リアル鬼ごっこ3
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この項目では、山田悠介の小説について説明しています。同名映画の主題歌については「リアル鬼ごっこ (曲)」をご覧ください。

リアル鬼ごっこ
著者山田悠介
発行日2001年12月15日
発行元文芸社
ジャンルホラー
日本
言語日本語
形態上製本
ページ数325
公式サイト ⇒www.bungeisha.co.jp
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『リアル鬼ごっこ』(リアルおにごっこ)は、山田悠介ホラー小説。また、それを原作とした漫画映画テレビドラマゲーム作品。
概要

山田悠介のデビュー作。2001年に文芸社から自費出版本として刊行され、発行部数100万部を超える話題作となった。2004年に幻冬舎文庫の文庫版(改訂版)、幻冬舎コミックスの漫画版が刊行されている。2014年に小学館ジュニア文庫からイラスト付きで発売された。2021年7月時点で累計発行部数は200万部を突破している[1]

2008年には映画『リアル鬼ごっこ』、2010年にはその続編『リアル鬼ごっこ2』が、2012年には『リアル鬼ごっこ3』『リアル鬼ごっこ4』『リアル鬼ごっこ5』の新三部作が上映され、2013年には連続ドラマ『リアル鬼ごっこTHE ORIGIN』が放送された。

2015年7月に園子温監督の完全オリジナルストーリーの映画『リアル鬼ごっこ』が公開された。宣伝活動はほとんどニコニコ動画で行い、過去の作品をすべて公開した。
原作のあらすじ

西暦3000年。人口約一億人、医療技術や科学技術、そして機械技術までもが恐ろしいほど発達し、他国と比べても全ての面でトップクラスを誇る絶対君主制王国で、「佐藤」姓はついに五百万人を突破した。

建国以来目立った戦争が起きていなかったが、先代の国王が逝去し、次の百五十代目の国王が即位してから状況は一変する。先代が早くこの世を去ったため、現在の国王は二十一歳。彼は自分勝手でわがまま、優柔不断な性格であったため、窃盗・強盗・放火・殺人まで起きるようになってしまい、国内は混乱と戦火に包まれてしまう。王妃が亡くなってからはますますエスカレートする一方だが、国王は何の危機感も持たず、今まで通りただただ優雅な日々を送っていた。

そんなある日、ゲーム好きである国王は同じ姓を持つ人間がこの国に存在することに怒りを覚え、"佐藤姓"を効率的に抹殺するために"リアル鬼ごっこ"なる計画を発表する。それは残虐非道なゲームの幕開けとなった。

横浜に住む大学生の佐藤翼は父親・輝彦との2人暮らし。彼が7歳の時に母親の益美は3つ下の妹の愛を連れ、酒におぼれて暴力を振るう父親から逃げ出していた。そんなある日、翼は新聞を読んでいる最中"リアル鬼ごっこ"のニュースを知り、否応なしに参加することになる。

"リアル鬼ごっこ"一日目は特に何事もなく終わり、二日目に探知機ゴーグルを着けた全身迷彩服の鬼に遭遇するも、陸上選手である翼は持ち前の脚力で振り切った。しかし、帰宅した際に自宅前で鬼から逃げ回っていた輝彦が息を切らして倒れているのを発見する。輝彦は、益美が交通事故で死んだことと、いったんは旧姓の「鈴木」に戻った妹の愛が、自分の弟の養女になったため、"佐藤"姓に戻っていることを告げる。愛は大阪にいて、「お前が愛を助けるんだ」と翼へ言い残し、急性心不全で息を引き取った。

翼は父の通夜を済ませた後、家のタンスの中からあるだけの現金のみを持って新幹線で大阪へと向かった。新大阪から乗り換えて、父から言われた愛の住んでいる淀川区の「十三」駅に到着する。三日目が始まってから約十分で鬼に見つかりその最中、彼は中学時代の親友である佐藤洋と再会する。中学時代は洋と共に店で商品を盗んだり、他校の窓ガラスを割ったりして派手に暴れていたことから「ダブル佐藤」と呼ばれ恐れられていたが、高校生になり、通う高校が離れて以来疎遠となっていた。翼は洋とともに愛を探し続けるも、四日目で洋は翼を助けるために鬼に必死に抵抗したが、鬼が持っていた拳銃で殺された。

親友である洋を失い、妹である愛を探し続ける翼。そして五日目の朝、ついに翼は愛と再会する。翼は愛と行動をともにし、五日目は間一髪のところでセーフ。しかし、六日目に愛は鬼から逃げている途中に翼とはぐれてしまい、鬼に捕まってしまう。翼はその後鬼に捕まっている愛を見つけるが、鬼から拳銃を背中に突きつけられ、何も出来ず、愛が鬼に連れて行く様子を見守るしかなかった。

そのころ王国では、どうせ死ぬならとヤケになった佐藤姓の国民が犯罪に走り、治安が悪化していく。五日目終了時点で、かつては五百万人いた佐藤姓の人口が五万人にまで減少していた。

親友も妹も親も失った翼は精神的に追い詰められていく。そして「ラスト鬼ごっこ」の日、彼は気が狂いながら逃げ回るも、行き止まりの場所で九人の鬼たちに追い詰められてしまう。死を覚悟した翼だったが、鬼たちは翼を捕まえようとせず、数分後、"リアル鬼ごっこ"の全日程が終了した。

翼を囲んだ九人の鬼は今までに体験した"リアル鬼ごっこ"について色々な質問をした後、一人の鬼が拳銃を渡し、"リアル鬼ごっこ"の日程が終了した翌日に行われる閉会式でこれでヤツ(国王)に復讐しないか、と言った。

"リアル鬼ごっこ"を生き抜いた唯一の佐藤姓となった翼は、翌日閉会式に何でも願いごとを叶えよう、と告げられるが、彼は最終日に追い詰められた鬼である兵士から託されていた拳銃で計三発の弾丸で国王の体を貫き、射殺する。直後、数人の兵士に翼も射殺され、佐藤という姓は、王子以外一人としていなくなり幕を閉じる。
登場人物
佐藤 翼(さとう つばさ)
この物語の主人公。横浜の大学に通う大学生。陸上部所属。父・輝彦との2人暮らし。「リアル鬼ごっこ」を戦い抜いた唯一の人物。閉会式で、自分の命と引き換えに国王を射殺した。
佐藤 愛(さとう あい)
翼の妹。大阪で友人と住んでいた。母親である益美の事故死をきっかけに、叔父夫婦に養子として引き取られたため、佐藤姓に戻り、国王が提案した「リアル鬼ごっこ」の捕獲ターゲットとなってしまった。元は明るい性格だったが、「鬼ごっこ」開始後は塞ぎ込んでいた。翼と再会するも、鬼に捕まってしまう。漫画版では仁のレジスタンスチームに所属している。
佐藤 輝彦(さとう てるひこ)
翼と愛の父親。酒を飲んでは暴力を振るっていたが、内心では子供たちを思っていた。「鬼ごっこ」第2日目終了後に心不全を起こし、死亡。
佐藤 益美(さとう ますみ)
翼と愛の母親。旧姓・鈴木。夫の暴力に耐え切れず、愛を連れて家出するも、直後にトラックに轢かれて死亡。
佐藤 洋(さとう ひろし)
大阪に住む、翼の中学時代の同級生。当時、翼とつるんでいたことから「ダブル佐藤」と呼ばれていた。翼と再会して共に戦うも、彼を助けるために鬼に捕まった。漫画版では「鬼ごっこ」終了後に愛と交際する。
国王
この物語の黒幕で第150代目の国王。佐藤姓であり、通称「馬鹿王」。同じ姓を持つ人間がたくさんいることに不快を感じ、「リアル鬼ごっこ」の計画を発表する。閉会式で翼に射殺された。漫画版では詩を嗜んでおり、「鬼ごっこ」開始前に朗読していた。また、激情家で幼稚な言動の多い原作版に比べると知的かつどこか達観した思考をしており、結末も自らの敗北を悟った上で自殺するという物に変わっている。
王弟(王子
兄王と対照的な人物で「鬼ごっこ」が起きたことを悔やんでいた。「鬼ごっこ」終了後に国王に即位する。漫画版では未登場。
侍従長
国王に絶対の忠誠を誓う侍従。国王の命に従い、「鬼ごっこ」に関する諸事を担当。閉会式で、翼を射殺するよう指揮した。
佐藤 仁(さとう じん)
漫画版に登場する元・日本軍事スペシャリスト。チームの仲間に鬼の居場所や逃げ道などを伝えている。
「リアル鬼ごっこ」のゲーム内容

王国の中に住んでいる佐藤さん(501万3223人)映画3・4・5作目ではB型の人は、王国の兵士扮する鬼から逃げ切ればいい(映画1作品目では全国から集められた囚人。映画2作目では人間と獣を掛け合わせた生物兵器に知覚を発達させるガスマスクなどを装備させたものが鬼を務める)。

もし鬼に捕まった場合、宮殿内にある極秘収容所に連れて行かれ、眠るように殺されてしまう(映画1作目では
ガス室に連行されて死刑執行、映画2作目では捕まればその場でスタンガンアームにより感電死、映画3・4・5作目では殺人ウイルス入りのボルトガンで殺される。)。

期間12月18日から24日の1週間で、毎日23時からの1時間が「鬼ごっこ」の時間となる。「鬼ごっこ」開始の合図はサイレンで知らせ、無数のスピーカーを全国に設置する。終わりはベルで知らせる。これは原作とそれを基にした漫画版、連続ドラマ版のみの設定であり、映画1作目実施時間は不明であり、開始、終了共にサイレンで知らされる。2作目は制限時間はなく、舞台となる世界の指導者「将軍」の与えたリミットが終了するまでが鬼ごっことなる。映画3・4・5作目では、国王の気まぐれで鬼ごっこが開始される。

「鬼ごっこ」が始まったら、基本的にどこへ逃げようが隠れようがかまわない。ただし、逃げるときは必ず自分の足で逃げなければその時点で失格、見つかり次第殺される。また、「鬼ごっこ」の時間帯は乗り物の運行を全てストップさせ、その間乗り物を動かしているのが発見され次第、名字に関係なく直ちに処刑されてしまう(小説版、漫画版、連続ドラマ版)。映画1作目では特に交通制限がされている描写はないが、原作同様乗り物を使って逃げる行為はルール違反とされている。


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