リュウキュウイノシシ
大石林山のリュウキュウイノシシ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
リュウキュウイノシシ(琉球猪、学名:Sus scrofa riukiuanus)は、南西諸島の一部に分布するイノシシの固有亜種である。 南西諸島のうち、以下の島に分布する[2][3]。 このうち奄美群島では、もともと奄美大島と徳之島に分布していたが、海を渡って加計呂麻島、請島、与路島に分布を拡大したと考えられている[3]。また、上記以外に、慶良間諸島[4]や宮古島[2]にも人為的に移入されている。 リュウキュウイノシシは、琉球語(琉球方言)の各方言では以下のように呼ばれる。 体型は生息する島によって異なるが、ニホンイノシシと比較すると概して小さく、頭胴長50 - 110cm、体重は20 - 50kg程度である[4][9][10]。このような小型化は、ベルクマンの法則や島嶼化現象によるものと考えられている[8]。 リュウキュウイノシシは、イノシシの亜種とされるが、頭蓋骨の形状の違い等から別種の原始的なイノシシと考える研究者もいる[11][12][13]。 西表島及び石垣島の個体群は、沖縄本島及び奄美群島の個体群と、遺伝的に塩基配列が異なる。また、形態上も、上顎骨にある涙骨や口蓋裂の形状が異なるとともに、乳頭の数や位置も相違する。このため、西表島及び石垣島の個体群を独立した亜種とすることが提唱されている[2][4]。
分布と名称
奄美群島 - 奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島
沖縄諸島 - 沖縄本島国頭
八重山列島 - 石垣島、西表島
シシ - 奄美方言[5]
ヤマンシー - 沖縄北部方言(今帰仁方言)[6]
ヤマシシ - 沖縄方言(首里方言・那覇方言)[7]
ウムザ - 石垣島方言(八重山方言)[8]
カマイ - 西表島方言(八重山方言)[8]
形態
分類
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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