リットル
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「リットル」のその他の用法については「リットル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています(詳細)。

リットル
litre
litre

1リットルは1辺10 cmの立方体の体積である
記号L, l
度量衡メートル法
非SI単位
種類SI併用単位
体積
SI10−3 m3
定義1 dm3
語源フランス語 litron(フランス語版) (≒ 0.78 L)
テンプレートを表示
ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。リットル

リットル(: litre, : litre[注釈 1], 単位記号: L, l)は体積非SI単位である。その定義は1901年と1964年に2度変更された(後述)が、現在の定義は 10−3立方メートル (m3) = 1立方デシメートル (dm3) = 1000立方センチメートル (cm3) である[1]。すなわち、1辺が1デシメートル (1 dm = 10 cm) の立方体の体積である。

メートル法の古い単位かつ非SI単位であるが「SI単位と併用できる非SI単位」の一つである。

なお、リットルが容積の単位であるとされて液体を量る際に使われていた時代があったが、物理量としては「容積」は「体積」と同一であるので、現在では、リットルの定義において「容積」の語は用いられない。食品表示基準などでも同じである[2]
語源および表記

リットルの語源はフランス語の litron であり、litron はギリシャ語およびラテン語の litra に由来する。

英語での発音: litre, [?li?t?(r)]:リーター)から、日本ではリッターと表記し発音されることがある。

日本では1952年昭和27年)2月29日まで漢字で立(立突の略)と書かれていた。

ただし、1952年3月1日計量法施行後はリッターの表記も、立(立突)の表記も法律上は認められていない。
英語表記

BIPMが発行するSI文書(フランス語版+英語版、および英語版)では、リットルの英語表記としてISO 31「量と単位」(Qunatities and Unites) に従い、一貫して、“litre” を使用している[3][4]。英国においても同じである[5]。liter の綴りが使用されることは全くない。

ただし、アメリカ合衆国においてのみ、例外的に“liter” を使用している。この理由は、合衆国政府印刷局のUnited States Government Printing Office Style Manual が “liter” を使用している[6]ことを根拠に[7]、アメリカにおいてSIを所管しているNISTがSI文書のアメリカ版である NIST Special Publication 330[8] において liter の綴りを採用しているからである。このためアメリカ国内では liter の表記が普通である。

アメリカが行っているその他の表記の変更事例[9]としては、メートルを metre → meter、デカを deca → deka、トンを tonne → metric ton がある[10](ただし、tonne については、SI文書でも「英語圏では通常 metric ton と呼ばれている」と注記している)。

SI文書の日本語版では、CIPMの決定に従って、それぞれ litre, metre, deca としている[11]。これは、JIS規格などの基準書類でも同じであり、liter と綴られることはない[12]
定義の変更による混乱

SIや他の国際標準では、リットル系と立方メートル系の使い分けについての明確な記述はないが、1964年の国際度量衡総会は「リットルという名称は、高精度の体積測定の結果を表すためには使用されないよう勧告する」としている。これは精度の問題ではなく、次項で述べるように、リットルの定義が2回変更されて混乱する可能性があったためである。1901年から1964年までのリットルの定義は 1.000028 dm3 であったので、NISTは、この間の精密なデータを扱う場合には、この点に留意するように注意を与えている[13]
歴史

1793年、リットルはフランスの「共和党法案」で、新しい公定単位の一つとして提案された。その定義は、1立方デシメートル (dm3) であった。名前は、フランスの伝統的な単位リトロン(フランス語版) (litron) ≒ 0.78 L に因むもので、ギリシャ語からラテン語を経由してフランス語に取り入れられた。

1879年国際度量衡委員会 (CIPM) はリットルの定義および小文字の l(小文字のエル)をその記号とすることを採択した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:69 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef