リコーのカメラ製品一覧はリコーとその前身理研光学が発売したカメラの一覧である。 他社製造OEMによるスプリングカメラ。 語源は「凱歌」。 6×6cm判二眼レフカメラ。 他社製造OEMによるスプリングカメラ。 ベスト半裁判でライカのようなシステムカメラを目指したが、戦争激化により果たさなかった。ゴム引き布幕フォーカルプレーンシャッターで、Z、1/20、1/30、1/40、1/50、1/100、1/200、1/500秒。ゴコクの語源は「五穀豊穣」「護国」。 ゴコク/リコールのボディーを流用しレンズシャッターとしたもの。
120フィルム使用カメラ
オリンピックシリーズ
セミオリンピック(1937年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150。
ニューオリンピックII型(1937年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150。
アドラーシリーズ
アドラーA型(1938年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のアドラー75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/200。
アドラーB型(1938年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のウーカス75mmF3.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100のエバーセット式。
アドラーIII型(1938年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のアドラーアナスチグマット75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/150。
アドラーCII型(1938年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のアドラーアナスチグマット75mmF3.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/200。ボディーレリーズ。
ガイカシリーズ
ガイカ(1940年発売) - 6×4.5cm判。レンズは3群3枚のガイカアナスチグマット75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/175秒。セミネッターのコピー。
ガイカII型 - 6×4.5cm判。シャッターをプロンターIIに変更。
リコーフレックスシリーズ
リコーフレックスA - 森製作所が製造していたロールコンターのOEM。銘板には単に「Ricohflex」とあるだけであり、機種名を「リコーフレックスオリジナル」等とする資料もある。発売時期は「1939年頃」「1941年」など諸説あり。
リコーフレックスB(1942年発売) - 銘板には「MOD.B」とある。3群3枚ウーカス75mmF4.5、後に3群3枚コーア75mmF4.5。
リコーフレックスIII(1950年発売) - 藤本栄設計。コダックフレックスに倣ったギアによる前玉回転式焦点調節、プレスボディー、中枠を外すフィルム装填と長く引き継がれたリコーフレックスの特徴を数多く備えている。まともなカメラが2万円以上していた時代に、ベルトコンベアーを導入するなど生産を合理化して本格的な仕様を備えながら定価6800円と安価だったことから爆発的に売れ、一時は定価より高価な11000円ほどで販売され、日本全体のカメラ生産量の50%以上をリコーフレックスが占めるほどのベストセラーとなり、二眼レフブームを巻き起こした。レンズは3群3枚リコーアナスチグマット80mmF3.5。当初銘がアーチ状に表記されていたが途中から普通の直線になっている。
リコーフレックスIIIB(1951年発売) - 折畳み式ルーペを装備した。
リコーフレックスIV(1952年発売)
リコーフレックスVI(1953年発売) - 裏蓋ロックが装備された。
リコーフレックスVII(1954年発売) - ファインダーフードにアイレベルのコンツールファインダーを組み込んだ。135フィルムアダプター「リコーキン」使用可能。後に高級シャッターセイコーシャラピッドを装備したモデルが併行販売された。
リコーフレックスVIIs(1955年発売)
リコーフレックスダイヤ(1955年発売) - 伝統のプレスボディーでなくダイキャストボディーを採用。ヘリコイド式ピント調節。
リコーフレックスVIIM(1956年発売)
スーパーリコーフレックス(1956年発売) - 輸出向きで国内販売なし。プレスボディー。
リコーフレックスホリディ(1956年発売) - 機能はほぼリコーフレックスVIIと同じで価格を大幅に下げた。ホットシュー装備は世界初。
リコーフレックスダイヤM(1956年発売)
リコーフレックスニューダイヤ(1956年発売)
リコーフレックスミリオン(1957年発売)
リコーフレックスダイヤL(1957年発売) - セレン式露出計内蔵。ライトバリュー式。
リコーフレックスニューミリオン(1958年発売) - 120フィルムによる6×6cm判、6×4.5cm判、5×2.5cm判(リコラマ判)、127フィルムで4×4cm判(ヨンヨン判)と4×3cm判(ベスト半裁判)、135フィルムで24×36mm判(ライカ判)での撮影が可能、
リコーフレックスダイヤコードG(1958年発売) - 3群4枚リケノン80mmF3.5。
リコマチック225(1959年3月発売) - 国内販売された最後のリコーフレックスとなった。
リコーオート66(1959年発売) - 国内販売はされず輸出用のみ。
その他
リコーシックス(1953年発売) - 6×6cm判スプリングカメラ。レンズは3群3枚オリナー80mmF3.5。
127フィルム使用カメラ
オリンピックシリーズ
オリンピックA型(1934年発売) - 3×4cm(ベスト半裁)判。枠ファインダー。レンズは2群3枚のジャパー50mmF8。フォーカシングは目測、ヘリコイドによる。ボディーはベークライト製。裏蓋は着脱式。
オリンピックB型(1934年発売) - 3×4cm(ベスト半裁)判。逆ガリレオ式ファインダー。レンズは2群3枚のオリナースペシャル50mmF6.3。フォーカシングは目測、ヘリコイドによる。シャッターはB、1/25、1/50。裏蓋は着脱式。
オリンピックカメラジュニア(1936年発売) - 3×4cm(ベスト半裁)判。逆ガリレオ式ファインダー。レンズは3群3枚のオリナー50mmF8。フォーカシングは目測、ヘリコイドによる。シャッターはB、1/25。裏蓋は着脱式。
オリンピックC型(1936年発売) - 3×4cm(ベスト半裁)判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150。裏蓋は蝶番式。
オリンピックフォア(1938年発売) - 4×4cm判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット50mmF4.5、後にハイルアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150。裏紙に4×4cm判の数字はなかったので3個の赤窓を見ながら巻き取る。
ベストオリンピック(1938年発売) - 4×6.5cm(ベスト)判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット75mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150。裏蓋は蝶番式。半裁マスクを使用すると3×4cm(ベスト半裁)判でも撮影が可能。リコーの公式ウェブサイトに120フィルムを使用する旨記載があるのは間違い。
レチックス(1940年発売) - 4×4cm判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット50mmF4.5、後にヘリオスアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150秒。オリンピックシリーズのベークライトボディーを板金ボディーとした。
アドラーシリーズ
アドラーIV型(1938年発売) - 4×4cm判。レンズは3群3枚のアドラーアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/250。
ゴコク/リコールシリーズ
ゴコクI型(1939年発売) - 4×3cm(ベスト半裁)判。スクリューマウントによりレンズの脱着ができた。セルフコッキング、二重露出防止機構。複雑だったため生産には困難が伴った。レンズは3群3枚のゴコク。
ゴコクレンズ固定型 - 4×3cm(ベスト半裁)判。ゴコクI型が生産困難だったためレンズ固定に変更されたモデル。レンズは3群3枚のゴコク。
リコールIIB - 再びスクリューマウントによりレンズの脱着ができるようになった。レンズは3群4枚のノイタール。
ロイコシリーズ
ロイコ前期型(1940年発売) - 4×4cm判。
ロイコ後期型(1943年発売) - 4×4cm判。
その他
セイカ(1939年発売) - 4×4cm判。レンズは3群3枚のセイカ60mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/250。
チューコンレフ(1940年発売) - 4×3cm(ベスト半裁)判の二眼レフカメラ。チューコンアナスチグマット50mmF6.3。ピントは固定。チューコンは「忠魂」。
135フィルム使用カメラ
オリンピックシリーズ
スーパーオリンピックD型(1936年発売) - 24×36mm(ライカ)判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150秒。専用ダブルマガジン式。
スーパーオリンピックDIII型(1937年発売) - 24×36mm(ライカ)判。レンズは3群3枚のウーカスアナスチグマット50mmF4.5。フォーカシングは目測、前玉回転式。シャッターはT、B、1/25、1/50、1/100、1/150秒。
リコレットシリーズ
リコレット(1953年10月発売)
リコレットII(1955年2月発売)
リコレットS(1955年12月発売) - リコレットIIから距離計を省略したバージョン。
リケン35/リコー35シリーズ
リケン35 / リコー35(1954年10月発売) - 1955年12月リコー35に改名した。
セイコー付きリケン35 / セイコー付きリコー35 - リケン35/リコー35に1/500搭載のセイコーシャ・ラピッドを搭載したモデル。リコー35は45mmf2.8レンズ搭載。
リコー35デラックス
リコー35S(1957年2月発売) - ライトバリュー。
リコー35デラックスL(1957年3月発売) - ライトバリュー。
リコーオート35V(1961年12月発売)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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