ラ・ジョコンダ
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この項目では、オペラ作品について説明しています。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画については「モナ・リザ」を、その他の用法については「ジョコンダ」をご覧ください。
1876年のミラノ・スカラ座初演時のリブレットの表紙.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}関連ポータルのリンク

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『ラ・ジョコンダ』(伊語:La Gioconda)は、アミルカレ・ポンキエッリが作曲した全4幕から構成されるオペラ。第3幕におけるバレエ音楽『時の踊り』はコンサートでしばしば演奏される有名な楽曲である。
作曲の経緯と初演クレモナのポンキエッリの石像

オペラ『リトアニア人(英語版)』の成功によって注目されたことを契機として、新しいオペラの題材を探していたポンキエッリは、リコルディ社の社長であるジュリオ・リコルディからの提案で、ヴィクトル・ユーゴー戯曲『パドヴァの僭主アンジェロ』(Angelo, tyran de padoue)をオペラ化することに決めた。台本は作曲家のアッリーゴ・ボーイトが担当し、ポンキエッリは1874年頃から作曲に着手する。

ポンキエッリは作曲中の1875年の時点でこの台本に不満を示し、ボーイトと発案者であるリコルディとの間で何度かやりとりをしており、幾度か練り直したりもしたが、結果的に1876年の初演間近まで時間を要している。

初演は1876年4月8日ミラノスカラ座で行われ、好評を受けた。同年にリコルディ社によって出版もされたが、ポンキエッリはこの出来栄えに満足することが出来ず、1879年12月にジェノヴァで再演された折に大幅な改訂を施した。
原作とリブレット

原作:
ヴィクトル・ユーゴーの戯曲『パドヴァの僭主アンジェロ』(Angelo, tyran de padoue, 1835年発表)を基にする。

リブレット:アッリーゴ・ボーイトがイタリア語訳のリブレットを作成。ボーイトは筆名として「トビーア・ゴッリオ」という名で使用していた。

登場人物ラ・ジョコンダの初演時の歌手とポンキエッリ(1876年、ミラノ・スカラ座)

人物名声域役
ジョコンダソプラノヴェネツィアの歌姫
エンツォ・グリマルドテノール公爵。今は追放の身となっている
アルヴィーゼ・バドエロバス司法長官
バルナババリトン歌手。アルヴィーゼの腹心の密偵
ラウラ・アドルノメゾソプラノ司法長官アルヴィーゼの妻。エンツォの元恋人
チェーカアルトジョコンダの母で盲目
ズアーネ(ツァーネ)バスゴンドラ乗りの出場者
イゼポテノール代書屋(公証人)
歌手バス
水先案内人バス

その他(合唱):観客たち、議員たち、貴族の男女たち、仮装した人々、多勢の群衆たち、歌手たち、修道僧たち、水夫とその見習いたち、騎士たち、エキストラ(黙役)。
楽器編成

管楽器:
フルート2、ピッコロオーボエ2、クラリネット2、ファゴット2

金管楽器:ホルン4、トランペット4、トロンボーン4、テューバ

打楽器:ティンパニグロッケンシュピール、他多数

その他:弦五部ハープ2、オルガン

演奏時間

全幕は2時間45分。各幕では第1幕:55分、第2幕:35分、第3幕:40分、第4幕:35分。
あらすじ

時と場所:17世紀のヴェネツィア。
前奏曲

当時の慣例に従って、前奏曲によって幕を開ける。主要動機は第1幕のチェーカの歌うロマンツァ『貴婦人か天使のような声』の後半のロザリオの言葉で歌われるものである。演奏時間は約5分程。
第1幕 ライオンの口
公爵邸の中庭

多くの人々が祭りを祝う合唱(「祭りだパンだ」)で幕が開く。宗教裁判所のスパイで、流しの歌手に変装したバルナバが一人柱にもたれたまま、人々の騒ぎを冷ややかに見つめている。人々がゴンドラの競争を見物に行くと、歌手ジョコンダが盲目の母チエカの手を引いて現れる。エンツォに会うために母を待たせて行こうとするジョコンダの前にバルナバが立ちはだかり、執拗に彼女にまとわりつく。しかしジョコンダは相手にせず、そのまま振り切って逃げて行くのだった。逃げられてしまったバルナバは母チエカを見て「彼女は俺のもの」と呟いて利用せんと企む。

ゴンドラの競争に行っていた多くの人々が、優勝者を囲んで戻って来る。その中に船頭のイゼポとツァーネも含まれている。バルナバは競争に負けた船頭ツァーネに目をつけ、彼に対して、「敗因はジョコンダの盲目の母が呪いをかけたのだ」と吹き込む。バルナバの悪辣な言葉に耳を傾けたツァーネは真に受け止め、魔女と言いたて、イゼポやその仲間、人々は「火あぶりにしろ、殺せ」と叫び、騒ぎが始まる。


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