リタイ
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リタイ
(マハータンマラーチャー1世)
????????????
(?????????????? ?)
スコータイのリタイ像
在位1347年 - 1368年/74年[1]
王朝スコータイ王朝
出生?

死亡1368年/74年

ルータイ
宗教上座部仏教
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リタイ(タイ語: ????????????、? - 1368年/74年)は、タイスコータイ王朝の第6代国王(在位:1347年 - 1368年/74年)、仏教学者。第4代国王ルータイの長子であり[2]、第3代国王ラームカムヘーンの孫にあたる[1]。マハータンマラーチャー1世ともいわれる。
生涯

ルータイの存命中はシー・サッチャナライの総督を務めていた。ジャングラオ(カムペーンペット)の総督を務めていた弟との争いに勝利して即位した[3]

衰退していたスコータイの勢力はリタイの治世において一時的に回復し、かつて離反した周辺のムアン(都市)を再び支配下に置いた[4]。リタイは新興のアユタヤ王朝ラーンサーン王朝に対抗するため、1362年ピッサヌロークに遷都する[1]。アユタヤとの友好関係を維持し、スコータイの独立を保った[5]

リタイの治世には北のシー・サッチャナライと南のカムペーンペット、スコータイを接続するプラ・ルアン街道が整備され[1]、後世でも街道は痕跡をとどめている[6]
宗教活動

リタイの治世には仏教寺院、仏像が多く建立され、仏像の制作技術は極めて高い水準に達したと考えられている[6]セイロン島から高僧を招聘して寺院のサンガラージャ(長)に任命し、国内の仏僧を町で研究と教育に携わるガマヴァシ、森林地域で宗教生活を送るアルンヤヴァシに二分した[3]

正法王(タムマラーチャーティラート)を自称したリタイは仏教についての深い知識を有し、仏教の世界観について記述した『三界経』を著した[1]。リタイの著書は、タイ語による文学作品の中ではラームカムヘーン大王碑文に次いで古いものだと考えられている[6]。民衆の規範となるためにリタイ自身も一時期出家し、出家の習慣はアユタヤとチャクリーの国王、タイの男子に継承される[3]
脚注[脚注の使い方]^ a b c d e 柿崎「リタイ」『タイ事典』、413頁
^ サヤマナン『タイの歴史』、54-55頁
^ a b c サヤマナン『タイの歴史』、55頁
^ 柿崎一郎『物語タイの歴史 微笑みの国の真実』(中公新書, 中央公論新社, 2007年9月)、43-44頁
^ サヤマナン『タイの歴史』、56-57頁
^ a b c サヤマナン『タイの歴史』、56頁

参考文献

柿崎一郎「リタイ」『タイ事典』収録(日本タイ学会編, めこん, 2009年9月)

ロン・サヤマナン『タイの歴史』(二村龍男訳, 近藤出版社, 1977年6月)

関連項目

タイ君主一覧











タイ国王(1347-1368/74)
スコータイ王国

プラルアン王朝

シーインタラーティット1220-1238 / バーンムアン1238-1279 / ラームカムヘーン1279-1300 / ルータイ1279-1341 / グワナムトゥム1341-1347 / マハータンマラーチャー1世1347-1368 / マハータンマラーチャー2世1368-1399 / マハータンマラーチャー3世1399-1419 / マハータンマラーチャー4世1419-1438

アユタヤ王国

ウートン王朝

ラーマーティボーディー1世1351-1369 / ラーメースワン1369-1370
スパンナフム王朝

ボーロマラーチャーティラート1世1370-1388 / トーンラン1388
ウートン王朝(復位)

ラーメースワン(復位)1388-1395 / ラーマラーチャーティラート1395-1409
スパンナフム王朝(復位)

ナカリンタラーティラート1409-1424 / ボーロマラーチャーティラート2世1424-1448 / ボーロマトライローカナート1448-1488 / ボーロマラーチャーティラート3世1488-1491 / ラーマーティボーディー2世1491-1529 / ボーロマラーチャーティラート4世1529-1533 / ラッサダーティラートクマーン1533-1534 / チャイヤラーチャーティラート1534-1547 / ヨートファー1547-1548 / シーシン1548 / ウォーラウォンサーティラート(異議)1548 / チャクラパット1548-1569 / マヒンタラーティラート1569
スコータイ王朝

サンペット1世1569-1590 / サンペット2世1590-1605 / サンペット3世1605-1610 / サンペット4世1610-1611 / ボーロマラーチャー1世1611-1628 / ボーロマラーチャー2世1628-1629 / アーティッタヤウォン1629
プラサートトン王朝

サンペット5世1629-1656 / サンペット6世1656 / サンペット7世1656 / ラーマーティボーディー3世1656-1688
バンプルルアン王朝

ペートラーチャー1688-1703 / サンペット8世1703-1709 / サンペット9世1709-1733 / ボーロマラーチャーティラート5世1733-1758 / ボーロマラーチャーティラート6世1758 / ボーロマラーチャー3世1758-1767


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