは、シェイクスピアからユージン・オニール、ストリンドベリまでミュージカル以外の作品も数多く上演されており、ノエル・カワード、テレンス・ラティガン、アラン・エイクボーン、アラン・ベネットなどによる新作も上演されている。初期には劇場に出演したスターに、マリー・テンペスト、ジョンストン・フォーブス=ロバートソン、エレオノーラ・デュース、エレン・テリー、タルーラ・バンクヘッド、そして20世紀半ばには、アルフレッド・ラント、リン・フォンタン、ローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソン、ヴィヴィアン・リーが含まれる。最近では、アレック・ギネス、ジョーン・プラウライト、グレンダ・ジャクソン、ジョン・マルコヴィッチ、ウディ・ハレルソン、イアン・マッケランが出演している。 2017年のロンドンの劇場の調査で、マイケル・コヴニーは、1880年代は「ウェスト・エンドの真の発展を告げる(中略)建築ブーム」の始まりだったと述べている[2]。この劇場は、プロデューサーのヘンリー・レスリーが、アルフレッド・セリエとB・C・スティーヴンソンのヒット作Dorothyの収益で建設したもので、レスリーはこの公演で10万ポンドを稼いだと言われている[3]。建築家は、サヴォイ、シアター、ライシアム・シアター、ハー・マジェスティーズ・シアターなどを設計したC・J・フィップスである[4]。 劇場は4階建てで、当初は1,306人を収容していたが、その後900人程度に縮小された[5]。この新しい劇場について、当時の記述にはこのようにある。「赤いレンガとポーランド石を使ったルネサンス様式のファサードは、中央と2つの翼に分かれており、それぞれ凹んだアーケード付きの高い切妻が付いて」おり、「プロセニアムの縁は茶色と白のアラバスター製で、1階の中央や後部座席の側面にはクルミとシカモアの羽目板が並び、繰形に美しい彫刻が施されている[6]」。
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