リップル_(企業)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、企業について説明しています。支払いシステムについては「Ripple (支払いシステム)」をご覧ください。

リップル
Ripple Labs Inc.
種類株式会社
略称リップル社
本社所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州 サンフランシスコ
設立2012年9月[1]
業種.mw-parser-output .hlist ul,.mw-parser-output .hlist ol{padding-left:0}.mw-parser-output .hlist li,.mw-parser-output .hlist dd,.mw-parser-output .hlist dt{margin-right:0;display:inline-block;white-space:nowrap}.mw-parser-output .hlist dt:after,.mw-parser-output .hlist dd:after,.mw-parser-output .hlist li:after{white-space:normal}.mw-parser-output .hlist li:after,.mw-parser-output .hlist dd:after{content:" ・\a0 ";font-weight:bold}.mw-parser-output .hlist dt:after{content:": "}.mw-parser-output .hlist-pipe dd:after,.mw-parser-output .hlist-pipe li:after{content:" |\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-hyphen dd:after,.mw-parser-output .hlist-hyphen li:after{content:" -\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-comma dd:after,.mw-parser-output .hlist-comma li:after{content:"、";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist-slash dd:after,.mw-parser-output .hlist-slash li:after{content:" /\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li:last-child:after{content:none}.mw-parser-output .hlist dd dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dd dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dd li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li dd:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li dt:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li li:first-child:before{content:" (";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist dd dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dd dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dd li:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist dt li:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li dd:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li dt:last-child:after,.mw-parser-output .hlist li li:last-child:after{content:")\a0 ";font-weight:normal}.mw-parser-output .hlist ol{counter-reset:listitem}.mw-parser-output .hlist ol>li{counter-increment:listitem}.mw-parser-output .hlist ol>li:before{content:" "counter(listitem)" ";white-space:nowrap}.mw-parser-output .hlist dd ol>li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist dt ol>li:first-child:before,.mw-parser-output .hlist li ol>li:first-child:before{content:" ("counter(listitem)" "}

インターネット

ソフトウェア

事業内容クロスボーダー決済システムの開発・販売
代表者クリス・ラーセン(共同創業者会長
ブラッド・ガーリングハウス(CEO
モニカ・ロング(社長
従業員数800人以上[2]
主要子会社Metaco
関係する人物ジェド・マケーレブ(共同創業者
デイビッド・シュワルツ(CTO
アーサー・ブリット(開発者)
ステファン・トーマス(元CTO
ライアン・フッガー(考案者
スーザン・エイシー経済学者
外部リンクRipple.com
テンプレートを表示
2017年1月にCEOに就任したブラッド・ガーリングハウス

リップル(Ripple Labs Inc.)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、分散型台帳技術を利用した即時グロス決済システムを開発するフィンテック企業である。金融機関を対象とする決済に特化し、同社の名を冠した「リップル・トランザクション・プロトコル(RTXP)」と呼ばれるインターネット・プロトコルを開発していることで知られる。リップル社が開発するクロスボーダー決済ネットワークには、デジタル資産 XRP (エックスアールピー、「リップル」とも読まれる)が利用されている。

2012年9月に NewCoin Inc. として設立された同社は、OpenCoin Inc. を経て、2013年9月に現在の Ripple Labs Inc.(リップル社)へと改名された[1]

リップル社の企業評価額は、2022年1月にシリーズCの資金調達ラウンドから株式を買い戻したことで150億ドル(約1兆7,250億円)に到達した[3]。この企業評価額は、未上場のフィンテック企業としては決済企業 Stripe に次ぐ世界第2位に位置する[4]。また、同社は、同時期の同社が手がけるクロスボーダー決済ネットワークの年間取引高は100億ドル(約1兆1,506億円)を超えていると発表している[3]。2022年第4四半期の XRP マーケットレポートによれば、同社のクロスボーダー決済ネットワークの立ち上げから約60%の送金が XRP を利用して行われた[5]

米国証券取引委員会は、2020年12月にリップル社とその役員2人を証券法第5条違反とその幇助で提訴したが、連邦地裁は2023年7月の略式判決の中でリップル社の機関投資家に対するXRP販売を証券法第5条違反としたものの、リップル社や役員の個人に対する市場でのプログラム販売は違反ではないとした[6]。2023年10月、米国証券取引委員会はリップル社の役員2人に対する訴訟を取り下げた[7]
沿革
The Ripple Project(2004年?2005年)

2004年4月、バンクーバーでローカルな為替取引システムの開発をしていたライアン・フッガーは、非中央集権的な通貨システムを考案し、「Money as IOUs in Social Trust Networks & A Proposal for a Decentralized Currency Network Protocol」(社会的信頼ネットワークにおける IOU としての貨幣と分散型通貨ネットワーク・プロトコルの提案)として発表した[8]。このホワイトペーパーにおいて、ライアン・フッガーは、現代の金融システムがどのように IOU(借用証書)を基に機能しているかを説明し、友人や社会的な信頼ネットワーク内で IOU がどのように使用されるかについて考察した。さらに、中央集権的な金融機関や政府に代わり、個人間の信用に基づく分散型の通貨ネットワーク・プロトコルとその実装を提案した。この通貨ネットワークは、個々の信用を通じた価値の交換を可能にし、より民主的で効率的な金融システムを目指すものであった[9]

その後、ライアン・フッガーは、The Ripple Project を立ち上げ、2005年にこのシステムの最初の実装となる RipplePay.com[10]を構築した。この Ripple と呼ばれるシステムは、あるコミュニティ通貨のユーザーが他のコミュニティ通貨のユーザーに支払いをしたり、他のコミュニティ通貨のユーザーからの支払いを受け取ったりする方法を提供した。Ripple を使用することで、2種類の異なる通貨を使用する人が、自分がメンバーとなっている2つの通貨コミュニティ間の取引のブローカーまたは仲介者として簡単に機能することができた。また、Ripple は、2つ以上の仲介者のチェーンを発見するためのプロトコルであり、共通のメンバーを持たない2つの通貨コミュニティ間での支払いを実現した。このオリジナルの Ripple は、デジタル化されたハワラネットワークのようなアイデアであったが、サーバーは集中管理型のシステムであった[11][12]
Ripple Labsの誕生(2011年?2014年初期)

映像外部リンク

Ripple and XRP - Part 1: How Ripple Got Started (2018)
リップル社の設立経緯を語る共同創業者のクリス・ラーセン(日本語字幕あり)

2011年5月、マウントゴックスの創業者として知られるジェド・マケーレブは、「Bitcoin without mining」と題した bitcointalk.org のフォーラムへの投稿の中で、ビットコインが採用するプルーフ・オブ・ワークの仕組みとは異なる、新しいコンセンサス・メカニズムの基本的なコンセプトを発表した。同氏は、マイニングプールによるビットコインのマイニングの寡占化とエネルギー効率の問題を指摘した上で、ビットコインとは対照的に人々の信頼に基づくコンセンサスの仕組みを提案した[13]。これに対し、ビットコインの初期の開発者のマイク・ハーンが、信頼に基づく通貨ネットワークとして Ripple が存在することを指摘したことから、ジェド・マケーレブはライアン・フッガーが考案した Ripple プロトコルの存在を知ることとなった。

2011年11月、プロジェクトにビットコインの初期の開発者の一人であるデイビッド・シュワルツが参加し、ジェド・マケーレブが提案した信頼されたネットワークのメンバーの合意によって取引が確認される、新しいデジタル通貨システムの開発がスタートした。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:282 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef