リトルボーイ
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「広島型原爆」は広島に投下された原爆について説明しているこの項目へ転送されています。熱量や各種被害の量を表す慣用単位については「広島型原爆 (単位)」をご覧ください。
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出典検索?: "リトルボーイ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2010年4月)
原子爆弾リトルボーイ(実物)

リトルボーイ(: Little Boy)は、第二次世界大戦においてアメリカ軍広島市に投下した原子爆弾ガンバレル型[1]ウラニウム活性実弾 L11)のコードネーム。いわゆる「広島型原爆」である。

これは、人類史上初めて実戦で使用された核兵器であり、原子力災害核実験原発事故など)や自然災害地震台風隕石衝突など)の規模を表記する際に、このリトルボーイを基準に「広島型原爆○個分」と換算されることもある。核の歴史の詳細については「核兵器」を参照
概要ガンバレル型核爆弾の構造

全長3.05 m、最大直径0.71 m、総質量4,400 kg。番号はMk.1。ウラン235を用いており、二分されたパイプの両端に置かれたウラン235の塊の一方を火薬の爆発力でもう一方のウラン塊にぶつけ、臨界量を超過させて起爆するガンバレル型である。

積載されたウラン140ポンド(約63.5 kg)のうち、1.38 %(約876.3 g)が核分裂反応を起こしたと推定されている[2]
名称

原子爆弾のコードネームは、プルトニウム原子爆弾に付けられていた。ガンバレル方式・インプロージョン方式のそれぞれに、Mark 2「シンマン」とMark 3「ファットマン」とのコードネームが与えられた。これらの命名を行った人物は、ロバート・オッペンハイマーのかつての教え子で、自らもマンハッタン計画に参加したロバート・サーバーだった。サーバーはそれぞれの爆弾の外観に基づいて名前を選んでおり、Mark 2は細長い形状であったため、ダシール・ハメットの探偵小説『影なき男 (原題:The Thin Man)』とその映画化作品から着想を得て、「シンマン(Thin Man、痩せ男)」と命名された。シンマンの開発は1944年に中止されたが、リトルボーイはこのシンマンの寸法よりもさらに小形になったため、サーバーとは別の人物によってリトルボーイ(少年)と呼ばれるようになった[3]

日本語では、単に「リトルボーイ」と表記することもあるが、「少年[4]」や「かわいい少年[5]」、または「ちび[6][7]」と翻訳されることもある。
核出力広島の原子雲、リトルボーイ(1945年8月6日)

現在では(2005年以降)、核出力の最良推定値は、TNT換算で16 kt ± 2 kt である[8][9]。1TNT換算トン = 4.184×109 J なので、 6.694×1013 J ということになる。なお、長崎に投下されたファットマンの核出力は、21 kt ± 2 kt である。

核出力についての過去の数値は様々であった。

エノラ・ゲイの点火装置設定担当だったウィルアム・パーソンズ(英語版)による視認による推定値:18 kt

トルーマン大統領の発表:20 kt(パーソンズの推定値をスピーチライターが丸めたもの)

物理学者ウィルアム・ペニーらによる、広島の現地での測定による数値:12 kt±1 kt[10]

燃焼力に基づくもの:13.4 kt - 13.7 kt[11]

物理学者フレデリック・ライネスによる1953年の推定値:15 kt

ロスアラモス国立研究所のジョン・マリク(John Malik)による1985年の推定値:15 kt(不確かさは20%)[12](このMalikによる推定値は広範に引用されている。)

開発リトルボーイの動作構造。赤がウラン235。弾尾側にある黄色い火薬が爆発すると、円筒状のウランが弾頭側へ移動し、円柱状のウランにかぶさって一体化するリトルボーイの構造。弾尾側にある緑色で示したコルダイト爆薬が爆発すると、紫色で示した円筒状のウランが弾頭側のウランに向かって移動することで核分裂の連鎖反応が始まり、爆発的な熱エネルギーが放出される。ウラン235の周囲には青色で示したタングステン製の中性子反射体が配置されており、核分裂の連鎖反応を仲介する中性子のうち、外側へ向かって逃げようとするものを再びウランのある内側に向かって反射させ、より多くのウランを核分裂させられる構造になっている

リトルボーイには核爆発を引き起こすための核分裂性物質としてウランが使用されている。ひとくちにウランと言っても、その原子核に含まれる中性子の数が異なる同位体が複数存在する。核兵器や原子炉の核燃料においては核分裂しやすいウラン235を必要とするが、天然に存在するウランは核分裂しにくいウラン238が約99.2 %を占め、ウラン235の割合は約0.7 %程度である。そのため濃縮と呼ばれる工程を経る事で、ウラン全体に対するウラン235の割合(同位体比)を高める必要がある。原子力発電所の原子炉(軽水炉)で用いられる核燃料においてははウラン235は約3 %?4 %程度に濃縮されている一方、その程度では破壊的な核爆発を引き起こすことはできない。そのため核兵器においては90 %以上まで高める必要がある。リトルボーイで必要とされたウラン濃縮においては、ウラン238とウラン235の質量の差を利用したガス拡散法・熱拡散法・電磁濃縮法が利用された。

ガンバレル型の原子爆弾が「どのように設計されたのか」という詳細な情報は長く軍事機密扱いであり、情報公開されていなかった。今日では、ハーバード大学出身で地質学者フランシス・バーチらが開発に当たったことが判明している。

一部に、リトルボーイは ナチス・ドイツ製、もしくはその複写であったのではないか、とする説がある。この説の説明として、アメリカがガンバレル型の開発をした経緯がなく、当初よりプルトニウムを用いた爆縮式(インプロージョン型)の実験を行っていた、とされることがある。

しかし、アメリカ合衆国が研究していた、原子爆弾の当初構想は「ガンバレル型」であり、原子爆弾の研究を行っていた世界のどの国においても、構造が比較的簡易であり、インプロージョン型よりも基本部分の製造が容易であるガンバレル型の研究が行われていた。


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