リュウグウ_(小惑星)
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リュウグウ[1](竜宮)
162173 Ryugu[2]

リュウグウの軌道
仮符号・別名1999 JU3
分類地球近傍小惑星

潜在的に危険な小惑星 (PHA)
軌道の種類アポロ群[3]
発見
発見日1999年5月10日
発見者LINEAR
軌道要素と性質
元期:2007年4月10日 (JD 2,454,200.5)
軌道長半径 (a)1.189 au
近日点距離 (q)0.963 au
遠日点距離 (Q)1.415 au
離心率 (e)0.190
公転周期 (P)1.30 年
軌道傾斜角 (i)5.88
近日点引数 (ω)211.32 度
昇交点黄経 (Ω)251.70 度
平均近点角 (M)147.27 度
物理的性質
直径0.7 km
質量4.5×1011 kg[4]
表面重力0.11 - 0.15 mm/s2[4]
スペクトル分類Cg
絶対等級 (H)19.211
Template (ノート 解説) ■Project

リュウグウ[1](162173 Ryugu[2])は、アポロ群に分類[3]される地球近傍小惑星の一つ。宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が実施する小惑星探査プロジェクト「はやぶさ2」の目標天体である。
発見

1999年5月10日にリンカーン研究所の自動観測プログラムLINEARによって発見された。
物理的特徴

地球近傍天体 (NEO) の中でも、特に地球に衝突する可能性が大きく、かつ衝突時に地球に与える影響が大きい「潜在的に危険な小惑星 (Potentially Hazardous Asteroid, PHA)」に分類されている[5]
組成

S型小惑星イトカワよりも太陽系形成初期の有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられること[6]、地球から比較的近い軌道要素を持つこと[7]などから、「はやぶさ2」の目標天体として選ばれた。炭素の含有量の多い炭素質コンドライトからなるC型小惑星である[8]。また観測結果から含水シリケイトの存在も示唆されていた[7]

はやぶさ2搭載の近赤外分光計 (NIRS3) の観測から得られた3μm波長帯のスペクトルの解析から、リュウグウの表面には含水鉱物の形で水が存在しており、加熱や衝撃を受けた炭素質隕石の組成に似ていることがわかった[9]
形成と進化はやぶさ2から撮影された自転するリュウグウの画像

はやぶさ2による観測結果から、破壊された母天体の破片が再集積して形成されたラブルパイル天体である可能性がきわめて高いとされている[10][11]。母天体は45.6億年前に形成されたポラナまたはオイラリアとされ[12]、14億年前にポラナ、または8億年前にオイラリアが他の天体と衝突して破壊され、その衝突破片が再集積することにより現在のリュウグウが形成されたと考えられている[13][14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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