リトル・ミス・サンシャイン
Little Miss Sunshine
監督ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
脚本マイケル・アーント
製作マーク・タートルトーブ
デヴィッド・フレンドリー
ピーター・サラフ
アルバート・バーガー
『リトル・ミス・サンシャイン』(Little Miss Sunshine)は、2006年のアメリカ合衆国のコメディ・ドラマ、ロードムービーで、ジョナサン・デイトン及びヴァレリー・ファリス夫婦の監督デビュー映画である。脚本は本作が脚本家デビューとなるマイケル・アーントが執筆した。出演はグレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキンであり、ビッグ・ビーチ・フィルムズが800万ドルの予算で製作した[1][2]。撮影は2005年6月6日に始まり、アリゾナ州及び南カリフォルニアで約30日かけて行われた。
2006年1月20日にサンダンス映画祭にプレミア放映され、その後フォックス・サーチライト・ピクチャーズが同映画祭史上最高額の契約金を支払って配給権を獲得した[3]。北アメリカでは2006年7月26日に限定公開が始まり、8月18日に拡大された[1]。
『リトル・ミス・サンシャイン』は批評家に高く評価され、世界興行収入は1億ドルを超えた。第79回アカデミー賞では作品賞を含む4部門でノミネートされ、脚本賞(アーント)と助演男優賞(アーキン)を獲得した。 シェリル・フーヴァー(トニ・コレット)はニューメキシコ州アルバカーキに住む2人の子供の母親である。彼女の兄でゲイのマルセル・プルースト学者であるフランク(スティーヴ・カレル)は自殺未遂事件を起こした後、彼女の家族と一緒に暮らすことになる。彼女の夫のリチャード(グレッグ・キニア)はモチベーショナルスピーカー
プロット
フランクが来た翌日、オリーヴはカリフォルニア州レドンドビーチで開催される美人コンテスト(英語版)「リトル・ミス・サンシャイン」の予選を通過したことを知り、有頂天となる。しかしながら費用やその他の諸々の問題により、家族全員が同行しなければならなくなり、古ぼけた黄色いフォルクスワーゲンT2マイクロバスでの800マイルの旅が始まる。バスは老朽化によりクラッチが故障してしまい、修理所へと立ち寄る。部品の交換が不可能であったため、一家はバスを後ろから押し、時速20マイルに達した時点で飛び乗るという方式で旅を続ける。
道中、一家は様々な個人的な問題に直面し、互いに助け合わなければならないことを知る。リチャードはモチベーショナビジネスのキャリアを向上させ、家族を貧乏から脱出させるための契約に失敗する。フランクは自殺未遂のきかっけとなった元恋人と遭遇する。エドウィンはヘロインの過剰摂取と思われる症状で死亡する。一家はコンテストに間に合わせるため、無許可で州外に移すのは違法であるにもかかわらず彼の遺体を病院から持ち出して車に乗せ、終わった後に葬儀の準備をすることにした。会場まで残りわずかに迫ったところでドウェーンは自分が色弱であり、パイロットにはなれないことを知り、バスから出て沈黙の誓いを破って家族への不満を叫び始め、旅への同行を拒否する。荒れる彼であったがオリーヴの包容によって落ち着き、家族へ謝罪してバスへと戻る。映画に登場したものと同型のフォルクスワーゲンT2マイクロバス。
必死の走行の末、一家は会場であるホテルに到着するが、登録締切であった午後3時を4分遅れてしまう。主催者はオリーヴの出場登録を拒否するが、彼女のアシスタントのはからいでなんとか許可される。彼女は準備し、家族はスレンダーで、髪が整い、厚化粧をし、セクシーな水着や華やかなイブニングウェアを着て、堂々とした態度でダンスや体操を披露する他の少女たちを目の当たりにする。髪を整えず、大きなメガネをかけ、コンテストの訓練も受けていない、ぽっちゃり気味の体型のオリーヴでは勝負にならないことは明らかであった。
オリーヴの特技審査の時間が近づくと、リチャードとドウェーンは彼女が恥をかいて傷つくと確信し、辞めさせるために彼女の楽屋へと駆け寄る。しかしながらシェリルは介入すべきではないと主張し、そしてオリーヴはステージへ上がる決意をする。ステージに現れたオリーヴは祖父によって密かに教えられたバーレスク風のダンスをリック・ジェームスの「Super Freak」をBGMにして始め、憤怒する多くの観客にも気付かず無邪気に披露する。主催者はシェリルとリチャードにオリーヴを止めるように要求するが、家族たちは無視して1人ずつステージに上がって彼女と一緒に踊る。
次の場面で一家はホテルの警備室の外に座っており、警察から今後オリーヴをカリフォルニア州の美人コンテストに出場させないように命じられる。リチャードはオリーヴに祖父が彼女を誇りに思うだろうと話し、そして一家は再び古びたバスに乗ってアルバカーキの自宅へと帰り始める。 括弧内は日本語吹き替えを担当した声優である。
キャスト
リチャード・フーヴァー - グレッグ・キニア(内田直哉)
フランク・ギンスバーグ - スティーヴ・カレル(岩崎ひろし)
シェリル・フーヴァー - トニ・コレット(田中敦子)