リボルテック
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リボルテック (REVOLTECH) は、海洋堂が発売しているアクションフィギュアシリーズである。
概要

漫画やアニメ作品などに登場する様々な人物・ロボットなどを可動性を重視して立体化し続けているシリーズで、可動部分の多くにリボルバージョイント(詳しくは後述)を用いている。リボルバージョイントは容易に着脱が可能で、ジョイントを介して全く違う製品の部品を接続する組み換え遊びが可能な点も特徴である。

モチーフによらず全長は主に(直立させた姿勢で)12cm前後に揃えられており、価格は当初税込み1995円であった。この価格は、原型師の山口勝久が考案した山口式可動を基礎にして、関節部分に新機構のリボルバージョイントを導入したことで実現されていた。その後、第3世代「NEOリボルテック」に移行してからは基本価格を2400円としていたが、2009年末?2010年中旬頃にかけて基本価格を上回る商品がリリースされることが増え、2012年現在もこの傾向は続いており、基本価格という概念は一部シリーズを除き形骸化している。このことについて海洋堂の宮脇修一専務は、中国の人件費高騰や不況による市場縮小などが原因であるとし、「価格は3000円台が基本になってしまい、以前よりリリースも少なくなると思うが、一つ一つの作品にしっかりとテーマを持たせて作っていく」という旨のコメントを残している[1]

「リボルテックヤマグチ」は毎月15日に新作2種(もしくは3種)を発表していたが、2011年に入ってからは1種類のみのリリース割合が多い。「フロイラインリボルテック」などの他のシリーズは毎月1日に発表している。なお、シリーズの開始された2006年5月から2007年4月までの商品は山口勝久が全ての原型制作を担当していた(他者作のマスター原型を改修した原型も含む)。

リボルテックはなるべく長く定番商品として定着させるため、定期的な再発売を行っている。また、リボルテックを常備している協力店「フレンドショップ」が全国に600店舗以上あり、そこでのみ扱われる「フレンドショップ限定」の商品も存在する。限定されているのは個数ではなく店舗であり、他の商品と同じく定期的に再発売されている(現在は「パワーショップ」に制度変更されており、加入店舗も替わっている)。

流通は、当初は『企画・製作:海洋堂 発売元:ジーベック 販売元:オーガニック』だったが後に『企画・製作:海洋堂 販売元:オーガニック』へと変わり2008年10月1日からは『企画・製作:海洋堂 販売元:HOBBY STOCK』へと変わった。北斗の拳REVOLUTIONは『企画・製作:海洋堂 販売元:HOBBY STOCK』、リボルテックSFOは『企画・製作:海洋堂 販売元:グッドスマイルカンパニー』という流通網で販売されている。NEOリボルテック移行後、ヤマグチシリーズは『企画・製作:海洋堂 販売元:ユニオンクリエイティブ』に変更となり、北斗の拳REVOLUTION・クイーンズブレイド・マブラヴ オルタネイティヴシリーズは『企画・製作:海洋堂 販売元:HOBBY STOCK』、特撮リボルテックは『企画・製作:海洋堂 販売元:ケンエレファント』となっている。
リボルバージョイント

リボルテックに共通して使用されるジョイント。リボルバージョイントは漫画家の内藤泰弘とデザイナーの神宮司訓之からなる玩具プロダクション「トイトライブ」の発明品で、ラチェット機構を内蔵し、従来のトイ/フィギュア用ジョイントにつきものだった「ヘタリ(摩耗などによって保持力を失う現象)」を解消した。ラチェット機構と軸回転を組み合わせた幅広い可動範囲を持つ。

関節部球体の直径は5mm、6mm、8mm、10mmの4種、2つの関節を持つダブルジョイントが6mm、8mmの2種がある。成形色は使用されるフィギュアの色調に合わせるために、黒、白、グレー、肌色などがある。初期のシリーズでは6mmジョイントにラチェット機構は存在しなかったが、現在ではラチェット機構付きのジョイントに改良されている。また、初期に販売された6mmジョイントが付いたリボルテックも、再発売分はラチェット付きのジョイントに変更されている。その後2010年5月発売の商品から6mmジョイントの構造に改良が加えられ、品質が向上した。アッセンブルボーグより新たにストレートジョイントが、ショートタイプ&ロングタイプの2種登場、ただしこちらは可動関節ではなく武器やパーツの保持、組み換えなどに使われる軸となっている。またクイーンズブレイドから手首などの細かい部分にクリック無しの4mmジョイントが用いられるようになったが、軸径が細いため5mm以上のリボルバージョイントとの互換性はない。

他にリボルジョイント用工具として『リボプライヤー』、収納ボックスとして『リボコンテナ』が発売されている。
リボチップポイント

2009年6月以降に発売されるリボルテックに付属していたプラ製のチップ。1商品につき10ポイント(付録やイベントで配布される2ポイントのものもある)付属。通販サイトである海洋堂ミュージアムストア (KMS) や、直販店である海洋堂ホビーロビー東京で商品を購入すると、特典として1商品につき更に10ポイント貰うことができる(アッセンブルボーグは対象外)。貯めたチップを海洋堂に送ることで様々なグッズやリボルテックの新製品(種類は指定できない)などと交換できる。またリボルテックエキスポなどのイベントで100P分のチップと新商品を先行交換してくれる場合もある。なお、このキャンペーンは2011年7月末日をもって終了しており、チップが付属したのは2011年7月15日発売の「Evangelion Evolution エヴァンゲリオン3号機」が最後となった。
コラボレーション

模型業界のみならず、さまざまな媒体や企業とコラボレーションして生み出された限定商品が多いことも特徴であり、パチンコ店の「マルハン」の景品や、パチスロ雑誌の付録などでしか手に入らないもの、コンビニでの通販(セブン・イレブンローソン)限定商品、クレーンゲームのプライズ限定品など、その数は多岐にわたる。

模型雑誌では特に「フィギュア王」と強力なタッグを組んでおり、とりわけアッセンブルボーグの広報・特集においては他誌よりも抜きん出ている。読者限定の通販企画が実施されることも多く、「リボルテック大全」などの大型ムック本が特別増刊号として発売されるのも大きな特徴である。また「ホビージャパン」「電撃ホビーマガジン」「ハイパーホビー」などでも、特集や限定通販がたびたび行われている。
商品一覧
第1世代

シリーズ開始当初のもので、スーパーロボット(パッケージ色は赤)、リアルロボット(パッケージ色は青)、ヒューマノイド(パッケージ色は緑)の3つのカテゴリに区分けされて販売された。

第1世代商品の一覧(クリックで並べ替え可能)カテゴリ品番・品名原作備考
スーパーロボット『No.001 新ゲッター1』「新ゲッターロボ」2006年5月15日発売。シリーズ第1弾。
スーパーロボット『No.008 新ゲッター2』「新ゲッターロボ」2006年8月15日発売。シリーズ第4弾。
スーパーロボット『No.016 マジンカイザー』「マジンカイザー」2006年12月15日発売。シリーズ第8弾。
スーパーロボット『No.017 新ゲッター3』「新ゲッターロボ」2006年12月15日発売。シリーズ第8弾。
スーパーロボット『No.018 ジャイアントロボ』「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」2007年1月15日発売。シリーズ第9弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
スーパーロボット『No.019 コンボイ』「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」2007年1月15日発売。シリーズ第9弾。
スーパーロボット『No.021 GR2』「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」2007年2月15日発売。シリーズ第10弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
スーパーロボット『No.023 ダンガイオー』「破邪大星ダンガイオー」2007年3月15日発売。シリーズ第11弾。
スーパーロボット『No.024 ガイキング』「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」2007年4月15日発売。シリーズ第12弾。
スーパーロボット『No.025 メガトロン』「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」2007年4月15日発売。シリーズ第12弾。
リアルロボット『No.002 ダグラム』「太陽の牙ダグラム」2006年5月15日発売。シリーズ第1弾。
リアルロボット『No.004 エヴァンゲリオン初号機』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年6月15日発売。シリーズ第2弾。
リアルロボット『No.005 エヴァンゲリオン零号機』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年6月15日発売。シリーズ第2弾。
リアルロボット『No.006 エヴァンゲリオン弐号機』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年7月15日発売。シリーズ第3弾。
リアルロボット『No.007 キングゲイナー』「オーバーマン キングゲイナー」2006年7月15日発売。シリーズ第3弾。
リアルロボット『No.009 エヴァンゲリオン参号機』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年8月15日発売。シリーズ第4弾。
リアルロボット『No.010 イングラム1号機』「機動警察パトレイバー」2006年9月15日発売。シリーズ第5弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
リアルロボット『No.011 エヴァンゲリオン零号機・改』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年9月15日発売。シリーズ第5弾。
リアルロボット『No.013 エヴァンゲリオン4号機』「新世紀エヴァンゲリオン」2006年10月15日発売。シリーズ第6弾。
リアルロボット『No.014 イングラム2号機』「機動警察パトレイバー」2006年11月15日発売。シリーズ第7弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
リアルロボット『No.015 ソルティック ラウンドフェイサーH8』「太陽の牙ダグラム」2006年11月15日発売。シリーズ第7弾。
リアルロボット『No.020 タイプJ9 グリフォン』「機動警察パトレイバー」2007年2月15日発売。シリーズ第10弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
リアルロボット『No.022 AV-X0 零式』「機動警察パトレイバー」2007年3月15日発売。シリーズ第11弾。オリジナル原型制作:田熊勝夫。
ヒューマノイド『No.003 ダンテ』「デビルメイクライ3」2006年5月15日発売。シリーズ第1弾。
ヒューマノイド『No.012 レヴィ』「BLACK LAGOON」2006年10月15日発売。シリーズ第6弾。

スーパーロボット
『No.001 新ゲッター1』 「
新ゲッターロボ
2006年5月15日発売。シリーズ第1弾。
『No.008 新ゲッター2』 「新ゲッターロボ」
2006年8月15日発売。シリーズ第4弾。
『No.016 マジンカイザー』 「マジンカイザー
2006年12月15日発売。シリーズ第8弾。
『No.017 新ゲッター3』 「新ゲッターロボ」
2006年12月15日発売。シリーズ第8弾。
『No.018 ジャイアントロボ』 「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日


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