スウェーデンの議会
リクスダーゲン
Sveriges riksdag[注釈 1]
種類
種類一院制
役職
議長アンドレアス・ノーレン
リクスダーゲン(riksdagen[注釈 1])は、スウェーデンの立法府。一院制議会である。
構成する議員(riksdagsledamoter)は349人で、比例代表制による選挙で選出されており、4年の任期を務める。国会議事堂(riksdagshuset)は首都ストックホルムのストックホルム宮殿の近くに位置している。 リクスダーグ (riksdag) とは、ドイツ語の帝国議会 (Reichstag) をスウェーデン語に直訳したものである。スウェーデンの憲法ではリクスダーグについて小文字の r で書き出されており、このためリクスダーグは固有名詞ではなく普通名詞の「議会」となっている。なお、フィンランドの議会のスウェーデン語名称(フィンランドではスウェーデン語も公用語)も「リクスダーゲン」である[1]。 リクスダーゲンは議会制民主主義における議会としての一般的な機能を果たしている。リクスダーゲンは法律を制定し、また憲法を改正したり政府を任命したりしている。ほとんどの議会制民主主義体制においては国家元首が政治家に政府を組織することを求めるようになっているが、1974年に制定された、憲法を形成する4つの基本法の1つである政体法
名称
組織
議長 - アンドレアス・ノーレン(2018年9月24日 - )
議院 - 一院制、議員定数349
選挙 - 任期4年、比例代表制を基本とする投票で実施。通常は選挙年の9月の第3日曜日に実施される。解散はあるが、解散後に選挙された議員の任期は解散前の議員の残余期間となる。
憲法詳細は「スウェーデンの憲法」を参照
政府詳細は「政府 (スウェーデン)」を参照
議長はリクスダーゲンに議席を有する政党の党首と協議を経て、首相を指名し、リクスダーゲンはその指名を採決する。その採決において絶対多数(175票以上)の反対がなければ指名が承認される。指名が否決されれば議長は別の首相候補を指名しなければならない。つまり、リクスダーゲンは賛成票が1票も投じられなくても首相を任命することができることになっている。
首相は選出されればただちに閣僚を任命し、リクスダーゲンに知らせる。議長は国王に新政府を選出したことを報告し、新政府は国王の臨席のもとで初閣議を開くことで正式に発足する。
リクスダーゲンは個別の閣僚に対する不信任決議を採択して解任することができる。不信任決議の採択には絶対多数(175票以上)の賛成を要する。
首相に対する不信任決議が採択された場合、これは政府全体が退けられたということを意味する。不信任となった政府は1週間以内に総選挙の実施か、新首相を指名する手続きを求めなければならない。 スウェーデンでは政党の影響力が強く、リクスダーゲンの議員は院内での採決でそれぞれが所属する政党を支持することが一般的となっている。
政治