リバー、流れないでよ
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リバー、流れないでよ
監督
山口淳太
脚本上田誠
原案上田誠
製作大槻貴宏
出演者藤谷理子
永野宗典
角田貴志
酒井善史
諏訪雅
石田剛太
中川晴樹
土佐和成
鳥越裕貴
早織
久保史緒里乃木坂46)(友情出演)
本上まなみ
近藤芳正
音楽滝本晃司
主題歌くるり「Smile」
撮影川越一成
編集山口淳太
製作会社トリウッド
ヨーロッパ企画
配給トリウッド
公開 2023年6月23日
上映時間86分
製作国 日本
言語日本語
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『リバー、流れないでよ』(リバー ながれないでよ)は、2023年6月23日に公開された日本映画[1][2]。原案・脚本は上田誠、監督は山口淳太[1]。主演は藤谷理子[3]ヨーロッパ企画制作によるオリジナル長編映画で、『ドロステのはてで僕ら』に続く第2弾となる[1]

京都奥座敷として知られる貴船老舗旅館を舞台に、繰り返す2分間のループに巻き込まれ、抜け出せなくなってしまった人々の群像劇[1][注 1]
あらすじ

冬の京都、貴船にある老舗料理旅館「ふじや」。仲居のミコトは別館裏の貴船川のほとりで佇み、こぶしをそっと握って何か物思っている。まもなく仕事に戻り、番頭と部屋の後片付けをするが、気づくとなぜか2分前にいた貴船川のほとりに何度も戻ってしまう。

他の旅館のスタッフや宿泊客なども繰り返す2分間のループに巻き込まれ異変を感じている。仲居のチノは客から頼まれた熱燗ができず、宿泊客のノミヤたちは〆の雑炊を食べ続け、作家のオバタは入力したはずの原稿が白紙になるなど、それぞれ困惑している。

2分経つと時間が巻戻り、全員元にいた場所(初期位置)に戻ってしまう。その間の行動は全てなかったことになるが、記憶だけはリセットされることなく連続しているため、次第に感情をたかぶらせ、普段ならしないような思い切った行動に出る者も現れる。

また、ループの中から抜け出したいと思う者ばかりではなく、とどまりたい者もおり、それぞれの思惑が入り乱れていく。そんな中で、ミコトは自身の思いがループに関係しているのではないかと思い始める。料理人見習いのタクと恋仲のミコトは、タクが修行のためにフランスに行きたがっている事に気づき、時間を止めて欲しいと貴船川に願いをかけていたことを思い出す。

ミコトは時間を元に戻して欲しいと祈るが、ループは解けなかった。実はループの原因は、貴船神社に出現したタイムパトロールのマシンの故障だったと判明する。集まった宿屋の人々は、パトロールのヒサメの頼みで現代の材料で代用してマシンを修理して未来に送り返す。時間は元に戻って進みだし、ループ中にタクと本音で語り合ったミコトは、フランス行きを笑顔で許せるまでに気持ちが晴れていた。
キャスト
ふじや

京都貴船の老舗料理旅館
ふじやのスタッフ
ミコト
演 -
藤谷理子[5]仲居。タクと交際している。彼のフランス渡航の企みに気付いて時間を止めたいと考え、貴船川に「流れないでよ」と祈っている。
タク
演 - 鳥越裕貴[5]料理人見習い。フレンチの修行のため密かにフランスに渡航をしようとしている。
キミ
演 - 本上まなみ[5]女将。スタッフをしきりに気遣う。ループの状態の確認のため近隣の旅館などを廻ったりする。
チノ
演 - 早織[5]仲居。ループのため客から注文された熱燗ができないなど困惑している。
番頭[注 2]
演 - 永野宗典[7]自身もループに混乱する中、変な行動をしようとする客を必死に説得する。
料理長
演 - 角田貴志[7]ループの説明をしようとするエイジに質問を繰り返し、スタッフを時間切れでループの初期位置に戻してしまう。
エイジ
演 - 酒井善史[7]板前。中心になってループの原因究明を試み、スタッフに集合をかけ説明をしようとする。
宿泊客など
オバタ
演 -
近藤芳正[5]宿泊中の作家。原稿を何度入力しても消えるが、締め切りも来ないと知り、ループのままでもいいと言い出す。
ノミヤ
演 - 諏訪雅[7]クスミと二人連れの客。ループのため〆の雑炊を何度も食べるはめになる。
クスミ
演 - 石田剛太[7]何度もループを繰り返すうちにノミヤと本音をぶつけ合うようになる。
スギヤマ
演 - 中川晴樹[7]オバタの担当編集者。番頭の注意を聞かず入浴し、風呂場から出られなくなる。
その他
ヒサメ
演 -
久保史緒里乃木坂46[2]旅行者風の女性。貴船神社の本宮や結社(ゆいのやしろ)にお参りしている。物語の鍵を握ることになる。
猟師
演 - 土佐和成[7]ループのため山から出られないと出会ったミコトたちにこぼす。
モリオカ
演 - 諸岡航平[6]近隣の店の板前。板長がパニックになって番頭を刺したと血まみれの割烹着でふじやに来る。
シラキ
演 - 黒木正浩[6]近隣の店の板前。逃げようとするミコトとタクを制しようとして、タクに殴り倒される。
スタッフ

原案・脚本 -
上田誠[8]

監督・編集 - 山口淳太

主題歌 - くるり「Smile」(Victor Entertainment / SPEEDSTAR RECORDS[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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