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リッケンバッカー・360/12
Rickenbacker 360/12
メーカー/ブランドリッケンバッカー
製造時期1963年 -
構造
ボディタイプセミホロー
スケール長24 3/4
フレット数21 / 24
ネックジョイントセット
材質
ボディメイプル
ネックメイプル+ウォルナットの3ピース
フィンガーボードローズウッド
ハードウェア
ブリッジ6サドル
コントロールノブボリュームx2、トーンx2
電気系統
ピックアップシングルコイルx2
シングルコイルx3 (370/12)
コントロールミキサー、ピックアップセレクタSW
カラーバリエーション
ナチュラル、サンバースト、ブラック、ミッドナイト・ブルー
テンプレート | カテゴリ
リッケンバッカー・360/12は、リッケンバッカーの12弦エレクトリックギターの300シリーズ。最初の12弦エレクトリックギターの一つとされる。型番の“/12”は12弦ギターを意味しており、外観は6弦モデルのリッケンバッカー・360とよく似ている。リッケンバッカーは、スロッティド・ヘッドとソリッド・ヘッドを併用するという革新的なデザインにより、通常の12弦ギターに必要となる大きなヘッドを回避した。もう一つの特徴に副弦の並び順がある。ほとんどの12弦ギターは副弦をベース側に配置するが、リッケンバッカーはこれを逆にした。
1964年、ビートルズが発表した「ア・ハード・デイズ・ナイト」の録音でジョージ・ハリスンが使用したことで世界中の注目を集めた。 リッケンバッカーは1963年に12弦エレクトリックギターの開発を開始。1960年代初頭のフォークミュージック・リバイバルでアコースティック12弦ギターの人気は増していたが、エレクトリックギターに関してはまだ稀であった。リッケンバッカーは3本の試作機を作成、そのすべてに従業員リチャード・バークの発案によるユニークなヘッドを採用していた。通常のギターのように各サイドに3基のチューナーが取り付けられ、ポストはヘッド表面に突き出ている。2つの並行した溝がヘッド表面に彫られ、それはクラシックギターのヘッドのスロットを連想させるものだが、ヘッドの厚みの半分までしか彫られていない。追加の3基のチューナーがヘッドの各サイドに取り付けられる。この3基のノブはヘッド後方を向き、ポストはヘッドの溝を横切っている。この革新によりヘッドの大きさは最小になり、プレイヤーはヘッドの重さを感じずに済む。また、6弦ギターとして使う場合、多くの12弦ギターより弦間が狭くなり、綺麗に弾くことが難しくなっている珍しい12弦ギターである。 リッケンバッカーは、最初の試作機をラスベガスのカントリー・ミュージシャン、スージー・アーデンに送った。もう一つの試作機は、1964年2月にニューヨークのサヴォイ・ヒルトン・ホテルに持ち込まれた。これは、初の米国公演に訪れたビートルズへの売り込みである。ジョージ・ハリスンは病気のためホテルから隔離されていたが、程なくこの12弦試作機はハリスンの手に渡る。彼の「ア・ハード・デイズ・ナイト」及び同名映画での卓越した使用は、リッケンバッカー12弦の高い需要を産んだ。ハリスンは360/12を愛し、メインギターを他の物に移してもなお360/12への愛情が損なわれることは無かった。63年製ファイヤグロウカラーのシリアルナンバーはCM107。またハリスンは、新型の360/12を1965年に受け取り、それをアルバム『ラバー・ソウル』及び『リボルバー』で使用している。
来歴